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「ぐぉえ…」
神羅は吹き飛んだ。
「まだ足りねぇか、ドM野郎。」
ドガッ!!
須崎は勢いよく飛び、神羅の元へと
走った。
「あのさぁ、僕もやられてばっか
じゃないんだよね。」
カチャッ…
「ん…拳銃か?」
遠くでよく見えないが、何かを構えている
のがわかった。
(銃弾なんて避けるだけだろ…)
そう思っていた。
「僕のこと舐めすぎ。」
ドンッ!!
重々しい破裂音が鳴り響く
その時だ。
グチャッ…
「痛っっ…」
避けたはずの弾丸は、須崎の肩に
めり込んでいた。
「これは…!」
絶対的な狙撃能力
「ダメだなこりゃ」
須崎は再び刀に気を込める。
「芯を斬るか」
正直、これは最終手段だった。
「荒れて死ねや。」
須崎は落雷のようなスピードで
神羅に攻撃を仕掛ける。
「速っ」
神羅が言葉を発する間もなく
ズザァッ!!
能力の「核」を斬った。
「ぐはぁっ!?」
ザザッ!!
袈裟斬りをした刀をさらに上へ
切り替え、斬る。
その上刃には気が篭っているので
最大の斬撃を3回食らうことになる。
「…おい雑魚ドM野郎。」
「…何」
「人を殺さねぇならさ、うちの組織に
入れてやってもいいぞ。」
「君バカ?あんなに人殺して、生きられる
わけが…」
「ココの能者警察はうちに頼りっきりだ
お前を生かすも殺すも雇うもうちの判断
だから、別に大丈夫だ。」
「…」
神羅は一瞬考えたあと、こう言った。
「君、強いから下に就いてあげる。
だけど君が下になった瞬間、容赦なく
殺す。」
「やってみろよ、そんな瞬間二度と
来ねぇから。」
この世の中で、技、能力の芯を破壊
できる者は少ない。
日本でたったの2人、しかも北海道のみ
でだ。
そのうち1人は俺だが、もう1人は誰なのか
それをずっと探している。
正直、気が足りなくなってきて普通に
ピンチだったのでこのタイミングで
和解の話を断られたらまずい。
「君の使うその『気』ってやつ、技でしょ」
「…まだ死にたいか?」
「いーや、もう痛いのやだし、従うよ。」
「ていうか、次死んだら、もう生き返る
こたぁできねぇよ。」
「…それはどういうこと?」
「お前はブレイカーって知ってるか?」
「ブレイ…カー?」
「そうだ、日本には技、能力の核を破壊
又は無効化できる者が2人だけ存在する。
そして俺はそのうちの1人だ。」
「技を破壊?二度と使えないの?」
「いや、1ヶ月くらいだな。」
「それでもキツイね、技を制限されるのは」
「あぁ、技や能力を無効化、それか何か
しらの影響を与える者は操術有無者と
言って、道具を操術有無号というんだ。」
「覚えとけ、お前がもし次俺を殺そう
とするんなら、核を粉々にして二度と
この世に戻してやらねぇ。」
ゾクッ…
「…わかったよ…てか、腹減った。」
「そうか、ならついてこい、とっておきの
ラーメン屋を知ってる。」
札幌ラーメンにて…
「うんまぁ!!」
「おい!汚ねぇ食い方すんな!店主に
失礼だろうが。」
「僕ァまともな教育受けてないから
いいもんねー。」
「ったく、いいか?箸の持ち方はなぁ」
須崎は箸を手に持って見せつけた。
「こうだ、やってみろ」
「んぁ?えーと…」
神羅はなんとか真似ようとするも、
上手くいってないようだ。
「あっ」
カチャッ…
「あー、落としちまったか」
「…落としたからなんなのさ。」
「あのな、ここの店で食器落としたヤツは
店長に謝んなきゃいけねーの。」
「えー?めんどくさ」
ボカ!
「うぇ!?いった!?」
「お前か!食器を落としやがったのは!」
神羅の後ろにはカンカンに怒った
店主が拳を握りしめていた。
「ちょっ!ごめん!謝る!謝るから!」
「ふんっ!二度とやんなよ…」
そう言うと店主はムスッとした顔で
店の奥へと消えた。
「もーう、なんなのアイツ…」
ふと神羅のラーメンの皿を見ると、もう
既にスープまで飲み干していた。
「お前…食うの早いな」
「当たり前でしょ!人を食うのも早いん
だからね!」
「ドヤることじゃねぇよ。」
俺は再び神羅にゲンコツをした。
「いってぇ!」
その後、ラーメンを食い終えた俺達は
とある場所に向かっていた。
「なぁ、次どこ行くんだよー、君」
「…おい、俺を呼ぶ時は須崎さんと呼べ。」
「えー、別になんでも良くない?」
神羅の前を歩いていた須崎は、立ち止まり
神羅の方を向く。
「いいか?お前はほとんど犬なんだ
俺に従え。」
「はぁ!?何舐めた態度取ってんのさ!」
「今から行く場所は美容室だ、それまで
にしっかりと俺に忠誠を誓えよ。」
「ふんっ!絶対やだね!」
そんな会話をしながらも、俺行きつけの
美容室へと着地した。
「うほぁー」
神羅は美容室の内装に見とれていた。
そんな馬鹿な奴は置いておいて、俺は
店員を呼ぶ。
「おい、バカ」
「バ、バカ!?僕には神羅っていう
名前が!」
「わぁったわぁったよ、神羅、お前
髪伸びすぎだ、そんなんじゃ仕事に
支障がでるだろ、早く切ってもらえ。」
「え…君意外と優しいんだね。」
「須 崎 さ ん !な」
「はいはい、須崎さん。」