テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
昼ご飯直後の五時間目の国語はまるで睡眠薬だ。
それでも内申が欲しいのと先生に怒られたくないのとで、集中して受けるのだが。
ふとこっそり後ろを振り返ると、蒼生が机に突っ伏して寝ていた。
コイツ、俺を壁にしてるな?
(痛い目見てもらわないとな)
俺はわざと消しゴムを床に落とし、上半身をかがめて拾い上げた。
「おい水野、何寝てんだ」
森センは蒼生の目の前まで来ると、その頭に教科書を振り下ろした。
「ぎゃあっ?! すんません!」
(ヘヘッバーカ)
俺はニヤッとしながら蒼生を見つめた。蒼生は俺の企みに気付いたようだ。
『お前のせいか!アホ!』
蒼生は怒った表情を見せながらも、口パクでそう伝えてきた。
『お前が寝てるのが悪いんだよ!バーカ』
俺も構わず、にやけ顔のまま口パクで返した。
『お前も人のこと言えねんじゃねーの?』
「え?」と固まった俺は、背後にただならぬ気配を感じ、おそるおそる振り向く。
「おい白瀬、授業を聞け!」
「あ……すみません」
コメント
1件
とんこつさん、3話目読みました! 蒼生くんめっちゃ寝てて笑った😂壁にしてるって自覚あるのウケる…で、主人公わざと消しゴム落としてバラすとこ、性格悪いけど可愛いなって思っちゃった(笑) でも最後に先生にバレるオチも含めて、この2人の軽い掛け合いが好きです。口パクの応酬、仲良しじゃないとできないよね👍次も楽しみにしてます!
機械音痴な人間
23
桜咲かな
609
#学園
大正
5,365