テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
1件
kin×rd-
口調が違うことがあります
r18要素はありません
地雷の方は自衛お願いします
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
この恋を自覚したのはいつだろうか
自分でも気持ち悪いと自覚するほどに
私の心はぐちゃぐちゃだ
貴方を私のものにしたい
誰の目にもとまらぬように
鎖をつけて
身の回りの世話は私がして
それから、、、
貴方を見ると私は
私の心はひどくなっていく
初めは普通の恋だった
一緒にいたいとか
手を繋ぎたいとか
キスをしたい、、、とか
貴方を見れば見るほど
心の中がぐるぐると掻き回されて
今となっては元の心の形が
どんなのかさえも
分からない
覚えていない
今日も貴方を見た
ふわりと笑う貴方
悪そうに笑う貴方
照れくさそうに笑う貴方
その顔を私に私だけに見せて欲しいと
思ったのは今日が初めてではない
貴方は何も知らない
気づかない
これ以上期待を持たせないでください
貴方が私に笑いかけるたび
頼ってくれるたびに
どんどん手放せなくなっていく
今ならまだ遅くない
一度離れなければ
そう思ったのも何度目だろうか
ずっと
ずっと
もう少し
まだ大丈夫
あと数日だけ
と
次へ次へと先延ばし
いつなったらこの部屋が片付くのだろうか
壁一面に貼られた貴方の写真
寝顔からお風呂場の中まで
ありとあらゆる写真が集まっている
私の宝物
私と貴方の関係は
貴方から見れば
仲のいい友人程度だろう
だが、私から見れば
薬とその薬の依存者と言ったところだ
今日はもう風呂に入って
寝てしまおう
考えるのは明日でいいだろう
ふとリビングの電気が
ついていることに気づいた
こっそりと中を見れば
私の好きな人、、、店長がいた
何やら真剣な顔をしているようだった
とりあえず風呂場に向かおう
私は店長と話したい欲を抑えて
風呂場へと向かった
さっぱりした
部屋に戻るかそう風呂場から出ると
扉の前いや扉から出てすぐ右の壁に
もたれる形でこちらを見る店長がいた
「どうかしましたか、、、?」
「ちょっと前から
気になってたことが あってね
どうせなら”本人”に聞こうかなって」
そういじわるそうな笑顔を
こちらに向ける
それから店長は私の前に立ち
一回深呼吸をしてから
「最近さ俺のこと避けてるよね」
と言われた
先ほどの小悪魔のような笑い方とは違い
今度はギラリと獲物を見つめるかのような
力強い眼差しでこちらを見ている
「避けている、、、ですか」
「確かに前に比べて会話は
減りましたが、、、 」
「まぁ、そうだね」
「それよりもさ
いつも俺を見かけると
犬のように急ぎ足で近づいてきたけど
それがなくなったなったことだよ」
「無意識、、、ですね」
「そう、でもケインからしたら
確かに避けてるつもりはないようだね」
「いつもは子供のように
駄々を こねるのに今日はやけに
大人しく認めるのですね」
「ストーカー、、、
いや盗撮と言った方がわかりやすいかな」
冷や汗が流れる
まさか本人にバレていたとは、、、
どう言い訳をすべきか
「なぜ盗撮と言う言葉が出るのですか」
「正直に言いなよ」
「もうバレてるんだからさ」
「バレてる、、、と言うのは?」
「ケインの部屋見たよ」
「別に入ったわけじゃないよ」
「ケインが部屋から出たときに
部屋の中が見えてさ」
「それを知って貴方は私を
どうするのですか」
「どうもしないよ」
「なぜ、、、」
「別にそこまで害はないし」
「それにケインならいいかなって」
「どうしてそんなこと言うのですか」
「好意があるから、、、だよ」
「、、、私も貴方に好意を抱いてます」
「両思いだね」
「が、、、私と貴方とでは
意味が違うのです」
貴方の好きは友人として
私の好きは恋愛的に、、、だ
「ならケインの好意は
どういうものなのさ」
「恋愛的に、、、です」
「ほら両思い」
「俺も恋愛的に言ったんだよ」
このまま付き合えば
私は願いが叶う
しかし、そうすれば
店長の自由は無くなるだろう
私としては貴方には幸せでいてほしい
だからその幸せを奪うことはしたくない
「付き合いませんか」
色々と考えたが
私の思いはあまりにも膨張しすぎた
貴方の幸せを守りたい反面
貴方を外から守りたい、、、
簡単に言えば監禁だ
それでも人間は欲に抗えない
貴方は私に手を差し出す
私は貴方の手を引いた
今日も外が騒がしいようだ
ニュースではギャングのメンバー
2人が行方不明だと
ギャング相手なのに
警察が動くのか
と思いながら私はテレビの電源を
消した
「俺らのこと探してるみたいだね」
「そう、、、ですね」
「何も言わずに出ていきましたから」
「そうだね」
「貴方はこれでよかったのですか」
「ケインといられるなら
なんでもいいよ」
あの日の夜と同じ小悪魔のような
笑顔を私に向ける
サラサラとした髪の毛を
優しく撫でてやれば
ふわりと笑った
今日も私は幸せです
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
どうも、同じCPばかり書いている
“さざざ”です
ここまで読んでくださり
ありがとうございます
お楽しみいただけたでしょうか?
リクエストは常に募集しております
できることならこの小説の
口調など指摘してくださると
とても勉強になります
なお、投稿については不定期です
それでは
また次の話で、、、