テラーノベル
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部屋に入って来た男はスタスタと歩き、俺の前に来ると目線を合わせる為にしゃがみ込んだ
ふわっと香る香水とお酒の匂い
そしてこの感覚‥‥‥‥
「俺は先に飲んじゃったから効いてるけど、君は大丈夫そ?」
「え、俺‥‥あ‥‥」
これは‥‥ヒート?
さっきの薬でヒート状態になったのか?
「俺はお客様がたまに使いたがるから免疫あるけど‥‥君は無理そうだね」
「あ‥‥‥‥や‥‥」
俺は慌ててソファーから逃げた
そして探した
もらって来たヒートを抑える薬を‥‥
「なに⁈どうした?危ないよ、そんなに走ったら」
「薬‥‥抑制剤‥‥ここに置いたのに‥‥」
「抑制剤と誘発剤は一緒に飲んだら危ないよ」
「でもっ‥‥でも!」
身体はその間にも熱くなる
薬を必死に探す俺の腕を優しく掴まれた
「やっ!離してっ!」
「‥‥少し話そうか」
「え?‥‥苦しくないの?」
「言っただろ?俺は慣れてるからさ。少し話して相手を知ったら怖さも少しは減るかもしれないよ?まぁ、結局やる事は変わらないんだけどね」
「‥‥‥‥」
何故だろう
そう彼に言われるとそうかもと思ってしまう
手を引かれて連れて来られたベッドサイドに腰をかける
「俺はあの時クラブ前で声をかけた不破湊。あの店のNo. 1だよ。君の名前は‥‥えーと‥‥」
「小柳‥‥ロウ」
「ロウ君。何歳だっけ?」
「‥‥‥‥今年17です」
「やっぱり若かったね。あははっ」
明るく声をかけてもらっているせいか、この人がホストだからかなのか、とても答えやすい
「俺、訳も分からず薬飲まされちゃって‥‥この家ではあの2人が法律だから逃してあげられなくてごめんね?」
「‥‥‥‥‥‥」
「優しくするし、時間もかけない様にするから‥‥我慢してね」
「どうしても‥‥ですか?」
「知ってるだろ?ここにはカメラがあるの 」
「‥‥‥‥‥‥」
困った顔でも笑顔は絶やさずに俺に声をかけてくれる
「君との間にあった事は俺からかなかなに伝えさせてもらうよ」
「かなかな‥‥って叶さんの事ですか?‥‥なんで」
「後から知られるよりも、こちらから伝えた方が良いからね。葛葉には悪いけど」
「でも‥‥っ‥‥俺は‥‥」
「苦しくなってきたね。そろそろ触っても大丈夫かな?」
「や‥‥でも‥‥」
ズボン越しに不破さんの手の甲が俺のものに触れる
「‥‥!!」
「もう早くした方が楽になるよ。俺に任せて」
そう言うと下だけをスルッと脱がし、俺のものにそっと触れる
「一度出させてね。ロウ君ので濡らすから」
「あ‥‥っ‥‥んっ‥‥」
なんで俺は不破さんとこんな事になってるのか‥‥
もうここにいる以上、この行為に意味を見出さない方が良いのか
慣れた手付きで俺を慣らされ、あっという間に不破さんが身体の中へと入ってくる
「良い子だね。すぐに終わらそうね」
「んんっ‥‥んっ‥‥ぁ‥‥ああっ!」
セラさんとは違うものが体を貫く
痛さはないのに身体が違和感を覚える
奥まで入れられると顔が近づく
不破さんがじっと見つめてフッと笑う
「危な‥‥キスしそうになっちゃった」
「え‥‥?」
「なんでもないよ」
そう言うと体を動かし始め、それと同時に前を扱かれた
あっという間に達した俺を優しく抱きしめて毛布を掛けてくれる
「大丈夫かな」
「‥‥はい」
「頑張ったロウ君に教えちゃおうかな」
「‥‥え?」
腰にシーツを巻いてタバコを吸う不破さんが、俺にウインクしながら言った
「俺が知ってるアイツらの秘密」
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コメント
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ふわっち 優しい~ 慣れてるのが解釈一致すぎます!hwkyの空気で こや が話やすいの良き♡ ふわっち が知ってる秘密って?気になります(´。✪ω✪。 ` )楽しみです✨️