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「勲スイカ切ったっちゃ。」
婆ちゃんの声が聞こえた。
「はーい。」勲は小走りでリビングに行く。
「走るな!」と父ちゃんの怒鳴る。
「いただきます!」勲がスイカを食べようとすると縁側に白いワンピースの女が現れた。
「勲何止まってるの。」母ちゃんが呆れて言う。
「母ちゃん、白いワンピースの女の人が居たんだよ。」
「居ねぇじゃねぇか。」父ちゃんは馬鹿にして笑う。
「ホントだよ!僕見たもん!」
勲は必死に訴える。
「はいはい。」と母ちゃんは聞き流した。
勲は部屋に戻りふて寝をした。
「ワンワンワン!」外からけたたましいハリーの鳴き声が聞こえた。勲は庭に出ると
ハリーが血を出して倒れていた。
「ハリー!どうしたの!?」勲はハリーの体を揺らす。
すると木の影から白いワンピースの女がこっちを見ている。
「ハリー…!」婆ちゃんが泣きながらハリーを抱きしめる。
「お袋ハリーを車に乗せて行こ!」田舎町なのて病院まで10メートルある。
「はぁ…はぁ…はぁ」ハリーは息が荒くなる。
「ハリーしっかりしろよ。」勲は精一杯止血した。
病院に着いて即手術が始まった。父ちゃんが窓を見てふけていると白いワンピースの女がニヤリと笑った。
「あれが勲が言ってた女か…。」