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その時、メラがやってくる
メラ「兄貴、助太刀するぜ!」
メラ「獅子黒!俺様のお呼びだ!」
メラは獅子黒を召喚する
そして、変身メダル『獅子王』のメダルを召喚する
メラ「変身!」
ワーイ! changeform ヨウカイヒーロー!
メラはベゼルを回す
シシオウ!
もう1度ベゼルを回す
メラの背後に獅子黒が現れ、互いの拳を突き合わせる
すると、獅子黒が炎のライオンのようになり、メラを飲み込む
ワーイ!ワーイ!ワイワイワイワイワイワイ… SP!
獅子王「暴れてぇ~、御免!」
歌舞伎風にカッコよくポーズを決めたのは妖怪HERO『獅子王』である
マタロウ「変身キタァーーッ!しかもダブル!!」
紅丸「いくぞ!伊邪那美殿!」
伊邪那美「御意!」
紅丸はコマンドメダルをセットする
ワーイ! エグゼキュート!
伊邪那美もコマンドメダルをセットする
ワーイ! エグゼキュート!
紅丸/「紅き」
紅丸/「一閃!!」
紅丸は思いきり刃を振り、
サイクロプスの角が斬 れた
マタロウ「必殺技キタァーーッ!!」
サイクロプスは頭を抑えながら苦しみ、倒 れた
紅丸は倒 れたサイクロプスの背後に着地する
紅丸「成敗。Say good bye」
その時、虹色の妖気が紅丸のウォッチに集まり、3枚のメダルが宙に浮いた
マタロウ「も、戻った?」
アカネ「お父さん!」
アカネは急いで宮沢さんのもとに駆け寄る
アカネ「お父さん!しっかりして!」
宮沢「ごめんな、アカネ…
またお前に嫌な思いをさせてしまった…」
宮沢「やっぱり、こんなお父さんいない方がいいよな…」
そういって悲しそうに顔をそむける宮沢さん
アカネ「違うの!私、お父さんの事、もうそんな風に思ってないよ!」
宮沢「え?」
アカネ「私、聞いたの」
アカネは目に涙を溜めながら話し始めた
アカネ「お父さんが死んで、何日か経った後、
会社の同僚だったって人が訪ねてきて……」
~アカネ家~
『係長は、本当によくしてくれる人でした。
僕が失敗した時も、それを庇って謝ってくれたり、
何日も会社に泊まり込んで、ピンチになってるチームをフォローしてくれたり……』
それを聞いたアカネは、目を見開く
アカネ『お父さんが……?』
『あの時も、僕が歩きスマホをしていたせいで立てかけてあった木材を倒してしまい…
係長は、そんな僕を助けようとして……
係長は、僕の命の恩人なんですッ…!』
その人は沢山の涙を流しながら、そう話した
アカネのお母さんの目にも、涙が溜まっている
母『あの人らしいわね…』
お母さんは口元を押さえながら、涙を押し殺す
アカネ『お父さん……』
アカネ「今ならわかるの。お父さんは小さくなんかない!
……大きくて頼りになる、私の自慢のお父さんなの!」
その時、宮沢さんの体が光り始め、もとの大きさに戻った
宮沢「!…アカネ…!」
宮沢さんは自分の手を見ると、アカネの方を向く
その瞬間、アカネは涙に耐えるように顔を顰めると、
思いきりお父さんに抱き着いた
アカネ「お父さぁぁぁんっ…!」
お父さんはそれをしっかりと受け止め、優しく抱きしめた
コマ「彼女が小さいと思っていたお父さんは、
本当は器の大きな人だったんだね…」
アゲハ「アカネちゃん、いいお父さんを持ってたね…」
コマとアゲハは、涙ながらにそう言った
ジンペイ「ふぅん、体がデカい方が絶対カッコいいのになぁ」
ジンペイは頭の後ろに手を組み、そういった
マタロウ「いやいや!」
ジンペイのボケにマタロウが突っ込んだ
マタロウ「(今、1つの謎が解けた。この学園には、
僕の運命を変える何かがある。
こうして、僕の『たまたま』の人生は少しずつ変わろうとしていたんだ……)」