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コメント
2件
めちゃ気になる!続き! 楽しみです!頑張って作ってください!
「え、えぇっと・・・?」
すまない先生は困惑していた。“目の前の彼?彼女のことを知らない”
すると、彼または彼女は思い出したかのようにこぼした。
「・・・あ、そっか。きおくないんだったね。うっかりうっかり」
と、彼または彼女はそうこぼし、無表情でてへっと頭の横に拳をもってこちんっと叩く。
無表情過ぎて逆に怖い。
すると、
「な、なんで君がここに!?!?」
風夜はそう叫びながら、彼(彼女)に突っかかる。
「あ、ひさしぶりー」
「久しぶりじゃないよ!?もう何億年経ってると思ってんの!?」
「んー・・・5億?」
「詳しい数字を出さなくていいよ!!あと5億程度じゃないわ!!」
そう風夜の怒涛の説教(?)に彼(彼女)はぽやんとしていた。
「えぇっと・・・風夜くん?彼?・・・いや、彼女?は・・・?」
すまない先生が困惑気味に聞くと、風夜はあーと苦そうな顔をし、答えた。
「・・・この子は“時を司るモノ”・・・僕らと同じ、“神様に作られたモノ”だ」
「ひさしぶりー・・・ちがた、はじめましてー」
そう風夜が紹介した。その言葉に、すまない先生たちは目を丸くし、驚いた声が校庭に響いた。
✵✵✵✵✵
現在、すまないスクールの教室にてみんなで集まっていた
「ん、これうまぁ・・・にんげんのごはんってうまいんだね」
「でしょでしょ!バナナくんの料理は宇宙一なんだよ!!」
「・・・宇宙一は規模が大きすぎです・・・先生・・・」
美味しそうにケーキをリスのように頬張る彼(彼女)にどやっと生徒を自慢するすまない先生、それに照れるバナナ。
「すまないくん、ドヤ顔は可愛いけど、頬にクリームついてる」
風夜は笑いながらそうこぼした。
✵✵✵✵✵
「・・・ところで、彼?彼女?は・・・」
「あー、この子は“時を司るモノ”。名前の通り、時間を司ってるんだ」
「時間を?すげぇ!」
「かっけぇ!!」
と、銀さんと赤ちゃんは瞳をキラキラさせる。すると、
【お?なんか騒がしいって思ったら、なんだ英雄たちじゃねぇか】
ふと、知らない声に皆びっくりし、辺りを見渡す。
だが、誰もいない。首を傾げると、彼(彼女)はふと、片手を机の下に持っていく。
皆、少し警戒していると、彼(彼女)から片手が飛び出した。
もふっ
『・・・・・・ゑ???』
皆そうこぼした。
彼(彼女)の片手にはウォーデンのパペット人形が。すると、
【よォ?相変わらずのほほんとした顔してんなてめぇら】
と、だいぶ口悪いが、なんとそのパペットから男の声がした。
皆目を丸くしていると、
「あー、彼は“過去を司るモノ”そして、この子は“現在を司るモノ”。二人で1つの“時を司るモノ”なんだ」
「いやいやいや!パペット人形が喋ったぞ!?どういう仕組みだ!?」
「いや、僕にもわかんない。こいつ、普通にこの子の手から離れても話すし・・・口はくそ悪いし・・・」
「風夜、最後のやつは自分の思念入ってね?」
思わず銀さんはそうツッコミを入れた。
「にしても、ほんと久しぶり。元気だった?」
「んむ」
【おぉ、元気だぜ?おめぇもアイツらと同じのほほんとした面は変わんねぇなぁ】
「ほんっと腹立つわ・・・コノヤロー!!」
【いでででで!!握りつぶすな!!綿がでるだろ!!】
風夜が人形を握りしめ、ぎゃあぎゃあ喧嘩する。それに皆は苦笑していた。
「あはは、まるで兄弟みたいだね」
そうすまない先生は零すと、風夜がサラッとこぼした。
「まぁ、作られたのは僕が先だけど、意識が芽生えたのはこの子だけどね」
「ちょっ、風夜くん!?どういうこと!?詳しく!!」