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烏野高校

25 - 第25話

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2024年07月28日

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今日はなんとIH予選!私は期待に胸をふくらませながら気合を入れて家を出る。

「『おはようございます!』」

学校に着いたら、いつも通り武田先生に挨拶をしてバスに乗り込む。

(もうバスも慣れたもんよ〜!)

・・・

(わあぁ!着いちゃった!仙台体育館!)

(人いっぱい!すごい!)

私はワクワクしながら選手の後ろ、清水先輩の隣について行く。


入口に近づくと、周りからコソコソ話が聞こえ始めた。

「なぁ、あの子達めっちゃ可愛くね!」

「うお!まじじゃん!烏野のマネージャーか」

「声掛けちゃう〜?」

可愛いとか綺麗とか、そういう言葉。

途切れ途切れでよく聞こえないけど、恐らく清水先輩に言っているのだろう。

(は!清水先輩がモテている!!)

(お、お守りしなければ!)

私は使命を感じ、清水先輩を見ている人を軽く睨んだ。

「え!俺見られたんだけど!」

「は!俺だろ!」


(…?)

何かズレているのを感じ、私は首を傾げていた。が、影山さんの背中に飛び込んでしまい、現実に戻される。

『す、すみません!』

(なんだ?急に立ち止まって…)

私が顔を覗かせると、烏野の先には伊達工の人達が立っていた。

(え、なんか指さしてる…?)


『ど、どういう、』

口を開こうとした瞬間、誰かに腕を引っ張られた。清水先輩も腕を取られていたが、至って冷静に振り払っていて、自身を不甲斐なく感じた。

清水先輩も私が連れられることに気づいたようだがもう遅い。私は列から出されそのまま体育館の裏へ連れていかれた。

(この人達、さっきの…)

私はさっき清水先輩を見ていた人に囲まれていた。

(こ、殺される…?!)


固まっていると目の前にいる人が口を開く。

「なあー、君かわいいねー!俺たちと仲良くしなーい?」

『え、いや、』

『離してください。』

「はあ?」

「おま…」「ちょっと〜??」

聞いたことのある声が、目の前の人の声をさえぎった。私は声のする方を見ると、そこには及川さんが立っていた。


「女の子にそういうことするとか〜、ダサくな〜い?笑」

及川さんが追い打ちをかけると、目の前の人達は不満そうに逃げて行ってしまった。

すぐに及川さんがこちらに寄ってくる。

「大丈夫?ゆりちゃん。」

『あ、、はい、』

『あり、ありがとうございました!』

私は涙を拭き、すぐ立ち上がる。

「いいよ〜!怖かったよね。」

優しい及川さんに、私は嬉しくなった。


『及川さん、優しいし、かっこいいですね。』

「で、でしよ〜。」💦

言われ慣れているはずなのに、及川さんは何故かうろたえていた。


「……ゆりちゃんさぁ〜、自分の容姿に責任を持ちなさいよ…」

『?』

「まあいいや。ゆりちゃん、早く戻った方がいいんじゃな〜い?」

『あ!は、はい!』

『ま、また!』

私はお辞儀をしながら烏野のみんなのもとへ走っていった。

<続く>

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