※PKST団、ちょっと特殊設定。
ピピッと通信が入る。
「うん?ぺいんとからだ…どしたんだろ…?」
ベッドに寝かせてるクロノアさんを起こさないように小声で首を傾げる。
俺は隅っこの方に座って通信機を押した。
『なぁクロノアさんってもしかして今お前のとこにいる⁈』
「うわびっくりした…え、うん。いるよ?なんか尋ねてきたけど体調悪そうだったから寝かせてる」
ちらりと視線を後ろに向けると、唸るクロノアさんがベッドに横になっている。
ぺいんとは少し沈黙して、声を潜めて言った。
『……いいかトラゾー。お前は今すぐそこから出ろ』
「は?なんで。体調悪いクロノアさんほっとけるわけないだろ」
どうして部屋の主が出なきゃいけないんだ。
『説明がややこしい…っ』
「声がデケェ。クロノアさん寝たんだからもうちょっとトーン落とし『いいから!とにかく早くそこか』…あれ?」
耳にキーンと響くくらいの大きな声に眉を顰めて苦言を申し立てる。
それに被るように声を上げていたぺいんとの焦った声が急に途絶えた。
それは、ふと背後に気配を感じたと同時に通信を切られていた。
びっくりして振り返るとクロノアさんが起き上がってた。
「わっ…、…クロノアさんごめんなさい。…起こしちゃいましたか…?」
起き上がるのも動くのも気付かなかった。
気配消すのうますぎないか。
「喧しかったですよね?ぺいんとにはあとで謝らせるんで…」
「……」
「⁇クロノアさん…?」
俯いて無言のクロノアさんは俺の通信機から手を離す。
「……」
すると、今度はクロノアさんのほうの通信機がピピッと鳴った。
それを億劫そうに無言で押したクロノアさん。
『クロノアさん!あんた今どこにいるんですか⁈媚薬の解毒剤できたんで早く戻ってきてください!』
しにがみさんの切羽詰まった声だった。
ぺいんとと同じく機器から漏れ出るくらい大きな声。
『めちゃくちゃ高濃度のやつ打たれたんですから早く解毒しないと!』
「(…ん??てか…ちょっと待て。今とんでもねぇワード飛び交わなかったか…?)」
ぺいんとが今すぐそこから出ろと言った理由って、もしかして、
『クロノアさんどこにいるか教えてください!戻って来れないならそっちに解毒剤持って行きますから!!』
「必要ないよ」
『はい⁈』
「トラゾーにどうにかしてもらうから」
『は⁈あんたまさかトラゾーさんとこに…』
「邪魔しに来たらトラゾーが可哀想なことになるからね。ぺいんとにも言っといてよ。これはお願いじゃなくて警告だから」
『脅し⁈ちょっと!クロノ』
通信機を切ったクロノアさんがやっと顔を上げた。
「ひ、っ…」
いつも涼しげな顔は紅潮して、サラサラしてる髪は汗ばんで額に張り付いている。
なにかに堪えてる表情のクロノアさんに見つめられ怖くて逃げれない。
頭の中では逃げろと警鐘が鳴っているのに、恐怖で体が動かないのだ。
「……トラゾー」
低く掠れた声。
まるで、”そういうこと”をしてる最中のような扇情的な声色。
ぞわりと、肌が粟立つ。
「ッッ⁈(まずい…っ)」
本能が体を動かし咄嗟に反転させベッドから降りようとした。
が、俺よりも早く動いたクロノアさんに腕を掴まれてベッドへと縫い付けられた。
骨が軋むくらいの強い力だ。
「いっ、たッ…クロノアさ、!、痛いです…っ、離し…」
押し退けるのも蹴り飛ばすのも出来ないくらいの力で押さえつけられる。
「トラゾー、俺のこと助けてよ」
「は…⁈助けてって…解毒剤のほうが何倍も効果あ…、なっ⁈」
太ももに押し付けられるモノ。
「ッッ〜〜///⁈」
「ね、?」
「待っ…」
「おねがい」
耳元で恋人にするように甘く囁くクロノアさんにびくりと肩が跳ねた。
縫い付ける手を、俺を押し倒してる人が恋人繋ぎみたいに手を絡めてくる。
「ゃ…」
「だめ?」
「だ、ダメです…ッ」
「どうして?」
「だ、って!こういうの恋人同士でするもの…ッ、ひぅ…⁈」
指の股をすりっと撫でられる。
擽ったさに肩が竦んだ。
「じゃあ、なって助けてよ、俺のこと」
「だから…ッ」
「トラゾーは俺のことが嫌いなの?」
「今そういうこと聞くのずるいです…っ」
「嫌いか好きかで答えてよ」
クロノアさんの綺麗な顔が近付いて、耳元に形のいい唇が寄せられる。
「ひぅ…」
「トラゾー」
「き、らいじゃ、ないです…!」
「嫌いか好きかで答えて」
耳にかかる吐息は熱い。
「ッ、ツ…!」
クロノアさんがここで言ってる好きか嫌いかは友人としてのものじゃない。
恋愛としてということは子供じゃないから分かる。
けど、今までこの人をそういう目で見たことがなかった。
勿論友人や仲間としては好きだし、人として俺らのリーダーとして尊敬してる。
ふと向けられる優しさとか笑った顔とかにきゅっとなることもある、けど、、
それを、どう答えていいか分からなくて言い淀む。
「………ま、いいや。好きって言わせるようにするから」
くるりと体が回されて、後ろ手に着ていた上着で両手首を縛られた。
「へ⁈ぁ、ちょ…⁈」
「トラゾーの服装って、なんかえっちだね」
「んなっ⁈何言って…ッ」
俺は潜入から帰ってきて資料まとめてた。
ここに帰ってくる前にシャワーは浴びてたから着替えなくてもいいやとそのままにしてしまっていた。
そしてそこで、体調の悪そうなクロノアさんが来たのだ。
「体の線が分かりやすいし」
上着をずらされて肌蹴ているせいで肩が出る。
そこを撫でたクロノアさんの手もすごく熱い。
「防御力低そう」
袖なしのインナーのような服に上着だけの俺は、確かにみんなに比べれば薄着というか防御力低いかもしれないけど。
俺自身の防御力が強いから気にしたことなかった。
「だってほら、」
「っ、ひ…⁈」
脇のところからクロノアさんの手が入ってきて、胸を触られる。
「簡単に入っちゃう」
「やめ…、んッ、くすぐったい…!」
触っても面白さも何もない俺の胸の先を指先ですり、と撫でてきた。
何も感じないと思ってたのに、その触り方に擽ったさとぞわぞわと体が変な感覚に苛まれる。
「ホントに擽ったいだけ?」
爪先で引っ掻かれて、きゅっと摘まれる。
「ひゃん⁈」
自分から上がった高い声に固まる。
「…可愛い声出たね。もっと俺に聞かせてよ、トラゾーのえっちな声」
「ゃ、ッ、だめですッ!、つめ、たてちゃ、んひゃぁ⁈」
抓られるように強く摘まれて、首が仰け反った。
「胸だけでこんなに感じてくれるなら、他のとこ触ったらトラゾーどうなっちゃうかな?」
低い声で囁かれてびくっと肩が跳ねる。
いくら媚薬のせいだからってこんなクロノアさん知らない。
押し倒されていた体が起こされて後ろから抱きかかえられる格好にされる。
「トラゾー見える?服の上からでも分かるくらい勃ってるよ?ココも、……コッチも」
ふっと耳元で笑われる。
「気持ちよかった?」
「違っ…///」
服の上からすりすりと触られて、変な感覚に体が縮こまる。
「こら、脚閉じたらダメだろ」
クロノアさんに脚を広げられて彼の足で押さえ込まれた。
直接とは違って布の繊維で擦られる感じに首を横に振る。
「ぁ、やっ、ゃ、あ…んッ、ぅ!」
後ろ手に縛られてる手がクロノアさんの反応してるものに当たってしまい、余計に羞恥が増して首を振って逃げようとした。
「擦れて気持ちいいんだろ?」
「ひ、ン、ンッ、ゃぅ、んぁ…っ」
断続的に出る声に恥ずかしさで目をぎゅっと閉じた。
「トラゾー」
くりっとソコを摘み上げられて、疼き出していたお腹がびくびくと痙攣した。
「あ、イッた?ココ触っただけなのに。…トラゾー可愛い♡」
濡れて気持ち悪いズボンと下着を脱がされる。
「ドロドロだね、」
濡れたそれを見せられて顔を逸らした。
「抜いてなかったの?」
「す、る、ひまなんて…っ」
潜入中にできるわけがない。
「へぇ」
「んぁぁッ⁈」
床に俺のドロドロに濡れたズボンたちを落としたクロノアさんが俺のモノを触ってきた。
「まだ垂れてる。それにすごいびくびくしてるね」
「ゃだッ!だめですっ、やめてくださ…〜〜〜ッッ♡!!」
爪を立てるようにして先っぽを抉られる。
また吐き出される白濁を見て笑うクロノアさんが俺にソレを見せてきた。
「こんなに出たよ」
「み、せないで、…」
立て続けに射精させられて肩で軽く息をする俺は完全に力が入らず後ろのクロノアさんに凭れかかざるを得ない。
「まだ濃いから、しっかり出そうか?溜めすぎは身体によくないし」
「───ッ、ッ〜〜〜♡♡!!」
「コッチも触ってあげる」
クロノアさんは楽しそうに服の中に手を突っ込んできて胸の先端を弄ってきた。
「だめだ、め、ぃやぁ!、くろのあさんっ!、ひ、ッんぁぁ゛〜〜〜♡!!」
びゅるとクロノアさんの手の中にまた白濁を吐き出す。
かと思ったら、俺の出した白濁を器用に手に広げて後ろに指を添わせてきた。
「ひぃ…っ⁈」
ひくりと強張るソコに指がゆっくり挿入ってくる。
「ぃ゛、たぃっ、やだいやっ!」
「この辺かな」
「ぁぁ゛あ♡♡!!?」
ナカのどこかを潰されるように押された瞬間、クロノアさんの指を締め付けるようにしてイッた。
「トラゾー才能あるんじゃない?初めてでナカイキするなんて」
きゅんきゅんと指を締め付けて、混乱していた。
「ぁ、え♡⁇、♡ッ、♡?」
「締めるなら指じゃなくて俺のにして。…もう俺も手加減できなさそうだし」
指を抜かれ両脚を広げられてる。
ひくつくソコに充てがわれる、指とは比じゃないくらい熱を持ったモノ。
「俺のココ、助けて」
なにが入ろうとしてるか分かって血の気が引く。
見えはしないけど当たる先端だけで大きいモノと判断した。
「ぁ、あ…」
「できるだけ優しくゆっくりするから、ね?」
ちゅぷ、と湿った音と共にゆっくりと裂かれるような痛みに襲われる。
「ぃあ゛ッ!、ゃらっ!はいっちゃ、だめぇ…っ、ぬい、て、…ぬいてぇえ…ッ!!」
1番太いところが気持ちいい場所を押してきて、目を見開く。
それと同時に、粘度の低いモノを吹き出した。
「先っぽが入っただけで潮吹き?あぁ、でも俺ので気持ちいいトコ押しちゃったのか♡」
「〜ッ♡、♡♡、!、」
「締め付けも痙攣もやば…ッ♡」
グプププと腰を押し進められ、俺のお尻にクロノアさんのお腹が当たる。
「か、ひゅッ…♡」
「処女のくせに簡単に咥え込んで。トラゾーは淫乱だね」
クロノアさんの飲み込み、俺のナカと彼のモノが連動するように脈打ってる。
「でも、まだ全部じゃないよ」
「ぁ、らめ゛ッ♡、ぉく、だめっ♡♡」
火傷しそうなくらい熱いクロノアさんのがもっと深い場所に入ってこようとしていた。
大きくて硬くて太いソレで苦しいくらいナカを圧迫される。
「ホントの処女喪失させてあげる」
ぐぷっ、と内側で聞こえた抜かれたような音。
「アァ゛〜〜〜〜♡♡♡!!!」
またぷしゃっと潮を吹き出す。
「はい、おめでとう。じゃあ、処女卒業させてあげた俺のことトラゾーはお礼として助けてね♡」
何がじゃあなんだよ、と頭で思っていても声としては出ない。
下から乱暴に突き上げられて身体が仰け反る。
「ぁゔぅう〜〜ッ♡♡!!」
締め付けでナカでイッたクロノアさんの射精した精液の量に涙がボロボロ落ちる。
コポコポと注がれるソレ。
抜かれず繋がったまま、またベッドに押し付けられ腰を高く上げた格好にされる。
「いつもは一回出せばおさまんのに……はぁ、媚薬やば…っ♡」
こぷりと繋がったまま溢れ出る精液が太ももを伝う。
その伝う感触にも軽くイッてしまう。
「甘イキした?トラゾーのほうが媚薬打たれたんじゃないの?」
抜かれた奥を押し付けられるように突かれてシーツに顔を押し付ける。
「ふぁあん…ッ♡」
「あっまい声♡」
びくりとナカで跳ねたクロノアさんにたくさん注がれる。
全く萎えない彼のモノはどんどん硬さも大きさも太さも増していった。
「ひゃぅっ♡!」
クロノアさんは晒される俺の肩を撫でてきた。
「肩も項も、真っ赤だ。…おいしそ」
痛いはずなくらい項を噛まれているのに、そのことでさえ気持ちいいと頭が変換していた。
「んぁ゛ぁッッ♡」
入り口ギリギリまで抜かれ、溢れ出る精液をナカに戻すようにして一気に最奥まで貫かれる。
「溢したらダメだろ?ココ塗り付けてやるから♡」
「ひ、ぁ、んッ♡、や、あぅ、んン♡!!」
強すぎる快楽で霧散しそうになる思考を薬のせい薬のせいと、念仏を唱えるようにして意識を逸らそうとしていた。
「(クロノアさんは媚薬のせいでおかしくなってるだけ俺のこと好きなわけでも恋人になりたいわけでもない。全部薬のせいで思考がバグってるだけ。この人を正気に戻す為には俺が我慢しなきゃ。気持ち良くなっちゃダメ、好きになっちゃダメ。薬のせいで熱を発散したいだけだから媚薬が抜ければ終わる。だから、早く、早く終わって…お願いだから…っ)」
祈るようにして、一方的に与えられる快楽から逃げようとした。
「…………ねぇ考えごと?」
熱で充満していた部屋に、それを一気に下げるくらいの冷えた声がすとんと落ちる。
「ぁ……、」
「(怒らせた、…)」
そう思った時には、こちらのことなんてお構いなしと言わんばかりに乱暴に動かれた。
自分の欲だけを発散する為だけのように。
「手加減できないなりにも優しくしてあげてたのに。…分かった、トラゾーがその気なら俺も好きにさせてもらうから。きみは勝手に喘いでなよ、俺はトラゾーを勝手に使うから」
「──ッッ⁈、ぃ、づ、ゃめ、いゃ、…っ!」
「あぁ、でもトラゾーは淫乱だから好き勝手されても気持ち良くなっちゃう変態だったね。…だってほら」
「ひゃんんンンッ♡♡⁈」
奥をゴリッと抉るように突かれて腰が大きく跳ねる
「はッ♡潜入先でもこうやって相手のことを誘惑して情報貰ってたんじゃないの?」
「しぇ、な゛ぃッ♡そんな、ころ゛、しにゃぃぃ…♡!」
「どうだか。こんなに激しくされてるのに考え事する余裕あんだから慣れてんじゃないの?誰にでも脚開いて、さっ♡!!」
「イ゛ッ〜〜〜〜っっ♡!!」
縛られた手首を押さえつけられて、痛いくらい腰を打ちつけられる。
部屋に響く激しく水音と皮膚同士のぶつかり合う音。
「吸い付いて離そうとしない淫乱なココは、ちゃんと蓋しとかなきゃね」
「ひぐっ♡⁈、ゃぇへッ、く、ろの、あさん、やめっ…、────ッッ♡♡!!?」
1番奥まで入っていたクロノアさんの先がもっと奥まで入ろうと進んできた。
「こわ゛れ、ぅ゛ッ♡、お、かひくな゛、る、かゃ、やぇへぇ…っ♡!」
「なりなよ。俺を助ける為におかしくなってよ」
ナカでぐぽっと音がした。
「 」
頭が真っ白になって声も上げれず目を見開いた。
「あれ?結腸抜いてたと思ったのにまだだったんか。じゃあ今度こそよかったね♡おめでとうトラゾー♡……ん?、ははっ♡…トラゾー気持ち良すぎて漏らしちゃったの?あーぁ、いい大人が恥ずかしいね」
ぐっと下腹部を押されて、悲鳴が上がる。
「ココまで入ってるよ。分かる?…あ、ごめんそっか、手縛ってるから触れないね?」
律動をやめないクロノアさんが後ろ手に縛っていた上着を解いた。
だらりと痺れている俺の右手を取ったかと思うと、さっき押した下腹部にその手を乗せた。
「ほら」
ぐっと重なる手で押される。
「今、ココに。こんなとこまで俺の入っちゃってるんだよ?」
「ひぅ゛…ッ」
ナカにいるクロノアさんのカタチを確かめさせるようにして俺の手をそこに押し付けてくる。
「びくってなったね♡?」
「ぉね゛、がいですッ、も、ゆる゛して…っ♡ごめ゛、んな、さ、ぃ゛…♡!!」
「許して?ごめんなさい?何のこと?」
ぐりぐりと俺の手を掴んだまま下腹部を押すクロノアさんが心底不思議そうに言う。
「俺のこと好きって言わなかったこと?」
「あ゛ぅ゛っ♡」
「恋人になってくれなかったこと?」
「ひぁあ゛ッ♡!」
「俺がこんなことになってるの媚薬のせいだけだって思ってるってこと?」
「ゃんん゛ッッ♡」
「別のこと考えてたこと?」
「ん、ゔぅっ♡」
「早く終われって思ったこと?」
「ふゃぁあッ♡」
「気持ち良くなっちゃったこと?」
「はぅ゛うんっ♡」
「俺のこと好きになっちゃったこと?」
アザができるんじゃないかってくらい強い力で腰を掴まれて何度も何度も奥を激しく突かれる。
「ヅ、♡♡〜〜♡⁈ッ、♡〜゛〜!!」
「俺はトラゾーのこと勝手に使うし、別にトラゾーも何を思っててもいいよ。でも、許してはあげない♡」
ぺいんとの言うこと聞いて部屋を出ていたら。
しにがみさんの言葉を聞いた時に逃げていたら。
「あれ?また他のこと考えてる?…俺以外の人間のこと頭に思い浮かべた?」
地雷踏み抜いたのに更に踏み抜いた。
地を這うような低い声に、びくりとする。
「ぺいんとのこと?しにがみくんのこと?両方?」
ふるふると首を振って嘘をつくしかなかった。
「嘘ついたら、通信機2人に繋いでトラゾーのこの声聴かせるけどいいの」
俺の通信機に手を伸ばしたクロノアさんがそう言う。
「んー、俺、しにがみくんに嘘ついたな。トラゾーが可哀想な目に合うって脅しのつもりだったけど、合わせちゃったや」
押されそうになる通信機。
本気で押しそうな顔に、恐怖や潰されそうな快楽に何もかもが負けた。
「ゃ…め゛ッ、く、ろのぁ゛、さんの♡ゆーことッ♡き、きます、きく♡からっ、なんでもッ♡、しますからッ…♡!!」
「………ほんと?」
こくこくと本気で首を縦に振る。
「俺のこと好き?」
「は、い…っ♡」
「恋人になってくれる?」
「なり、まふ…ッ♡」
「媚薬のせいだけだって言わない?」
「いぃま、しぇ、んッッ♡」
「別のことも考えない?」
「ぁなたのッ♡こと、だけ、かんがえ、ます…っ♡」
「早く終わらさなくてもいい?」
「くろ゛のあッさんの♡、きがす、むまれ、してくら゛♡はぃッ♡」
「ね?気持ちいい?」
「すごくッッ♡きもち、いーれ゛すッ♡♡」
「……ホントに俺のこと好き♡?」
「すきっ♡だいすきです♡♡!」
ぱっと腰から手が離される。
「よかったじゃあ今日から俺とトラゾーは恋人だね♡これからよろしく♡」
繋がったまま背後からぎゅうっと抱き締められた。
「はぅッ♡♡」
当たる場所が変わって上側を擦られる。
「俺の媚薬抜けるまで頑張って♡薬が抜けたらちゃんと優しくしてあげるから♡」
「ひゃぃっ♡♡うれし、いれす♡!」
身体をひっくり返されて正面を向かされる。
「すげぇ可愛いカオ♡俺のことホントに大好きになってくれたんだね♡」
「すきですッ♡♡」
痺れが引いてきた腕をクロノアさんの首に回す。
「らかりゃ、くろのあさんっ、のすきに、してくださいッ♡」
「えぇ?いいの♡⁇」
「してほしい、です…ッ♡おれに、…きもちぃ♡こと、おしえて…くれますか♡⁇」
全然熱の引かない翡翠が見開かれ、すっと細められた。
「教えてあげるよ♡これ以上のこと、もっと、たくさん♡」
ちゅっとキスをされて次第に深くなっていく。
隙間がないくらい身体が密着して本当に一つになったみたいだった。
「は、ふっ♡♡」
「さ、媚薬が早く抜けるようにトラゾー頑張って♡」
「がんばります♡」
「抜けたあとに優しく優しく気持ち良くしてあげるから♡ココで全部受け止めてね♡」
「はぃ♡♡」
──────────────────
媚薬が抜けてクロノアさんが正気に戻るまで半日。
正気に戻ってから優しくしてもらったのが半日。
何もかもがドロドロのぐちゃぐちゃになって、目が覚めたのはそれからまた半日後。
横を見れば同じように起きてきたクロノアさんが目を細めて笑っていた。
「指一本も動かないや」
「…っ…、」
「トラゾーは声も出ない感じだね」
キッと力なく睨む。
「そんな顔しても可愛いだけだし、ホントに失神させるよ」
「っっ!」
「なんてね?俺も、もう喋るのが精一杯」
「……」
「俺が何で媚薬打たれたかって顔してるね。……まぁ、単純に判断を見誤った、かな?」
しにがみさんが高濃度と言っていた。
俺よりも薬の耐性なさそうなクロノアさんが打たれればそりゃ、あんなんになっちゃうか。
「安心して何もされてないから。向こうもなりふり構わずだったみたいで何打ったのか分かってないし、ぺいんととしにがみくんがいたから大丈夫だったよ」
「……」
「どうして俺のとこにって?ぺいんとやしにがみくんは友達や仲間としては好きだけど、媚薬打たれてても2人には何も反応しなかったし」
「っ」
「戻ってきてじっとしてろって言われたけど、トラゾーのことが頭に浮かんだらもうダメだったよ。何も知らないで出てきたきみをその場で押し倒さなかっただけ褒められてもいいんじゃないかな、俺」
「、…、…!」
「まぁそのあとは身体でわかってもらったし、俺は好きな人を手に入れれたし、トラゾーに自覚させれたし」
「っつ、」
「大胆なトラゾーが見れたから大満足だよ」
体が動かせてたら、饒舌に喋るこの人に枕投げつけてやるのに。
指一本も声ひとつも出せない俺は、はくはくと恥ずかしい思いをしながら聞かされるだけだった。
「今度は何してもらおうかな?」
嬉しそうな顔に毒気を抜かれて、残った力を振り絞りどうにかしてクロノアさんに擦り寄る。
「また寝る?」
「、」
「ん、おやすみ」
目を閉じれば疲労ですぐに眠りに落ちていく。
きっかけがあんなことではあったし、好きだということも自覚させられたけど。
「(起きたらもう一回ちゃんと好きって言ってみよ)」
ふわふわしながらそう思った。
まぁ?
無事返り討ちにあいましたけどね!
コメント
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krtrばっか書いてんなぁ…。 いや、krtr1番好きだからつい、ね。 メモに書きかけいっぱいあるのに思いついたこういう話を先々書くから他のが全く進まん_:(´ཀ`」 ∠): それはそうとPKST団のtrさんの服装がホントにエッッッすぎて目のやり場に困りますね。