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………うたいさんが俺の家に来て1日が経った。
うたいさんはあのあとも起きているか夢の世界にいるのかもわからないような状態だった。
なんとか俺の部屋のベットに寝かせ、俺はリビングのソファに寝た。
起きた俺は真っ先に、2階に向かった。
「うたいさ………?」
声を掛けて扉を開けようとして、思わず伸ばそうとした手を止める。
中からうたいさんの声が聞こえる。
喋っている訳じゃなくて、なんか、何かの一歩手前のような…
…!
俺は勢いよく扉を開ける。
そこには口を手で押さえて床にうずくまってるうたいさんがいた。
「ぅ”…ぇぁ”…ゲホッ…」
「うたいさん…大丈夫、落ち着いて」
俺は優しい言葉を掛けながらうたいさんの背中を優しくさする。
「っ”、ぅ、ぁ…」
「大丈夫、吐いていいよ」
「………ぅ”、ォェッ、ゲホッ…」
「大丈夫、大丈夫…」
「カハッ、ゲホ…」
数分して、一応落ち着いたのか、うたいさんが「はあ…」と息を吐く。
まだ顔色は悪いけど、一定の感覚で息をしている。
俺は片付けて、うたいさんをベットに寝かせる。
「うたいさん、食欲ある?」
俺がそう聞くとうたいさんは首を横に振った。
うーん…一旦様子見るか…水とかは飲ませた方がいいかな
うたいさん…
やっぱり何があったのか聞かないと…けどべるさんは話せないって言ってたし…
……………凸さん、凸さんと話さなきゃ
凸さんはうたいさんのことを大切にしてたはず…なのに…うたいさんがこうなってるってことは、余程のことがあったはずだ。
俺はリビングに行って凸さんに電話してみる。
3コールしてから、凸さんが出た。
「ニグさん…どうしたの?」
「…うたいさんのこと、話そう。」
俺がそう言うと、凸さんはかなり悩んでから「いいよ」と応えた。
駅近くのカフェで待ち合わせることにして、俺は電話を切った。