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「も、イヤだっ……。うっ」
「嫌じゃないだろう、ほらほら」
ぐちゅぐちゅという卑猥な音を青年に聞かせるために、両膝を持ち上げて派手に動かした。
「あぁあっ、はっ……ぅあっ、石川さ、も、やめっ!」
「やめろと言ってるのに、自ら腰を打ちつけていることに気がついていないのか? 我慢できなくなっているんだろう?」
高橋の動きに反するような動きに見せかけた、青年の腰の動きを指摘した途端に、ベッドに横たわっている顔が、見る間に赤く染まった。
「ち、違ぅ、これ、は――」
「はるくんが感じているのは、わかっているつもりだ。いいんだよ、もっと自分で動いてみてごらん」
それまで動かしていた腰の動きを、小刻みな感じにした。それだけじゃなく、青年を焦らすようにゆっくりと動かしてみる。
「はあっ、あっ、んっ」
頬を紅潮させたまま、ぎゅっと両目を閉じて何かに耐える青年の乳首に舌を這わせた瞬間、高橋のモノをこれでもかと締め上げた。
そんな反応にニヤけながら、視線を下腹部に移すと、それが目に留まる。イったばかりで時間が経っていないのに、動かすたびに高橋の腹に大きく育った青年のモノが当たった。
「なぁはるくん、この縄を解いてほしい?」
青年が歯を食いしばるたびに縄が肌に食い込み、それなりにいい姿を高橋は堪能したが、面白いことを思いついたので提案してみた。
「は、はぃ。解いてほしいです」
「だったらはるくんが動いて、俺をイかせることが条件だ。どうする?」
「…………」
「君が好きなだけ動いてくれたら、きっとはやくイくと思うよ。俺のモノが張り詰めてる感じが、中から伝わってるでしょ?」
「――そうですね」
顔を横に背けて、嫌という感情を露にしながら告げる青年に、高橋は微笑みを浮かべたままじっと見下ろした。
「自分を拘束している、縄が解かれるだけじゃなく、俺を早くイカせれば、君は嫌なことから解放される。これって、一石二鳥だと思わないか?」
イエスと絶対に言わせるべく、高橋は常套句を並べ立てた。
青年に考えさせる暇を与えさせないように、目の前にある釣り餌に集中させて、まんまと首輪をかける手法――餌にかかってしまえば、高橋の思うがままにヤるだけだった。
「……自分で動きますので、これを解いてください」
「わかった。縄を解いてあげるから、起き上がってもらおうか」
高橋のモノを挿れたまま、青年の躰を抱き起し、キツく結ばれていた赤い縄の結び目を解いていった。
複雑な縛り方をしているので、青年の肌に直接触れながら解いていく。場所によっては感じるのか、時折吐息を漏らして躰を震わせる彼の素直な反応を、とても可愛いと思った。
「外れにくいようにキツめに縛ったから、ちょっとだけ痕が残ってしまったね。大丈夫?」
青年を徹底的に焦らそうと、あえてゆっくり縄を解いてやった。このタイムラグが間違いなく、躰を疼かせるきっかけになるだろう。
「あ……動くと少しだけ痛みま、す」
「ここら辺?」
解いてる最中に感じていたところを、左手でそっと撫で擦ってみた。
「んあっ!」
「ああ、ごめん。痛かった? ここも大丈夫かな?」
熟したりんごのように、赤い顔で自分を見下ろす様子を、上目遣いで見つめながら他の場所に触れようとしたら、青年は素早く高橋の手を掴んだ。
ぎゅっと握りしめる感じじゃないそれは、すぐに振り解くことができたが、高橋はされるがままでいた。
「これ以上、触れないで……ください。大丈夫です」
躰の昂ぶりを何とか隠そうとする、青年の震えた声を聞いて、微笑まずにはいられない。
「はるくんの言うことを聞いてあげるよ。何てったって君の下半身が、さっきから嬉し涙を流しているみたいだしね」
それをズバリと指摘した瞬間に、青年は掴んでいた手を放して、両手で下半身を覆い隠した。
苦しげに息を切らしながら「違う」と連呼していても、高橋によって感じさせられるたびに、卑猥な雫を滴らせていたのをしっかりと見ていた。今更隠しても遅いよと、心の中でせせら笑う。
「ほらほら、はるくん。いつになったら動いてくれるのかな。早くしないと、俺が何をしでかすか――」
間髪入れずに、綺麗なカーブを描く双丘へ腕を伸ばして、するりと触れた。
「やあっ……」
今度は高橋の手を退けることなく、思いっきり躰をくねらせた。絡みつくような中の締めつけを感じて、自ら声をあげそうになる。
(こんなに感じさせられるとは、想像以上だ。見目麗しくていい玩具を、あんな場所から発掘できたことに感謝しなければ)
あまり余裕がないのを悟られないように、作り笑いを浮かべて、ベッドの上へと横たわった高橋を、微妙な顔つきで青年は見下ろした。
「このほうが動きやすいだろう? 好きに動いていいよ」
「……はい」
青年は、高橋の躰の脇に両腕を突き立てながら、腰を大きく上下に動かしはじめた。こんな苦痛から早く逃れたいという彼の気持ちを表すように、動きをどんどん早めていく。
「あぁっ……はっ、あっ」
「そんな機械的な動きじゃ、いつまで経っても、俺をイかせることはできないよ。そうだな……『石川さんとスるのが気持ち良すぎて、おかしくなりそう』みたいなことを言えば、いつもより感じるかもね」
「うっ、そんな、の――」
言いたくなさそうな雰囲気を醸し出した、青年の腰の動きが小さくなったお蔭で、高橋にも余裕が生まれた。