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〜昼休み〜 菊side
「ヴェ!菊ーー!」
そこには、フェリシアーノ君が居た。
フェリシアーノ君は、去年まで同じクラスで、仲の良かった子だ。
そして、とても優しい子。
今も、こうして一緒にご飯を食べたり、話をする仲だ。
「今日も、一緒に食べますか?」
「うん!」
その時、私はアルフレッドさんの視線に気づかなかった。
・・・
「うわ、今日は天気がいいね!」
「・・・そうですね。」
「どうしたの?菊?」
「・・・いえ、」
「悩みが、あるなら言ってよ!僕達親友でしょ!」
っ….
フェリシアーノ君なら、いいですかね…
「私、いじめられてるみたいで….」
「え?」
「菊が?」
「はい….」
そう言うと、フェリシアーノ君は、とても悲しそうな顔をした。
アルフレッドさんとは、違う表情。
ギュッ
!?
「フェリシアーノ君?」
「ごめんね、菊気づいてあげられなくて… 」
「辛かったよね。ごめんね….」
そう言う彼の顔には、涙があった。
彼の涙が、彼の頬を通る。そして、私の服に涙が染みる。
その涙は、とても暖かかった。