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短編集
No.1 愛してるよゲーム
宮×渡 阿×佐
渡side
「翔太」
「なに…」
「愛してる、」
「っ…///」
遡ること10分前…
ーロケのため東京から埼玉まで移動中。
「移動中って暇だよねぇ」
「わかる、暇すぎる」
佐久間と阿部がそんな会話をしているのをボーっとしながら聞いてた。
「暇つぶし 手ぶら 検索っと」
「おー…、愛してるよゲームって何?」
思わず俺と阿部が吹き出す。
「成人男性4人で何がおもろいんだ笑」
「え、どーいうゲームなの?」
「二人で愛してるよって言い合って先に照れた方の負け、ってゲーム」
「え、おもろそうじゃん✨️」
やべ、佐久間の変なスイッチ入った
「舘様も興味あるよね!?」
「え゛っ、」
話題振られると思ってなかったんだろーな…
多分話聞いてないよ、あれ。
「ってことで!やっちゃお!!」
返事聞いてねぇし。
「…ってことで最初はー…」
「ゆり組ー!!」
「いぇーい!!」
何も「いぇーい!!」じゃないが?なんかトーナメント制らしいし。ガチすぎだろ。
「どっちが先攻?」
「あ、俺先攻で」
「翔太後攻でいい?」
「いいけど…」
「おっけ!!じゃ、すたーてぃん!」
「愛してる、」
「っ…///」
「翔太照れてんじゃないの〜!」
「照れてないし!」
「ま、いいよハンデね?」
「う…」
ここで仕留めないとまじで負ける…!(やるからには勝ちたい男)
「りょ、涼太」
「ん」
「愛…してる」
パチッ(目と目が合う〜♪)
「///」
やばい絶対顔赤い…
「翔太負けでしょこれ笑」
「舘様勝利ー!!」
「翔太ww耳まで赤いよ笑」
うざすぎるこの男子校ノリ、のくせに死ぬほど恥ずい。
「かわいいじゃん翔太」
お前それわざとだよな?今まで幼稚園から一緒にいるけど一回も言われたことないぞ。
「全国のゆり組担見てますか!!?」
「あまりにもジャスティス…」
あまりにもジャスティスってなんだよ。
阿部壊れた?
「舘様微塵も照れてないね笑」
「いや…俺が強いんじゃなくて翔太が弱いんだと思う」
「ふは!!言われてやーんの!」
「ふざけんな」
「ゆり組てぇてぇ」
「じゃ、次…2回戦?」
「ぶっちゃけ勝てる気しかしない」
「阿部ちゃぁん?佐久間さん結構得意な自信あるよ?」
これどっちも特大フラグ立ててんな…楽しみ。
佐side.
「あーべちゃん!!」
「愛してる!!」
「…???」
「なんで!!?」
「そんなんで照れるわけないじゃん」
「ゲーム性を理解してねぇ笑」
「バカを一段階越したな笑」
なんでこんなに馬鹿にされてるの?大介さん泣いちゃうよ?
「じゃ、次俺の番ねー」
「佐久間…?」
え、なんかムード違うじゃん、そういう感じなわけ?やめて急にテンション変えるの?
「愛してる。ニコ」
「あ、あざとい警察です逮捕ー!!///」
「佐久間照れ隠ししなくていいから笑」
「うっ、、、」
バレてるぅぅぅ…
しょっぴーごめんね弱いとか煽って。
「阿部ちゃんあざといねー笑」
「強すぎじゃね?あんなことしたらこっちが照れそう」
だよね!?阿部ちゃん最強すぎよ。俺が弱いわけじゃないから(全力否定)
「普段から鍛錬してるから!」
「あ、いつものあれこの時のための練習だったんだ」
「そーいうことよ」
適当なこと言うにしてももうちょいあったでしょ。みーんな暑すぎて脳溶けてるね。
「じゃ、けっしょーせーん!!!」
渡side.
「阿部まじでやばい、強すぎる。」
「ふふん!!かかってこい!!」
「じゃ俺後攻で!」
「あ、いいの?一発で照れさせるよ?」
「自爆しないように、ね?」
バチバチすぎない?なんでこんな心理戦じみてるの?たかが愛してるよゲームなのに。
「舘様、、」
「愛してるよ」
普通照れそうだけど…
「…」
「うぇーい…」
おおお…照れない…
…ってなんでこんな白熱してるんだよ。
「じゃ、次舘様の番!」
「………」
「阿部、愛してる 。」
「ニコ」
「阿部ちゃんよゆー?笑笑」
「まだ行けるね笑」
ハイレベルすぎるな、。何だこの集団。
「舘様!」
「愛してるっ!」
「…うわ待って無理だ…!///」
「うわああああああ!!」
「舘様ー!照れたぁ!」
「優勝は阿部ちゃーん!」
「いぇーい笑笑」
「つよすぎ笑」
「今度みんなでやろーぜ笑」
「いいねぇ笑笑」
「ふっかさんつよそー笑笑」
「いやわかる」
お わ り☆