晶「……ギュッ…」
お客が座って観る観客席
役者が必死で演技をする舞台
そんな舞台の真ん中でぽつんと座っていた
晶「……~~~♪」
晶「…チラ」
そこには一つの大きなポスターがあった
だいぶ古びたポスターだ
昔からたくさんのとこにあるこのポスター
そこに書かれているのは
昔からこの国には年に一度
毎年物語を決めてそれで一番上手かった演技が金賞を貰える
別に
あってもなくても良いイベント
でも…
皆必死に頑張ってた
毎日汗だくになって
しんどくても演じ続けてた
あたし以外は
晶「……シンデレラ…」
晶「アタシがいッッッち番嫌いなお話ね…ジトッ…」
晶「綺麗な白馬も…王子様も…」
晶「王子様と結婚できる…なんて夢見物語でしかない…」
晶「ペンちゃんも…そう思うよね…?」
晶「……アタシは…スッ…」
晶「……そういう夢見てるヒロインが嫌いッ…ギュッ…」
晶「…クル!」
晶「スタスタ…」
晶「スッ…」
晶「…シャキン!」
”刀物語”
昔1年生の頃に一度だけ役を演じたことがある
内容は
江戸の世にあった死者を蘇らせる薬を求め
罪人たちがある島に連れて行かれた話
その薬をとれたら罪を無かったことにし膨大な褒美を貰える
そんな中、心のない主人公が感情を覚えていくストーリー
晶「……スウ…」
そしてアタシが演じたのは
”皐月”という役
他のキャラクターよりも可哀想な子
人から捨てられ
神にも捨てられ
なんのために生きたかわからなくなった少女
そしてそれは…
晶「パチ!」
晶「”神はッ…わっちをお捨てになったのですかッ?”」
晶「”あれだけッ…人々を殺せと言ったのにッ…?”」
晶「”貴方様のためにッ…全てを捧げたのにッ!”」
晶「”あぁッ…なんて残酷なんだッ…”」
晶「”あっちはッ…”」
晶「”神にも捨てられなければならないのですかッ?ツー…”」
バンッ!
pn「あれぇッ~…(汗)」
pn「ここが演劇部ッ…だよね…?(汗)」
晶「…ツー……ポロポロ…」
pn「ぇ゙…」
晶「…え…?」
pn「わッ、わぁ゙ぁ゙ぁ゙!」
pn「なッ、泣いてるッ?!」
晶「ぇ…いや…その…」
pn「もしかして扉開ける音ぉ?!」
晶「(ぁ−あ…面倒くさいことになった…)」
晶「あの…」
晶「…アタシ…演劇の練習……」
pn「ぇ?!泣いてたのにッ?!」
晶「はッ…はい…」
pn「すッ…」
pn「凄いッ…✨」
晶「……はいッ?」
pn「だッ、だってすぐ泣けるんでしょッ?!」
pn「すごぉッ…本物の役者さんだぁッ…✨」
晶「ッ…(なんなのッ?この子ッ…)」
晶「(ペンギンの子どもみたいッ…)」
pn「あ!俺言いたいことあって来たんです!」
晶「勧誘のこと?」
pn「ぇッ?なんで知ってッ!((((」
晶「ごめんだけど他を当たって」
晶「アタシはここから離れたくない」
晶「貴方が感じた才能も…」
pn「……」
晶「分かったら…他のとこ行って…」
晶「それか…その生徒会さんに”いませんでした”って言えばいいじゃない」
晶「それを言って貴方が殺されるってことはないんだから((((」
pn「貴方は自ら自分の才能を隠してるッ!」
pn「そもそもッ!」
pn「どうしてそんなに自分を下げるんですかッ?」
pn「人はッ!皆平等でしょうッ?」
pn「楽しいこともッ…辛いこともッ!」
pn「貴方だってッ(((((」
pn「ビクッ!」
晶「なんッッにも知らない馬鹿のくせにッ!」
晶「平等ッ?」
晶「ふっざけんなッ!」
晶「この世にはッ!」
晶「母数は決まってんのよッ…」
晶「赤の他人がちょっと道案内で喋ったくらいでッ!」
pn「そんなッアタシのことをッ!」
晶「知ったふうに言うなッ!ギリッ!」
晶「二度とアタシに喋りかけないでッ…スタスタ」
pn「違うよッ…ボソッ…」
晶「……スタスタ」
pn「君はッ…」
晶「ッ!喋りかけるないでってッ…!((((」
晶「…ぁッ…」
pn「俺はッ…ポロポロ」
pn「君と初めて会ったときから大好きだったよッ?ポロポロ」
pn「…優しくてッ…俺はねッ?ポロポロ」
pn「今すっごく悲しいよッ…グスッ!」
晶「ッ…!」
晶「スタスタ!(変なこと考えるなッ…!)」
cn「…どうしたの?グイ!」
晶「…コンさんッ……」
cn「……晶も言い過ぎ…ナデ」
晶「だってぇッ~…ウル」
cn「確かに晶の気持ちを分かる人なんて僕以外いない」
cn「でもね…?」
cn「あの子は晶とは世界が違う」
cn「幸せな家庭で」
cn「幸せに暮らしてきた」
晶「でもッ…辛いよッ…グスッ…」
cn「ニコ」
cn「だいじょーぶ…ギュッ」
cn「誰も…」
晶「ぅ゙ッ~…ポロ…」
cn「ぁ、ぺいんと桾?だっけ」
pn「ぇッ…?俺ッ?」
cn「うんニコ」
cn「少し耳貸してくれる?」
pn「…?グスッ…」
cn「…晶にはもう関わらないで…ボソッ」
pn「…ぇッ?」
cn「晶はそもそもこの学校は転校するの元々決まってたし…」
cn「ごめんだけど、もう二度と関わらないで」
pn「ッ…」
cn「じゃニコ」
cn「行こっか」
晶「ギュッ…!」
pn「まッ!待って(((((」
晶「グスッ…ギュッ…」
cn「よしよし…ナデ」
cn「晶なりにあの子を心配かけたんだよね?」
晶「…グスッ…」
晶「ごめ”んッ…な”さいッ…ポロポロ」
cn「ううん…大丈夫…」
cn「晶は疲れたんだよね…」
cn「いいんだよ…無理しないで…ナデナデ」
晶「ヒッグ!グスッ…」
cn「晶は十分つらい思いしてるもんね…」
cn「心配しないで…」
cn「君を傷つける人間は…ギュッ…」
晶「…スースー….。o○ギュッ…」
cn「おやすみ…チュ」
cn「俺のお星さま…」
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コメント
5件
えまって? 一応先生と生徒よな? え?ロリk
神じゃないすかぁ ◜ω◝
うわなんかすっげぇ意味深、、、