水族館に着いてからも、麗はテンションが上がったからかそのまま入ろうとしたりだったんだよね。そういうのも昔の私だったら瞬間キレてたかも。
『勝手に行くな!』
とかさ。同じことを両親から言われたことがあるのを覚えてる。あの時はすごく嫌だったのに自分が親になった途端に同じことをしてしまいそうな自分に呆れるよ。だからその瞬間は我慢して、
「待って待って、お金払ってからね」
声をかけたら麗も、
「そっか!」
と分かってくれた。何をするのもお金が必要だってのは麗ももう分かってくれてた。でもなんか楽しそうなこととかあってそっちに気を取られると吹っ飛んじゃうみたいなんだよね。
私も覚えあるよ。いつもは分かってることでも忘れちゃう時があるのってさ。
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