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司令部に行くと僕は何か考え込んでいる様子の司令官に声をかけた。
9S「司令官」
司令官「おぉ…任務は終わったのか?」
9S「はい」
9S「…司令官…あの」
司令官「なんだ?」
9S「最近の801Sの行動に気になる点…があるんですが……」
司令官「…あぁ……その件か…………」
司令官「それは我々も一応調べてはいるんだが……」
司令官「現段階だと個体差…という結果になっている」
9S「あれが…個体差……?」
個体差だけじゃ絶対ないでしょ…あれ
………
司令官「まぁ…がんばれ…」
9S「そう…ですか……」
9S「ありがとうございます…」
僕は一旦次の任務まで部屋に戻ることにした。
部屋に戻る最中も気になってしょうがない(異常な)801Sのことを考えて歩いていた。
もしなんらかのウイルスによる汚染だったりした場合はメンテナンスでわかるし…でも個体差と言われても納得がいかないなぁ…
9S「うーん…」
ぐるぐると考えては考えて…もはや正解などあるのだろうか……と考え始めた時急に肩に腕が回されて僕は意識が現実へと戻ってきた。
振り返ると801Sがいた。
嫌な予感しかしない…
9S「801S…どうしたんですか」
801S「あなたに仕事がとられたので」
801S「文句を言いにきただけです」
9S「はぁ…そうですか……」
急に背筋が凍りつくような感覚に襲われた。
801S「な・の・で」
801S「あなたのメンテナンスをさせてください!」
9S「何を…言っ……て…………」
急に視界がぐらついたかと思ったら床に倒れた。
そしてそのまま意識を失った。