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💚「俺にしない?」
世界一間抜けで、世界一カッコ悪い俺の告白。
照は溢れる情報を持て余して、数分間黙っていた。いや、数十秒だったかもしれない。とにかく俺にとってすごくすごく長く感じたのは確かだ。
💛「ちょっと散歩してくる」
照はそれだけ言うと、無表情のまま、浴衣に丹前を羽織って外へと出て行ってしまった。
残された俺の心中はといえば。
頑張った、という思いと。
もう少し上手く言えただろうという後悔と。
よくわからない抱えきれない感情を枕にぶつけて壁に放り投げ、枕なしの布団に大の字で横になった。
天井を睨む。
照が好きだ。
そう思うのに、これまで言えなかったのは、俺がどうしても自分の気持ちを言葉にするのが苦手だから。メンバーの康二にも、めめにも、何かあるんだったら話してねと散々言われているのに俺は素直に甘えることができない。
じゃあ大好きな照の前では弱いところを見せたり、甘えたりできるかと言うと、心の中身が恋愛感情にすり変わってからは、意地の方が勝ってしまっていた。
好きな人にはいいところを見せたいし、流石だなと思われたい。ちっぽけなプライドを持って背伸びして接し続けていたために、いきなり現れた自由な翔太にあっさり超えられてしまった。
💚「くそ、俺もバカだったらよかったのか」
失礼な考えに行き着いて、どうしても臆病に先回りしてしまう己の性格をひたすら呪っていたら、俺は知らぬ間に眠っていた。