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一つ屋根の下、地雷注意報

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一つ屋根の下、地雷注意報

16 - 第十五話:「たぶん、何も変わらない」

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2025年05月13日

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夜。帰宅してから、るかは特に何も言わず、自分の部屋にこもった。


俺はリビングで、ぼーっとテレビを流し見してた。

内容なんて、全然頭に入ってこなかった。


(……あの女、うるさいって言ってたけど)

(別に、そんな悪い奴じゃなさそうだったけどな)


そんなことを、どうでもよく考えてた。


でもたぶん、

るかにとっては、そうじゃなかったんだろう。



しばらくして。

るかが、着替えたらしいゆるいパーカー姿で、ふらっとリビングに出てきた。


無言で、ソファにごろんと倒れ込む。


そして、

スマホをいじりながら、ぼそっと言った。


「……明日、学校?」


「いや、休み」


「……ふーん」


それだけ。


また、静かな時間が流れた。



(何だろうな、これ)


何も言わないし、

何も起こらない。


でも、

たぶんるかは、

ただ“ここ”にいたかっただけだ。


理由なんて、たぶんない。


俺も、

それ以上、何も言わなかった。


ソファに沈むるかの横で、

何となくスマホゲームを再開した。


静かな夜だった。


一つ屋根の下、地雷注意報

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