テラーノベル
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[誰か]は慌てた様子で僕に尋ねる。
「おい!、俺がどうやってここに来たか見ていたか!?」
敢えてもう一度言おう。
僕は唖然としているのだ。
会話がままなるはずがないだろう。
「あ….いや、え…」
少年な様な姿・声、青い肌、赤い瞳。
そして、赤黒い結晶の様な一本ツノ。
上半身すべてを覆うように長い札のようなものが巻き付いていて、袴のようなものを履いている。
彼がどこかの部屋に住む家族の子供で、彼は特殊メイクを施されているという可能性はないだろうか。
それを考えるならば 彼がどのようにして現れたのかを思い出せばいい。
ここはアパート4階の部屋であり、そしてリビングの窓側だ。
隣の部屋から現れたのならば壁が無事なはずがない。
窓から現れたのならばカーテンが静まっているわけがない。
玄関から入ってきたのなら玄関のドアを開ける音、リビングに入る音で気づくはずだ。
であれば、この少年はどこからともなく現れたのだ。
何より………
「お前!!どこからどこまで見た!!答えろ!!」
何より僕の足が床についた途端に彼が現れたのだ。
「…….へ、部屋の壁が少し歪んで、そこから君が現れた….」
青い肌の鬼は頭を抱えた。