すると、フブキが声を上げる
フブキ「アカネ、そこで何してるの?」
どうやら、ドアの隙間から『アカネ』という女の子が覗いていたようだ
アカネ「!今、なんか面白そうなこと話してるなって…」
アカネは何かを誤魔化すようにして喋る
アゲハは、アカネのもとまで歩み寄ると、ドアを開けながら声を上げる
アゲハ「興味あるの?YSPクラブのこと」
マタロウ「じゃあ、今ちょうど面白くなってきたから、一緒に行こうよ!」
マタロウは、両手を広げながらそういった
アゲハ「YSPクラブは、妖怪とか霊とかそういう不思議な力を研究していく
クラブで、学園の七不思議も解決するつもりなんだよ」
ジンペイ、コマ、アゲハ、アカネ、フブキ、マタロウの順に横になって
歩きながらアゲハはアカネにYSPクラブのことを説明していた
マタロウ「まずは、美術室から宮沢さんを監視しよう」
校舎から校舎に繋がる橋のようなものを渡り、向こう側の校舎に入ろうとした
ところで、廊下の向こうから男女数人がこちらに歩いてきた
ジンペイ「なんだ、あれ?」
フブキ「あれは、生徒会長『霧隠ラント』先輩」
アゲハ「この学園を取り仕切る権力の頂点だよ」
ラントは、アゲハ達の前まで来ると、立ち止まる
ラント「ときに、君たちは新入生かな?」
マタロウ/コマ「「ハイッ!!」」
威圧のある言い方をされ、思わず裏返った声で返事をする、マタロウとコマ
ラント「では言っておく。
15:00の終業時間から、18:00の3時間まで『FST』
すなわち、
Fフリー
Sスタイル
Tタイム
と呼ばれている
この時間は、それぞれの生徒たちがクラブ活動や自己表現のための活動をして
自分の時間を磨くのだよ」
ジンペイ「要は自由時間だろ!」
コマ「シーッ!」
ジンペイの言葉をコマが遮る
ラント「そんな大事な時間に、君達はいったい何をしているのかな?」
ジンペイ「『巨大サラリーマン宮沢さん』の調査です!」
ジンペイはビシッと敬礼しながら答える
ラント「宮沢さん?」
アゲハ「七不思議案件だよ!久しぶり、ラント」
ラント「っ!君はもしかしてアゲハか!」
ラントはアゲハを見た途端、目を見開く
アゲハ「そうだよ~久しぶりだね~(^▽^)/」
コメント
1件