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雨上がりの放課後。
校庭に虹がかかっていた。美しい光景だ。
学校を出ようと廊下に出た時、女子がいる。
そのの名前は 【るい】。
その時、彼は誰かを待っているようだ。
「るい、ここで何してるの?」
声をかけたのは【りおと】。
同じ難関高校に合格した二人だったが、話したことはほとんどなかった。
【るい】は驚いたように振り返り、少し間を置いてから微笑んだ。
「ん?あーなんでもないよ~!」
それをきっかけに、二人は少しずつ会話を交わすようになった。
るいの冷静な態度と、りおとの明るい性格は対照的だったが、なぜかお互いに興味を持つようになった。
新しい高校生活が始まり、二人は同じクラスだった。
難関校だけあって、周囲のレベルは高く、授業についていくのも一苦労。
「【るい】って数学得意?」
「え?あ、うん。得意だよ! そういう【りおと】くん英語得意じゃなかった?」
「めっちゃ得意よ!」
「え~じゃぁ自分に教えてほしいなぁ…」
「おれも!【るい】に教えてほしい!」
そうして二人は、放課後に図書館で一緒に勉強をするようになった。
ある日、【るい】が落ち込んでいた。
塾の模試の結果が思うように伸びなかったらしい。
「私、やっぱりこの学校には向いてないのかもな……。」
【りおと】はそんな【るい】を見て黙っていた。なにか迷ってそうだ。
そして口を開いた。
「そんなことないよ。【るい】、俺の数学助けてくれたっしょ?」
「でも……。」
「まだ終わりじゃないしさ、諦めなければ、結果はついてくるんじゃない?」
その言葉に励まされ、【るい】は再び努力を重ねることを決意した。
高校1年生の冬。
【るい】が話す。
「ねぇ【りおと】….」
「ん?どうした?」
「あのね…私3週間後に転校することになっちゃった….」
「え…」
「ほんとうに?」
「うん。ごめんね…」
「だいじょうぶだよ…」
「違う学校行っても頑張ってね」
3週間後の放課後 【るい】とるいの友達が話していた。
「【るい】違う学校行っても頑張ってね…」
「うん…頑張る;;」
「毎日大阪から来てね!」
「え?…毎日は(笑)」
「毎日来てほしいの!」
「え~…冬休みとかなら?」
「車で行っても3時間でしょ!(笑)」
「w」
「まぁチャットしようね」
「うん!」
「それじゃ!」
「違う学校行っても頑張ってね!」
【るい】が【りおと】の机の中にこっそり手紙を置く。
次の日、【りおと】が悲しそうに学校に来た。
「えっと….机の中にノートどこにやったかな….」
あれ?何かある?
ありがとう!。
全体構成 :さくらんぼ・たに
4章2の構成元:Rioru・さくらんぼ
キャラクターネーム:Rioru
物語制作・画像制作:たに