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華太死ネタ

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華太死ネタ

3 - 全ての終わりと別れ

♥

270

2024年05月07日

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今回で最後?かな?

どぞ!



僕の名前は速水泰輝。


変わり果てた小峠の兄貴に縋り付いて泣いている、天羽組の若手構成員です。

飯豊「ッう゛ぁ、あ゛ぁぁぁ!!兄貴ぃぃいッ!!」

宇佐美「…起きてくださいよ、小峠の兄貴ッッ!!あ゛あ゛あ゛ぁッ!!!」

工藤「う゛、ぐぅッ……寂しいですよ………なんで、なんで兄貴がッ、!」

茂木「…ッ俺……まだあなたに色々教わりたいのにッ、!!こんなん…ッあんまりやろがぁ…、!…」

水野「兄貴……兄貴ぃ゛ッ!!そんな……ッ目開けてくださいよ゛ぉ、!!」



僕は兄貴に何度も命を助けられた。


飯豊君は渡世での生き方を教わった。


宇佐美は小峠の兄貴に拾ってもらった。


工藤は極道としての覚悟を教わった。


茂木も水野も、俺と同じように何回も兄貴に救ってもらった。


全員小峠の兄貴に世話になったんだ。


これからも一緒にいられるはずだったのに。

こんな結末あんまりじゃないか。


速水「……兄貴…あの日一緒にご飯に行こうって……言ってくれたじゃないですか………約束、したのに…………ッ僕まだ、兄貴に何も返せてないですよ…ッ………」

飯豊「…ッ、………速水…………」

速水「……ッこんなのあんまりです………兄貴はまだ天羽組に必要なのにッ!まだッ……まだ一緒にいて欲しいのに………」

僕の目から大粒の涙があふれる。

速水「兄貴ぃ゛ぃ゛!!!!起きてくださいってばぁ゛!!!う゛あ゛ぁぁぁぁッ!!!」

宇佐美「速水の兄貴…………ぐぅ゛ッ……」


僕たちは涙が、声が枯れ果てるまで、小峠の兄貴に縋り付いて涙を流していた。




その頃小林の兄貴、和中の兄貴、青山の兄貴は半グレ共のヤサの前にいた。

小林「ここかぁ……糞共の巣窟は……」

和中「青山、半グレのトップと取り巻き2人は殺さずに捕獲しろ。それ以外は殺していい。」

青山「承知しました。…では、行きます。」


その時青山の兄貴が凄まじい音を立てて扉を蹴破り咆哮を上げる!

半グレA「なんじゃあ!」

青山「オラァ!天羽組の出入りだ!おまえら全員死に晒せや!!」

小林「今日はお遊びなしだ………全員、死ね。」

和中「…貴様らに念仏など上等なものは必要ない。この世からさっさと消えろ。」

本気で怒ったこの3人は、まさに悪魔そのもの。

だが、頭の足りない馬鹿どもは、ナイフ片手に突っ込んでいく。

半グレB「おらぁ!死ねぇ!!!」

半グレC「全員返り討ちじゃあ!!」

半グレD「馬鹿だぜこいつr」


グシャッ、バキィッ……


鈍い音が辺りに響く。



ドサッ

小林「誰が馬鹿だって?あ゛?」

小林の兄貴は一瞬にして、半グレの1人の喉を握りつぶしたあと、首の骨を折ったのだ。

一瞬の出来事に、残された半グレ共は理解が追いついていない。

半グレB「……え?」

半グレC「なに…はや………」

そして我に返った2人の半グレと、周りにいた他数十名の半グレは、一目散に逃げ出した。

それを和中の兄貴が許すはずがない。

半グレ「「「「ぎゃぁぁぁぁ!!」」」」

和中「愚かな………青山、お前は奥にいる3人を捕獲しに行け。ここは俺と小林が引き受ける。」

青山「分かりました、感謝します!」


そして青山の兄貴はヤサの奥に入っていった。




そして青山の兄貴は目当ての人物たちを見つける。

青山「見つけたぞ……お前らだな、華太を殺ったのは………」

半グレのトップとその取り巻きたちは、青山の兄貴を見て、鼻で笑った。

トップ「ハンッ、お前あの雑魚の仲間か?www弱かったぜあの雑魚!天羽組も落ちたもんだなぁ!」

取り巻き1「俺達天羽組の極道1人殺しましたーwww」

取り巻き2「これからは俺達が空龍街を仕切りまーすwww」


こいつらはあろうことか天羽組、そして、死んだ小峠の兄貴のことを雑魚といって馬鹿にした。

それを聞いた青山の兄貴の殺気が過去最高に爆発する!

青山「おいお前ら………いまなんつった?」

トップ「あぁん?だから、雑魚だっていってんだろうg、ぐえぇっ!!!!!」

半グレが言葉を言い終わる前に、青山の兄貴はそいつの顎目掛けて強烈なアッパーを繰り出した。

そして流れで他のふたりも首筋を狙って気絶させた。

青山「てめぇらごときが華太を馬鹿にしようだなんて、5億年は早いんだよ。俺たちを敵に回したこと、後悔することになるぜ…」

そして青山の兄貴は3人の身柄を確保して、既に全員壮絶死させた小林の兄貴と和中の兄貴と合流し、その足で組に帰った。



兄貴たちが組に戻ると、ほかの兄貴たちがその帰りを待っていた。

香月「青山、帰ったか…………奴らは?」

青山「地下室だ。あとは皆さんでお好きにどーぞ。」

野田「よし……お前ら、行くぞ。」


生け捕りした半グレ共は………まぁ君たちの想像通りだろうね。

カチコミに参加できなかった兄貴たちが拷問により3日かけて壮絶死させた。




野田「野田野田野田野田野田野田野田無駄ぁッ!お前ら来世は生まれてこなくてよし!!」


須永「永瀬くぅん、あんな所に生焼けの糞不味そうな焼き鳥がいるよォ………どうするぅ?」


永瀬「無論、炙らないとですねぇ……」


南雲「糞共の足を1センチずつカットぉ!おらおら、どんどん削られてくぜ!!」


香月「お前らにはドンペリなんぞ上等すぎるなぁ………割れた瓶でずっとぶっ刺されとけやぁ!!」


矢部「ちょうど空手の練習台が欲しかったんだよ……お前ら俺の蹴り、避けてみな!」


「「「ぎゃあああああああっ!!!!!」」」





こうして小峠の兄貴の仇はとった。


全部、終わったんだ…………



そして全てを終わらせた兄貴たちは小峠の兄貴がいる闇医者、氷室さんの元へ向かった。


氷室「全部、終わったのか。」

野田「あぁ。半グレ共は全員死んだ。」

氷室「そうか……よかった。これで小峠も少しは報われただろう。………この先の霊安室にいる。行ってやれ。」

野田「あぁ。ありがとな、氷室。」

氷室「礼を言われるまでもない。小峠には…世話になったから、な…」


そして兄貴たちは霊安室の扉を開けた。



小林「……随分キレーな顔してんじゃねえの、お前。」

和中「…あぁ。本当にな。」

小林の兄貴と和中の兄貴は、小峠の兄貴の頬に優しく手を添えて、呟いた。


小峠の兄貴はそれはそれは綺麗だった。

寝ているのかと見間違えるほどに。


いや、本当に寝ているのではないか。

そのうちひょっこり起きてくるんじゃないか。


そんな考えも虚しく、小峠の兄貴は頑なに目を閉じたまま。


野田「……お前のことだから実は生きてましたなんてオチ期待したんだがなぁ………ッ…」

野田の兄貴は目頭を抑え、下を向いている。

須永「華太きゅん………俺寂しいよぉ………」

永瀬「どんだけ俺らを心配させる気だよこの野郎ッ……」

須永の兄貴と永瀬の兄貴はまわりを気にせずに涙をボロボロと零して、目が真っ赤になっている。

南雲「よく頑張ったなぁ、華太………くそ……辛いよ、華太……」

南雲の兄貴は慈しむように小峠の兄貴の頭を撫で、涙を流している。

香月「うあ゛ぁぁ………華太ぉッ、……青山ぁ゛ぁッ、ぐぅ゛……あ゛ぁ゛ッ!……」

青山「華太……助けてやれねえで、すまねえ……ッ…う゛、ぐぅ゛………」

香月の兄貴はまるで幼子のように青山の兄貴の裾に齧り付いて、青山の兄貴は拳を血が出るほどに握りしめていた。

矢部「……もっとお前と一緒に過ごしたかったなぁ………俺も…矢部も………」

矢部の兄貴の頬には、一筋の涙が流れていた。


小峠の兄貴は僕ら舎弟にとっても、そして兄貴たちにとっても心の支えそのものだったんだ。





翌日、小峠の兄貴の葬式が執り行われた。

葬式会場には、闇医者氷室さん、情報屋伍代さん、そしてあの拷問ソムリエの伊集院さんと流川君、メロンパン屋さんの瓜生龍臣さんにカリンさん、京極組の久我虎徹さん、五十嵐幸光さんなど、たくさんの人が来ていた。


あぁ、小峠の兄貴、愛されてたんだなぁ。



小峠の兄貴が居なくなってしまったのは、天羽組にとっても大きな損害だろう。


でも、それでも。

僕たちは我武者羅に生きていかないといけない。

小峠の兄貴に恥じぬ男になるために。


小峠の兄貴があの世で喜んでくれるように必死で頑張ろう。


いつか僕たちが向こうに行った時、


『よく頑張ったな』


きっとあの人はそう言って撫でてくれる。


僕はあの優しい手が大好きだった。


いつもの事務所に小峠の兄貴はいないし、もう小峠の兄貴と一緒にご飯を食べることもない。


でも小峠の兄貴がいつもいたはずのデスクを見るといつも思うんだ。


兄貴もそうだったんだって。


小峠の兄貴が尊敬していた江藤の兄貴も、祖父江の兄貴も、喜多川の兄貴も、米倉の兄貴も。みんな死んでしまった。


そして、小峠の兄貴の一番舎弟である、北岡の兄貴も。


小峠の兄貴もきっと寂しかっただろう。


それでも必死に頑張って、兄貴たちに認められるようになって、舎弟にも恵まれるようになったんだ。


いつ死ぬか分からないこの世界で、毎日毎日必死に生きてきた。


なら僕たちも同じことをするだけだ。


この渡世で必死こいて生き抜いてやる。


そして小峠の兄貴に沢山褒めてもらうんだ。


小峠の兄貴の事だから、きっと褒めてくれるよね。




見ててください、小峠の兄貴。

僕、あなたに恥じぬ立派な男になってみせます。


そしてそっちに行ったら、一緒にご飯、食べてくださいね。



それまで、どうかお元気で。




『兄貴ぃ……さすがに来るのが早すぎですよ…』


『悪ぃな北岡。下手打っちまった。』


『小峠の兄貴は悪くないです…』


『…北岡?お前、何泣いてんだ?』


『…俺…ずっと、兄貴に会いたかったッ……』


『ッ北岡………』


『……ッほら!……ほかの兄貴たちもあっちに居ますから、行きましょう!』


『…あぁ。そうだな。』



おわり



いやぁ!長かった!

読んでくれた人、ほんとにありがとうございました!

終わり雑になっちゃったね💦💦

夢オチで終わるかもとか言っときながらバリバリ夢オチじゃなかった……

華太、次の戦争で死なないといいなぁ。

公式主人公補正そろそろ捨てそうだしなぁ。

まぁいいや!

ばいばい!

この作品はいかがでしたか?

270

コメント

9

ユーザー

テラノで泣いたの主様の物語が初めてです泣泣泣泣、北岡は待っててくれたんですかね泣 もう涙が止まりません泣泣泣泣泣

ユーザー

泣けました最高です

ユーザー

この作品神すぎる めっちゃ泣けた(´;ω;`)

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