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「…お帰り、お姉ちゃん。」
かちゃり。
玄関の鍵が開いて扉が開くと、とてっと布団を持った少女が出迎えてくる。
私によく似た容姿の、私の知る限りでは、いつも友達思いで優しくある少女。この少女が私の妹の玉楼…もとい星玉。
…うん、今日も可愛い。うちの子癒し〜…。
「……癒やして…私、頑張った。」
「お姉ちゃん…これは中々に重症…。」
はぁ…と溜息をつきながらも布団を被せ、私の頭を撫でてくれる、可愛い妹である星玉には感謝しかない。ほんとに生きててくれてありがとう。
これなら明日からもあの政府の元で働ける…よし、星玉の為に頑張るぞ…!
◇ ◆ ◇
― 午前 0:00 ―
まだ外は暗く、太陽の代わりに月の僅かな光が地を照らしている。