-蒼side-
今日ははるちゃんと長谷川さんと雪と宿泊学習の買い出し。
雪と一緒に電車に揺られて××駅を目指す。
雪は白いTシャツ、グレーのカーディガンを羽織って暗めの色のジーンズを履いて。胸元には派手すぎないシンプルなネックレス。
俺は白いパーカーに黒いスキニー。
実はピアス開いてるんだよね、俺。
こういう服着たときのワンポイントでつけるとバランスよくなってラクなんだよね。
ちょっと毛色は違うけど、まぁ許されるだろ。
『次は〜××駅、××駅』
お、もう着くのか。
隣で寝てる雪を起こす。
ほんとこいつ、朝弱い。
蒼「雪、着いたぞ」
雪「ん〜…ふぁい」
欠伸をしながら俺に着いて電車の扉をくぐる。
雪と一緒に人混みを掻き分けて2人が待つ改札へ向かう。
あ、あれか。
待ち合わせ場所の改札を通って2人を探す。
何人か女の人がこちらを見ているが、気にしない。いつものことだし。
雪は…おい、知らない女に手を振るんじゃない。
いつか誘拐されるんじゃないかこいつ。
その時、
は「雪くん、蒼くんこっちこっち!」
はるちゃんの声がした。
振り返って見てみると、そこには昨日の制服とはうってかわって綺麗にお化粧をして可愛い格好をしたはるちゃんと長谷川さん。
隣の雪は言葉を失ってガン見している。
気持ちはわかるけど。
俺はあくまで冷静に振る舞った。
蒼「..待たせてごめんね」
雪「….」
だめだこいつ、衝撃受けてずっと言葉を失ってやがる。
夕「雪ちゃん?」
長谷川さんに声をかけられてハッと我にかえる雪。
雪「…あっ!ごめんな、遅なって。や、2人とも可愛すぎるんやけど!!可愛え!!夕海ちゃん編み込み自分でやったん?すごい!!
はるちゃんはそのメイクめちゃくちゃ似合っとる!もーこんなんナンパされるやん!俺らが守らんとあかんな!」
笑顔でストレートに褒めちぎる雪。
俺はそんな風には言えない。
雪が少し、羨ましかった。
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