今回はまだ終わりじゃないよ!
太宰さんが…可笑しくなる的な?
本編let’s go!
敦:視点
あれから何分経っただろうか,
少なくとも10分は経っている。
僕らは太宰さんの運ばれた
病院で静かに太宰さんの
安否を確認する為,
椅子に座り待った。乱歩さんは
責任を感じたのか両指を絡ませて
下に向けた顔に敷いている。
鏡花ちゃんは疲れたのか,
病室を一部屋借りている為,
そこで少し休眠を取っていた。
沈黙が続く,とても気まずい…。
そう思っていると乱歩さんが口を
開いてこう言った。
乱「僕のせいだ…。」
小声でそう言い,背中は
微かに震えていた。
乱歩さんは泣いていたのだ。
僕は掛ける言葉が見つからず,
慌てて乱歩さんを慰めた。
乱歩:視点
静かな病院の中に,
僕たち2人は居た。
罪悪感が押し寄せる。
先程の医者の声が
頭の中を反響する,
精神面の問題…。
太宰は精神的に弱っていたんだ。
僕らに罵倒されて,無実なのに
責め立てられて,苦しかったに
違いない。だが悔いたって遅い。
僕らがした事は変わらない,
今は太宰の安否が最優先だ。
太宰が生きてて,笑顔で迎えてくれる。
そして僕らは謝る。
それで終わる,
だがなんだか胸騒ぎがする。
太宰は僕らの事を恨んでいる。
そんな説もある為だ。
僕らが入ってきて,僕たちを
睨み付ける。そんな未来を
想像して胸が痛くなる。
ごめん…ごめんな太宰。
頭の中でそう考えると
視界が歪んだ,目から
透明な液体が流れる。
僕の頬を伝って落ちていく。
自然と歯を食いしばった。
僕は泣いていたんだ… 。
乱「僕のせいだ… 。」
そう小声で僕は発した。
敦はその声が聞こえたのか,
僕を慰める,何処までも優しい青年だ。
そして,手術中のライトが消える。
僕たちは出てきたドクターの元へ
焦って走る,そして,問う。
乱「先生…太宰は無事ですか…?」
一番聞きたかったこと。
そう言うと医師はこう言った。
医「太宰さんはー…生きています」
その言葉を聞いた瞬間,
敦は飛び上がって喜んだ。
僕も心の底から安堵した。
だが医師は違った,無表情のままだ。
医「ですが… 。」
はしゃぐ僕らを遮る様に
医者が声を発する。
医「太宰さんは現在心が壊れており,
暴言等は絶対に言わないでください」
瞬時に沈黙に変わった。
太宰の心が…?
僕らのせいで…?
罪悪感で胸が潰れそうだった。
敦も下を向いて顔を青くしている。
乱「太宰の所へ…行っていいですか?」
そう医師に聞いてみると,
医師は少し悩んだ後,頷いた。
急いで駆け込む。だがそこには,
まるで抜け殻の様に口は空いたまま,
目は真っ黒で光を反射していない
太宰が居た。
乱「だ、…だざ。」
太宰はこちらを向く,そして
ゾッとした表情を浮かべ,
目から涙が溢れていた。
太「や…やだ…ぁ…ひゅッ…許してッ…!」
目から大粒の涙を流し,
少しずつ体をベットの端に
寄せていく太宰は弱々しく,
お化けに怯えている子供のように
見えた,太宰は少し過呼吸に
なりながら,
太「助けッ…かひゅッ…許してッ…!ごほッ」
乱「太宰ッ…!」
しくじった,大変な事をしてしまった。
太宰の体がビクッと震える… 。
更に太宰は泣く,しばらくして
太宰は眠ってしまった。
泣き疲れたのだろう。
太宰は起きた時僕を
人間として,仲間として
見ているのだろうか。
医「体は治療しておいたので,
退院は明日でも出来ますよ。」
医師にそう勧められ,
借りた病室へ歩みを進める。
そして着いた頃,僕は
すぐに寝た,夜更かしなんて
する気にはなれない,
そっと瞳を閉じ,意識を
手放す,明日,明日太宰に
謝ろう,許してもらえなくても。
乱「だざい… 。」
僕は目から一筋の涙を
流して眠りに付いた。
わーい!!
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次回:中也さんに会う☆
コメント
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