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韮音 @み!るきーず
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仁人side
ここは、私立海瑠紅高校。
言ってもいいのか分からないが
可もなく不可もない学校である。
まぁ、とにかく普通なんだ。
でも、別にそれが悪い事だとは思わない。
第一俺にとってはやっと掴み取った念願の
教師人生だったので退屈なんてものは無く、
このまま平和な日々を過ごすと思っていた。
あの日、あいつと、
佐野勇斗と出逢うまでは。
仁人「はいはいお前ら〜席着けよー」
生徒達「あ、仁人くんおはよー」
「仁人くん髪切ったー?」
「仁ちゃん聞いてよ〜さっきさぁ笑」
朝のホームルーム前は騒がしい。
特にここ…B組は。
クラスの仲がいい事や、
先生(俺)と仲良くしてくれるのは
もちろん嬉しいんだけど、名前呼びだし、
タメだし、くん・ちゃん付けだし、
で威厳はとっくに無い。
仁人「はいはい!分かった分かった!!
全部後で聞くから!ああ、あと”先生”な!」
生徒達「分かったよ〜仁人くん」
仁人「おい!!」
生徒達「笑笑」
毎日大変だけど
楽しい教師生活をを過ごしている。
バタバタしながらホームルームを
はじめていると
1人の男子生徒が入ってきた。
???「はよー」
仁人「・・・はよーじゃないわ。
普通に遅刻してっけど」
???「えーだって昨日の夜、
仁人が寝かせてくれなかったんだろ?」
仁人「語弊のある言い方すんな
きしょい!!」
「お前が宿題やってなかった
だけだろうが!!!」
生徒達「おはよー勇斗」
「また仁人くん怒らせてるやん笑」
「毎度毎度夫婦喧嘩見せられてる
こっちの身にもなってよねー」
勇斗「おはよおはよ笑」
仁人「早く席に着け…」
勇斗「あ、あとさ」
仁人「なに!?」
勇斗「朝飯、美味かった。ありがと」
仁人「ぐっ…う、うう…
い、いよ」
こいつ、急にそんなこと言いやがって…
生徒達「今日の朝なんだったの?」
「いいなー仁人くんの料理」
勇斗「はぁ?言うわけねぇだろ」
「俺に作ってくれた朝飯なんだから」
仁人「も、もういいから!!!!
続き!!ね!!」
ポチッとテレビのリモコンを押す。
このクラスでは朝のニュースを見て、
ディスカッションする事にしている。
適当につけた番組で
たまたま、美味しいグルメ探索という
コーナーをやっていた。
アナウンサー「見てくださいこのオムレツ!
卵の黄色がとても綺麗で、
すごく美味しそうですよね!」
仁人「オムレツ…」
今日の朝はオムレツだった。
・・・もちろん勇斗に作ったのも。
ちらっと勇斗の方を見る。
あいつは頬杖をつきながら
ニヤニヤしていた。
仁人「あっ、…う、うう…
やっぱり今日はやめよっか…」
急激に恥ずかしくなってきたので中断。
生徒達(今日の朝ごはん、
オムレツだったんだろうなぁ…)
2時間目
仁人「ここが〜これであるからして
ーーになるから…….
っておい!」
後ろを振り向いて反応を求めると
窓際、前から3列目の男に目がいく。
めちゃくちゃ寝てんじゃねぇかあいつ。
仁人「はぁー…もう!」
「佐野。ここ解いてみて」
無反応。
隣の席の生徒「佐野ー
仁人くんが呼んでるぞ?」
勇斗「・・・知ってる」
起きてんのかい。
こういう時はあれだ。絶対あれだ。
勇斗「でも俺、名前佐野だけじゃねぇし」
ほーらでたよこれ。
学校の中では勇斗って呼ばれないせいで
授業中はいじけて聞く耳を持ってくれない。
(本人曰くほかの先生方の授業は
単に興味無いから聞いてないらしい。
それも本当はダメだけど)
仁人「・・・勇斗〜?これ、
答えてくれたら俺惚れちゃうなー♡」
勇斗「3X」
仁人「あはは正解(棒)」
くっそ!!なんでこんなこと
生徒の前でやらなきゃならないんだよ!!
あと分かってるなら早く答えろよ!!
なんだあの顔腹立つな。
そこからというものの、ずっと授業中
「勇斗」と呼び続けていたので
当の本人はご満悦そうだった。
起きて、毎回手を挙げ、
ノートを綺麗にとる。
できる力は全然あるのに
やろうとしないから不良などと
呼ばれるのだ。
バカなヤツめ…こんなやつを
好きになっても意味なんかないのに。
𝐞𝐧𝐝☕︎︎𓂃 𓅇
コメント
3件
あっ、!可愛ぃぃ...😇 墓作られたので一旦永眠しますね... これ間近で見たいです..!! やはり主様こちら側の求めてることをよくご存知で!! 更新ありがとうございます!!
ゆ。さん、第1話読ませていただきました! 仁人先生と勇斗くんの絶妙な距離感、めちゃくちゃ良いですね…!「朝飯美味かった」ってサラッと言う勇斗くんに、照れながらも答える仁人先生の反応がもう、編集者としてニヤニヤが止まりませんでした(笑) クラスの生徒たちに「また始まった」って見守られてる感じも好きです。この先どう転んでいくのか、すごく気になります🤍