テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
1件
自然な甘さがいいですね。透くんの「ちゅ〜したい」があまりに軽くて、ひかりさんのパニックっぷりも含めて、初々しい空気が丁寧に描かれています。特に「あったかかった」という感想が透くんらしくて、思わず微笑みました。付き合い始めのこの距離感がとても瑞々しいです。
放課後
今日は珍しく
私の家で一緒に宿題をしていた
「んー……わかんない」
透が机に突っ伏す
「ちゃんと考えて!」
「むずかしいー」
シャーペンをくるくる回しながら
透は完全にだらけモードだった
でもそんな姿すらかわいいから困る
ひかりは隣で問題集を開きながら
ちらっと透を見る
頬杖をついた横顔
少し眠そうな目
整った顔
「っ……///」
だめだ
最近、付き合ってから
前より意識してしまう
すると透が急に顔を上げた
「ひかり」
「な、なに?」
「なんか今日ずっと見てくる」
「み、見てない!!///」
「みてたー」
透はくすっと笑う
そのまま
じーっとひかりの顔を見つめてきた
近い
目を合わせてるだけで
心臓がうるさい
すると透が
ぽつりと呟いた
「ちゅ〜したい」
「………………へ?」
思考停止
手からシャーペンが落ちた
カランッ
透はそんな反応を見ても
きょとんとしている
「と、ととと透!?///」
「んー?」
「い、今なんて……!?」
「ちゅ〜したいー」
追撃だった
しかも言い方が軽い
顔が一瞬で真っ赤になるのが分かる
「な、なんでそんな普通に言えるの!?///」
「だめ?」
上目遣いに目がうるうるしている
その顔に弱い
「う……だ、だめじゃないけど……!」
「ε-(´∀`*)ホッ」
透は安心したみたいに笑う
でも私は安心どころじゃない
ちゅー!?
ちゅーてあれ!?
恋人がするやつ!?!?
頭の中が大混乱していると
透がのんびり続けた
「ひかり見てきたからしたくなった」
「〜〜〜ッッッ///」
無理
破壊力高すぎる
ひかりは顔を覆った
透はそんなひかりを見ながら
少し首を傾げる
「ひかりまた真っ赤」
「透が変なこと言うからでしょっ!?///」
「へん?」
透は本気で分かっていない顔だった
でも数秒後
「……あ」
何かに気づいたみたいに瞬きをする
「これ、ひかり照れるやつ?」
「今さら!?///」
「お〜」
透はちょっと楽しそうに笑った
絶対わざとじゃない
でも自覚し始めてる気がする
すると透が
そっとひかりの袖を掴んだ
「ひかり」
「……な、なに///」
「ちゅ〜するの、や?」
「っ……!」
真正面から聞かれてしまった
透は不安そうに見上げてくる
長いまつ毛
少し赤い唇
そんな顔されたら無理
「……いやじゃ、ない///」
小さく答える
すると透がふわっと嬉しそうに笑った
「んふふ」
そのまま
少しずつ距離が近づく
ひかりの心臓は限界寸前だった
近い
吐息がかかりそう
「と、透……///」
「んー?」
「その……」
「ひかり、どきどきしてる?」
「してるよ!!///」
「ぼくもー//」
「っ……!」
「一緒だね/」
透の頬も少し赤かった
それを見た瞬間
胸がぎゅっとなる
透も同じなんだ
そう思った次の瞬間
ちゅっ
すごく軽く
唇が触れた
「……っ///」
ひかりの思考が真っ白になる
透は少し離れてから
ぼーっとひかりを見つめた
すると透は
照れたみたいに小さく笑う
「なんか……あったかかった/」
「〜〜〜〜ッッッ///」
ひかりはそのまま机に突っ伏した
一方透は
自分の唇を指でちょんっと触りながら
「……またしたいかも//」
なんて……
とんでもないことを呟いていた