🤎side
15歳になってしばらく。第1志望の高校に進学が決まった3月、母親が履歴書を事務所に送ったことがきっかけで、私はこの世界に入ることになった。
そんなに興味はなかったし、歌うことは好きだけど、この事務所は視野に入れていなかった。
右も左も分からないまま、オーディションに合格。たまたま学校でやっていた文化祭のハイレベルなダンスを披露したから。
同じ日にオーディションを受けた元メンバー4人と、姉妹グループに所属していたもう1人で、『ゆるふわ隊』を結成。
6人で活動開始。
そしてすぐ、“まいジャニ”のレギュラーメンバーとして活動。
そこで
いま私の隣で、コーヒーを飲んでいる“元カレ”
康二に出会った。
当時彼は22歳、私は15歳。
未成年に手を出しているじゃん!とお互い笑いあっていた。
でも、私は男になる。
もう男女の恋愛はできない。
だから、康二と復縁できない。
きっと康二は、女の子が好きなんだろうな。
私は、男になるけど
好きなのは男なの。
💜「来たよー!」
🤎「そんな明るく話す内容はないんだけどなー」
🩷「雰囲気だけでも明るくしよ!ね!」
💛「ん、これ好きでしょ?」
と、ひーくんが持っているのはタピオカミルクティー。これでも飲んでテンション上げようということか。
💙「しばのことならなんでも聞くぞ!」
🧡「俺は!?」
💙「…しば、教えてくれ!」
🧡「おぉい!笑」
💚「美亜、ちょっといい?」
ん、あべちゃんから呼ばれるの珍しい。
🤎「何〜?」
💚「康二から聞いた?美亜について俺が気づいてること。」
🤎「正直わかんなかった。でも、誰かに気づいて欲しかった。」
💚「そっか。ごめんね。早く気づけなくて。」
と、私の頭を撫でる。
🤎「ねぇあべちゃん。」
💚「ん?」
🤎「男になっても、恋愛対象が男ってのはおかしいかな。」
悩んで、頑張って質問する。
昨日から思っているモヤモヤした小さな疑問。
💚「おかしくないよ。しっかり受け止めるし、相談にも乗るよ。」
💚「もしメンバーに恋愛感情抱いたら、相談してね。」
🤎「その相手があべちゃんだったら…?」
💚「え、期待していいってこと?」
🤎「ま、メンバーだし!そろそろみんな着くよ!」
💚「え、ちょっと〜!笑」
メンバーに意地悪ができるような関係まで上り詰めた。
🤍「ごめーん遅れちゃったかな?」
🧡「間に合っとるよー!大丈夫!」
❤️「あ、目黒遅れるって。」
珍しいな。めめが遅れるの。普段は比較的早いのに。
仕事じゃないはず
🧡「じゃあ始めますかぁ〜!!」
と、康二は私の肩をガシッと掴んでゆらゆらと揺らしてきた。
🤎「ふぅ……」
私は深呼吸して、一人一人をじっくり見た。
🤎「ちゃんとしたことは、めめが来て話す。」
🧡「まぁ……そうやな。」
🧡「じゃあ俺から話してええ?」
康二は私の名前の“亜”の漢字をみんなに見せた。
💚「え、何?」
🧡「この漢字を使って、みんなに名前考えて欲しい。男の子の。」
💙「男!?」
💜「え、何子供いんの?」
🧡「ちゃうよ!?」
🩷「亜矢翔は!?」
🤎「え、やだ」
💙「やだってお前、」
💚「あきお」
💛「え誰www」
私はここで確信した。
SnowManはみんな認めてくれる。
そんな気がした。
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