テラーノベル
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警戒報知機が耳を劈く。
記憶の中での、初めての戦争。
勝てるなら何でもアリなこの組織は、他国からは勿論、自国からも『戦闘狂集団』と呼ばれる程に強かった。
ドシュッ バキャッ ザシュッ
目の前で血飛沫が上がる。
自分で自分の手を汚していく感覚は、悪くなかった。
刃が相手の身体に通ったときの、相手の絶望した表情は、何とも美味しいものだった。
殺すとき、たまに過去の記憶がフラッシュバックする。
鎖の音、苦痛の声、血の海…
それら全てを掻き消すように、恨みを込めて、怒りを込めて、ナイフを振り下ろす。
思い出さないように、辛い思いをしないようにと
願いながら、目の前の敵兵を手にかける。
殺しているときが、一番心穏やかだったのかもしれない。
何処か懐かしくて、
このまま殺し続ければ、何か思い出せるんじゃないかって
苦しい記憶以外の、何か…を
目の前の敵兵を殺し続けた。
このときは、まだ自我があった。
周りの音も、よく聞こえていた。
屍体の表情も様子も見えていた。
ザシュッ ゴンッ バキョッ ドスッ
血が、流れている
傷が、増えていく
意識が、 薄れて いく
▷
ごとん
重い音がした。と同時に叫び声がした。
はっきりとした殺しの感覚が手に伝わる。
それと同時に、俺を抑え込む誰かの気配を感じた。
?「ゾムさん!!」
「…?」
殺したら、何か分かるかもしれない。
幸せな記憶、が、思い出せるかもしれない。
殺してみなきゃ、分からない…
殺さなきゃいけない
shp「**待って…!**俺っ…ショッピです、!ゾムさん!?」
rb「一瞬ごめんな、ゾム」
声が遠くなっていく
首にドンッと衝撃が走ると、目の前が真っ暗になった
ショッピ視点
ゾムさんが気絶した後、全身の力がふっと抜けた。
心臓の鼓動がやけに大きく聞こえる。
体中震えている。 恐怖と、焦りと、怒りと、重なりすぎた感情に埋もれているような感じだった。
あの日、ゾムさんが撃たれた日。
叫ぶことしか、泣くことしかできなかった、あの日が蘇る
また、まただ。
自分は、何も、助けられなかった。
一体、何回これを繰り返せば良いのだろうか。
無力感に包まれたまま、自分を呼ぶ ロボロさんの声が耳に入ってきた。
rb「大丈夫か」
shp「戦争、は…終わりました、よね?」
rb「うん」
rb「ゾムが、相手のボスの首をあっさり落として終わった。一瞬で、幹部とボスの首を落とした。」
shp「…帰り、ましょうか、」
ゆっくりと立ち上がり、立ち眩みがした。
ロボロさんは、自分より、ずっと小さいくせに、
自分よりずっと、大人やな、と思う。
俺が来る前まで、相棒だったのに…
2回も、相棒が目の前で気絶してるのに…
辛いはずなのに、その表情は常に冷静で。
shp「…先輩だな…」
rb「…んなことないよ」
静かな会話のキャッチボール。
転がる死体達を器用に避けながら、
3人で家に帰った。
わこマリ。
戦争シーン書くのムズいんだが??
いやぁ…もっとこう…細かく描写したかったなーと。
効果音とか入れるのも好きなんですけど…
やっぱり56す時の描写が細かければ細かいほどリアルっぽくなるというか、生々しくて良いと言うか…
ゑ?今更『56』使っても遅い?
…俺の言葉くらいは優しめにしようかなって…手遅れかw
次回からはロボロ多くなります。(多分?)
おつマリ。
コメント
1件
頑張れ☆ 続き楽しみ✨️( *´﹀` *)