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こちらは、すののおとぎ話、『浦島太郎』を読んでからご覧ください🙇♂️
ここは海の奥深く。人が入り込めない深海に、俺は来ていた。
亀の背に乗って、竜宮城とやらに連れて来られ、魚たちに歓待を受けた後で地上に戻ったら帰る家が無くなっていた。
仕方なしにこうして竜宮城に引き返して来たのだが。
乙姫、と呼ばれる美しい人は、笑顔で俺の再来を喜んでくれた。
実は、もともと住んでいた村には、最愛の妻もいた。それでも男にはよくあることだろう、ほんのちょっとの火遊びのつもりで来てしまったこの楽園。
美しい乙姫に誘われるがままに結ばれ、帰る家を失った今では拾われた。
💚「ねぇ、太郎さん」
🖤「なんだ」
💚「時々、とても寂しそうになさるのね」
🖤「まあな。村には思い出もあったから…」
💚「奥様のこと?」
そう言って、乙姫は俺の男根を掴んだ。
もう離さない、という意味らしい。
この姫、具合もいいし、本当に美しいのだが、こうして昼も夜も一緒に過ごしていると、やはり他人なのだなと思うことがあって、たまに無性に嫁に会いたくなることがある。
頭は良くなかったけど、白くてもちもちした、抱き心地のいい嫁に。俺のこと、おい、とか呼んでたけど…。
🖤「もう会えねぇのかな、アイツには」
💚「……俺じゃだめ?」
そう言うと、乙姫は俺の手を掴み、自分の男根へと導いた。そこは熱く、勃ち上がっていた。
そう、乙姫は確かに美しいが、男だ。
そして、俺の嫁も男だ。
だから、浜に上がって、初めて見た男も嫁じゃないかもしれないが、俺の嫁に本当によく似ていたのだった。
乙姫は、昼間や、家来の前以外では、普通に男として話した。そして、そのように振る舞う時には、普段よりもずっと妖艶で、さらに美しさを増す。
乙姫は耳元で囁いた。
💚「俺が忘れさせてあげるよ」
🖤「………」
乙姫の囁き声には、まやかしの術でもかけられているのだろうか、全身がかあっと熱くなって、抗えない力で俺は乙姫(男)を押し倒した。
つぶらな瞳、高い鼻梁、小さめな口、全体に愛らしい顔立ち。
俺のような男色じゃなくても、男はこの男を放っておかないだろう…。
唾と、先走りで濡らした秘所へ、俺は入っていった。
💚「あっ、いい……大きくて…すき……」
男日照りが続いた間は、乙姫は、亀とまぐわっていたらしい。初めにその話を聞いた時はあまりの卑猥さに耳を覆いたくなると同時に興奮した。
時々俺のように、竜宮城に男がやってきては、乙姫と結ばれる。
そして、乙姫が飽きると、魚の姿に変えられてしまうのだという。その成れの果てがあのタイやヒラメだというのだから驚きだ。
💚「ほらっ、もっと俺を悦ばせてよ…っ…太郎」
体勢を変え、乙姫が俺に馬乗りになっている。怪しげに何度も腰を振り、自分のイイところに貪欲にあてている。
口からは涎を垂らして、荒く息を漏らしている。でも不思議とみっともなくない。まるで全てが仏の所業のように慈悲深く、美しい。
🖤「んっ!いくぞ……」
💚「あっ、あっ、ああーーーーっ」
下から激しく突き上げながら、半身を起こし、今度は上になった。あとは乙姫の嬌声を聞きながら無茶苦茶に腰を振る。
ぬぷぬぷ、じゅぷじゅぷと粘液が混じり合う音を立てた。
乙姫は脚で俺の腰を動かないようにがんじがらめにすると、奥へ奥へと俺を導いた。
🖤「淫乱め!!」
💚「あは♡最高の褒め言葉だよぉ……」
乙姫は、うっとりして、何度も白濁を吐き出した。
💚「もう、諦めて俺と夫婦になろーよ」
ここへ来て何ヶ月、いや何年経っただろう。互いに見た目が変わらないからわからないが、俺は乙姫にたびたびそう誘われるようになった。
💜「悪いお話じゃありませんよ、夫婦になれば魚にされてしまうこともありません」
🖤「それはそうだが…」
何度乙姫と交わったかしれない。
もう、正直、嫁の顔も忘れそうになっている。
それでも、思っていたよりも俺は嫁を好きだったのだと気づく。その気持ちは消えることはなかった。
💚「もう……わかったよ。じゃ、嫁に会わせてあげる」
🖤「えっ!!そんなことができるのか!?」
💚「ついて来て」
乙姫は、その長い衣装を引き摺りながら、一度も立ち入ったことのない場所へと俺を案内した。蝋燭を片手に長い長い廊下を進み、暗い場所へ。 そして、寂しく、装飾もない狭い階段を降りて行く。そして、やがて大きな鉄の扉の前へとたどり着いた。
💚「これは過去への廻廊。扉を開けたら、もう光の射すところへは戻って来れないし」
乙姫は言葉を区切る。
💚「俺にも会えない」
そう言って、乙姫は切なげに俺を見上げた。
🖤「乙姫…」
美しい目に、涙が浮かんでいる。
いつもどこか飄々として、気持ちが読めない相手だっただけに、俺は動揺した。
🖤「いやだ」
💚「太郎」
🖤「会えなくなるのは嫌だよ」
💚「奥さんに会えなくてもいいの?」
🖤「………それは」
💚「みんな、そう。タイやヒラメ、あいつらだって、俺を捨てた」
🖤「そうなのか?」
乙姫は何も言わずに涙を流した。
てっきり、飽き性の乙姫が捨てたのだと思っていた。思ったより情が深くて、不幸な男なのかもしれない…この乙姫は。
💚「ねぇ、最後のお願いだよ。俺と夫婦になって?」
🖤「わかった…」
俺は乙姫の、華奢で、小さく寂しい身体を抱きしめた。
💚「じゃ、頼んだよ、亀」
💜「もう亀じゃありませんよ」
元亀は、なかなかの好青年に変わっていた。照れ臭そうに微笑む。
乙姫の術で、人間の男になれたのだ。
🖤「タイやヒラメも戻してやればいいのに」
💚「んー。あいつらのことは怒ってるから、あと300年はあのまんまにしとく」
🖤「俺の奥さんこえー」
💜「じゃ、しかと任務をこなして参ります」
💚「うん。お前、まともにしてればまあまあ格好いいんだから、ちゃんと翔太を奥さんにしなよ?」
💜「もちろん。むちゃくちゃ好みなんで、任せてください」
🖤「俺の代わりに幸せにしてやってくれ」
💚「じゃあ、お幸せに」
💜「お二人も。お達者で」
辰哉(元亀)は、過去の回廊へと入って行った。乙姫からの辰哉への最後の命令は、俺の嫁を娶ること。ここまでしてもらえば、もう未練はない。
🖤「これで安心だ」
💚「…………」
乙姫が不思議そうに、俺を見ている。俺は乙姫の頭を撫でた。
🖤「俺の嫁は、乙姫だよ」
乙姫はまた泣いて、俺を強く抱きしめた。
💚「大好きだ。お前、顔だけじゃないな」
本当におわりw
コメント
13件
あの後どうなってたか気になってたから嬉しい🤭
火遊びのつもりがめちゃくちゃ絆されてる可愛いwありがとうありがとう ところで辰哉が翔太を幸せにする話はどこかで見られますかね