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mzkty
Ω×α
mz Ω
kty α
高校生最後の年に僕の日常が日常じゃなくなった
4月7日
クラス替え発表の日
校庭に張り出される紙に人が群がり
人の波を押しのけて僕は1番前に行くことが出来た
1組の名簿表から順に自分の名前を探していく
3年2組に自分の名前を見つけて、そそくさと教室に向かう。
僕の後ろの席にはもう人が座っていた
kt)(なんか、怖そう…)
なにも知らないフリをして席に座ると
mz)保健委員会の…
と何か小声で言う君
僕は聞こえてないフリをした
6月03日
mz)なぁ、課題やってきた?
そう話しかける君は
一見優しそうで、そして怖い
kt)まぁ…やってきたけど……
mz)マジ?俺全然できてねぇ〜
そうリアクションする君
どうせ、君のことだから「課題見せて」と言うだろう
mz)あ、そうだ
mz)なぁ、お前保健委員だよな?
mz)今日の放課後残るだろ?
kt)え、うん…そうだけど
mz)んじゃ、今日の放課後
mz)俺保健室にいくから
mz)保健室来れるよな?
kt)まぁ、行けないことはないけど…
kt)なんの為に…?
mz)いいから
mz)保健室にいること 分かった?
kt)は、はぁ…
mz)よし!んじゃ、ばいばーい
そう言って君はどこかへ行った
保健室
kt)(なんでいるの?)
保健委員の話し合いに君は保健室の隅っこから遠目でこちらを見る
mz)なぁー、早く終わんねぇのー?
mz)てか、そんくらい保健委員じゃなくてもできるっしょ
kt)できない人がいるから話し合ってるの
僕は君の発言に言い返してしまった
mz)ただのバカじゃん?そんなやつ
mz)あ、ほらもう17時だよ
mz)帰ろ帰ろー
君は何故か急かすように言った
後輩や同級生は君の言葉で帰って行った
まぁ、誰でもそんなこと言われたらめんどくさい委員会から逃げるか
kt)で、何の用なの?
mz)あ、そうそう
mz)あのさ、お前ってさどっちなんだよ
急に小声になる君
kt)ど、どっちって何が…
君の小声につられて僕も小声になる
mz)あー…だからよぉ、あの、
mz)Ωかα
その言葉で僕は固まる。
kt)それは…言えない
kt)て、てか、言っちゃいけない校則だろ?
mz)なんでだよ、お前だから相談してんのによ
kt)意味が分からない…
mz)だから、保健委員のお前ならなんか知ってんのかなーって
kt)あっそ、
kt)僕の性別は言わないし、知ってることも少ない
kt)ちゃんとした先生に聞くべきだと思うよ
mz)なぁ、頼むよ
mz)もうお前以外頼れるやついねんだって
kt)どうして?
kt)君ならいくらでも友達に相談できるじゃん
mz)あのさー…
mz)俺、Ωなんだよ
僕は背筋が凍った
ダメ……だ、ここは…、
mz)周り皆βしかいなくてよ〜
mz)いやー、珍しいじゃん?Ωって
君は淡々と話しているけど、僕の耳には1個も言葉を飲み込めない
僕がαだから
知られたら絶対…ダメだ
mz)で、俺この前見ちゃったんだよね
mz)お前がαだってこと
少し気持ちを整えて、君の言葉に耳を傾けると
また、衝撃の言葉が続く
kt)なん、で…?
mz)は?だから、この前の身体検査の時
mz)お前少し遅れて教室に戻ってきただろ?
mz)なんか紙持ってっから、何貰ったんだろーって思って
mz)後ろから見えたんだよ
mz)診断結果がαってこと
kt)勝手に見るなんて、最低…
mz)いやいや、見えちゃったんだって
kt)……………
kt)それで、なんの用?
mz)いやいや、悪いことじゃねぇよ?
mz)俺と付き合ってくれたらお前がαだってことは黙っといてやるよ
mz)俺と付き合って、そして俺からのお願いも聞いてくれたら、別れてやるよ
kt)なんで…
付き合う…?
は?Ωとαが?何を言ってるんだよ
mz)はいはい、俺もお前のこと虐めたい訳じゃないからさ
mz)とりあえず、今日から俺の恋人ね?
それから、僕の安全な日常は無くなった
お昼休みには付いて来るし、体育の着替えはジロジロ見てくるし
気づいたら連絡先知られてて、毎日電話かけてくるし、登下校も付いてくるし
やたらと話しかけくるし………
なんなんだよ君は
8月20日
学校に来てと言われて、僕は行ってしまった
保健室に来てと言われ、保健室に向かってしまった
保健室の中に入り君を探すと、急に視界が回った
気づいたら視界には天井が映っていて、君の匂いで僕は気づいた
kt)(あ、これ、発情期だ…)
僕は思考に霧がかかったように、なにも分からなくなった
mz)なぁ、お前、っαだろっ?、
mz)Ωの、っ、匂いは、どうなんだよっ
と息を荒くして言う
僕はなんとかして逃げたかった
こんな所で問題を起こしたくない
mz)逃げる気かよ
と、僕が逃げようとしてるのを君に悟られると、痛いと感じるほど僕の腕を掴む
kt)い、った…っ
kt)逃げないからっ、離してっ
mz)やだ、離さないっ
mz)なぁこういう時どうしたら良いんだよ
kt)どうしたらって…っ、早く抑制剤飲んでよっ、!
mz)持ってねぇよそんなの!
mz)なぁ、どうしたら良いんだよ…っ
mz)俺っ、家族にも言えてねぇんだよ…
mz)お前しか、っ、俺にはいないんだよ…
mz)なぁ、今から俺、お前に最低なことするけど
mz)絶対、逃がさないから
どういう意味なのか
今の僕には理解できなかった
理解しようとすることも難しかった
ただΩの匂いに揺さぶられて、どんどん身体が熱くなってくる
君の手は、夏だというのに冷たくて、触られている所が嫌という程分かる。
君の匂いでどんどん思考に霧がかかる
なにを喋っているのかも、なにをしているのかも、全てが夢の中にいるようにふわふわする
mz)はぁ、お前、っ、そんな顔すんだなっ…w
mz)すげぇ顔…、Ωの俺に抱かれてる気持ちはどうなんだよ?
kt)ぁ、え?…、?わかん、なぁ…
mz)分かんない?
mz)お前ほんとにアホだな…っw
mz)いや、アホで良かったわw
mz)あー…、やばっ、Ωに犯されてるαなわてお前くらいじゃね?
mz)もっと、力があれば俺の事押しのけれたのにな
その言葉を最後に僕の思考は全部に靄がかかった
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めっちゃ即席で書いたから結構おかしいかも!w
でも、Ωが攻めってなんかいいね(^q^)
コメント
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リクエスト 答えて くれて めっちゃ 嬉しい です ! 😭✨ 本当 に 書き方 上手くて 最高 です ! 💞 マジ で うち が 求めてた 栄養 が つまってる … ! 😇