『……なんや、ちーのやん。』
電話がかかってきてスマホを開くと、ちーのと画面上には標示されていた。
『……もしもし』
「もぉしぃ、…もぉしぃ!」
『ん、w…なんや、お前寝起きなんか?』
「寝起きやなぁい、…眠いし酒酔ってるだけやぁ!!」
『そぉか、w…んで、どしたん?』
「……きねんびやん、…おめでと、」
自分のスマホに書かれた2月2日の字。
『………ん、まぁ、…そぉやな、…』
『……記念日……まぁ、もう、…俺の記念日ちゃうよ。』
「……いや、お前のきねんびやん。…見た目が変わってもお前はお前やん。中身は一つもか変わらへん。」
『…それ、お前自分にも言えるんか』
「…そらそうやろ、…色んな事あったけど」
「……でもさ、俺らは俺らやん。…チーノっていう名前で活動したあの時も、…今のちーのっていう名前で活動してる今も…、」
「…それは、全部俺やん。…まぁ、権利の問題でさ、…色々あるけれど…、俺らは俺らやと思いたいやん。…彼奴らも視聴者も認めてくれないけれど…俺らぐらい俺らを認めたいやん。」
綺麗事しか並べないけれど、…でも、その言葉はとてつもなく自身の気持ちを楽にした
『……いい考えやな。』
『…俺さ、…半年ぐらいもうこんな問題とつきあってたやんか。』
『……ずっと、忘れられへんかってん…でも、お前のおかげで、…この気持ちも大事なんやって思えた。…ありがとなちーの。』
「……ええねん、ショッピ。」
「やって、…お前はお前やから。」
その後他愛もない話をして、電話をきる。
『……彼奴、絶対酔ってへんかったなぁ』
…俺がずっと元気ないのを見て、彼奴…俺の事励ましてくれたんやなぁ…、
俺は、…凄く暖かい感情に包まれた
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