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彼は言った。
『俺は花咲里(かざり)!!よろしく!』
『よろしく…。えっと、狼(ろう)だ。』
僕が名前を言うと彼はニッと笑って言った。
『よろしく!』
何故彼はこんなに笑顔なんだ…?
『そういえば、狼って何歳なの? 』
年齢…か
『14…?いや15か…?』
彼は考えている僕を見ながら言った。
『ふーん…まぁ年近そうだしいっか!』
何が何がしたかったんだ…?
『まぁ作戦立てようか!日にちは…
来年の夏かな!』
凄い大雑把だな…
とは言え、僕にも何の策もない…。
…というか…今思ったけど凄いなここ。
本当に施設の中なのか?
設備も整ってる…。
僕が辺りを見渡していると花咲里は言った。
『狼!そんなに髪伸びてて邪魔じゃないのか?あ!そうだ俺が切ってやるよ!』
『はァッ!?』
人に触られる!?まだ信用出来ないし、
そもそも人間は大嫌いだ!
僕は手を伸ばしてきた花咲里を振り払った。
花咲里は驚いていたが、数秒後理解したような、少し悲しげな表情で言った。
『そうだよな。人間嫌いなんだもんな…』
僕の所為で…。花咲里が悲しんだ…。
何だ…?人間は大嫌いだが、コイツは…。
『…あのさ、狼…。聞いてくれるか?』
僕は少し時間が空いてから頷いた。