コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
11Sの部屋に向かう途中僕は801Sが11Sにした行為について考えていた。
11Sは僕らS型モデルの中では結構まともな方だしそうそうわがままも言わないはず…
ならどうして801Sのメンテナンスを嫌がったんだ…?
その時僕の体験が思い浮かんだ。
まさかとは思うけど…僕以外にも変なことをして回ってるのか……?
いやいや…落ち着け僕……そんなこと…あるわけ………
考えているうちに11Sの部屋についた僕はノックをしてから部屋に入った。
9S「入りますよ〜?」
部屋の扉を開き中に入る
9S「今日から僕がメンテナンスを……」
そう言いかけて悲鳴がした。
11S「ぎゃぁぁっっー!!やめろやめろっ!801S!!!」
801S「もう少しだけいいじゃないですか」
11S「離れろっ!ひっつくなぁぁぁ!!!」
9S「え…」
部屋の中では壁に追い詰められている11Sと11Sににじり寄っている801Sがいた。
困惑している僕に11Sは助けを求めてきた。
11S「9S!助けて!!」
9S「い…いや……助けてといわれても…」
9S「ていうか…801S…あなたは11Sの部屋出禁になったんじゃありませんでしたっけ」
801S「……?」
9S「司令官がそう言ってましたけど…もしかして801Sにはまだ伝達いってないんですか?」
801S(そんなことあったっけ……)
S型モデルは考え始めると答えが出るまで考える…。
その性質を利用して僕は半ば放心状態になった801Sを部屋の外に出し鍵をかけた。
9S「ふぅ…これでよしっと」
11S「あ…ありがとう9S」
9S「いえいえ…」
先程までとは違ってやっぱり11Sはまともだなぁ…
9S「あぁ…司令官から話は聞いていますか?」
11S「うん聞いてるよ」
司令官も話が早いな…
11S「じゃあメンテナンスをお願いします9S」
そう言いベッドに横になる11S
9S「はいわかりました」
僕は11Sの横に立ってメンテナンスを開始した。
9S「これでメンテナンスは終了です」
11Sが起き上がる。
11S「ありがとう9S」
9S「いえこれも任務ですから」
11S「にしても…801Sには困ったものだね……」
9S「あー…確かにそうですよね…」
11S「どうしてああなっちゃったんだか」
9S「さぁ?なんでなんでしょうかね……」
ポッド153「任務の遂行を確認、推奨…司令官への報告へ向かう」
9S「はーい」
9S「それじゃあ何かあったら言ってくださいね」
11S「うん」
僕は11Sの部屋を後にした。