テラーノベル
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華金、それは幸せの言葉 。
そんなものを信じる暇もなく 、 一つの目的のままフラフラと息吐いていた日 。
その日に起こった奇跡のせいで 、 ただ この曜日を 華金 と呼ばざるを得なかったにすぎない 。
少し足取りが周りの人よりも軽やかだっただけ、それだけ 。
その偶然が君の方に 目線を向けるきっかけになった 。
ああ、信じてみるものだな 。
あなたに吊られてすこし軽やかになった足取りを抑えて 、
怪しまれないように 、 悟られないように
あなたが部屋に入ってからしばらくして 、 チャイムを鳴らした 。
あなたが部屋に入った瞬間 、 一緒に入ってもよかったのだけれど 。
せっかくの再会なのだから 、 ロマンチックにしたい 。
はーい、とあの頃より少し上擦った声 。
きっと、君も気づいていてくれたんだね 。
僕に会うのが楽しみで 、あの日から、僕があなたを見失うまで
欠かさずやっていた ドアスコープ を覗く癖も 、 忘れてしまったんだね 。
あなたの顔がすぐ近くに来た途端 、 僕はあなたを抱きしめて、口付けを交わした 。
王子様のお迎えは 、 やっぱり 目覚めのキスじゃないと 。
あなたの顔が少し強張った 。
ああ、緊張しているんだね 、 大丈夫
あの日みたいにもう 、 君の肌に痣を遺したりしないから 。
華金 、それは幸せの言葉 。
引き裂かれた糸が、また結び直される日 。
華金、それは 一つの終わり 。
明日が幸せな日だからという希望の前兆 。
華金、それは一つの終わり 。
明日が幸せな日のはずという希望が 、砕かれた日 。
今度は 君を1人にしないから 。
爛れてしまうまで 、 焼けて潰えるその日まで 。
永遠を誓い直した 金曜日 。
ああ、そうか 。
今日は 、 13日だったね 。
コメント
4件
好きです😇
今回もめちゃくちゃ良かったよ!!!! とんでもないドロドロ感情だね… 凄く彼は純粋に嬉しそうだけど 読者や彼女からすると恐怖や闇を覚え、 更に衝撃をも植え付けるの好き…(?) 本当に描写が好き過ぎるのもあって 凄く心に刺さる…(?) 私は13日の金曜日は恐ろしい◯人鬼と 不吉な日と言う迷信を思い出すけど… 実は恐ろしい存在・不吉で ダブルミーニングの可能性も… 次回も楽しみに待ってるね!!!!
わっ、続きだ……!!楽しみにしてました〜!! 前の話の男の子目線……綺麗な言葉で紡がれてるのに所々闇を感じる言葉だったり雰囲気はめっちゃドロッとしてめちゃ好き〜!! 語彙力が凄い……