⚠︎︎注意事項⚠︎︎
・死にたいsmさんと死なせたくないkrさん
・過度な捏造あり
sm視点
夜は綺麗だ。勿論、朝も好きだけど
海も綺麗。勿論、陸じゃないと生きれないけど
出来ることなら、俺は海で生きて、海で死にたかった。
夜の海で、君みたいな黄色い、月が浮かぶ夜に。
朝日が昇り、また一日が始まろうとしたある日手にしたスマホを除くとそこには1件のメールの通知が映っていた。
内容は夜に海へ行こう。淡白なものだった。
しかし今の俺にはとても奇怪でとても気になる誘いだった為、話に乗ることにした
kr「なぁ、スマイル。夜に海行こうぜ」
sm「いいよ。夜の何時?」
kr「ん〜…9時?」
sm「分かった。」
静かな部屋に鳴り響くタップ音と目の前の鏡に映る真顔な自分。
そうだった、今着替えをしていたんだった。
なんて思いつつスマホの電源はきらずにそのままsnsをぼーっと眺める。
ああ、今日…楽しみだな。
一度そう考えてしまうと脳はすべて”それ”に侵食され、鏡に映る自分の顔が揺らりと笑っていた。
もう少しで約束の時間だ。ちょうど8時の針を指し示す。
約束の時間と言っても1時間はあるが。
海なんて、どれほど久しぶりなのだろうか。彼等と共に歩み始めた日からずっと海なんて見なかった。
ずっと家でゆっくり過ごしている自分に見る機会なんてなかったから。
まぁ、少しは外に出て体を動かさないといけないしな。いい機会だ
『ピンポーン』
客人が来るなんて聞いていなかったが……。誰だよ
kr「よ、来ちゃった」
sm「よ、来ちゃったじゃねぇよ。なんでこんな早いんだよ。」
sm「何するつもりだ」
kr「いや、今夏休みじゃん?だから暇だなーって?」
kr「あと楽しみ過ぎて!9時にはもう海に着いてたいな」
sm「…そうだな。」
sm「じゃあもう出発か?」
kr「そうなるな。二人で行くのとか初めてじゃね?」
sm「まぁ、普段俺は外に出ないし」
そこからはあまり記憶していない。
かれが運転する車の窓は景色を全て見過ごす。綺麗なバラの花も、そっと目に入るような販売機、店、道路等様々な光景を映し出しては全て置いてゆく。
そしてそこから
光る水面が見えた。
後ろには眩しいほどに光る君の色をした月が。
彼と行く初めての海がこれ程までに綺麗だったと想像していただろうか。
気づいた頃にはもう既に眼鏡をかけた彼が履いていたサンダルを脱ぎ、水面に触れようとしていた所だった。
sm「寒くないのか?」
kr「馬鹿か。冬じゃないんだから」
kr「今は夏だぞ?つい一昨日夏休みに入ったばっかりだろうが」
sm「そうか。俺も後で入るわ。」
kr「おう、待ってる」
果たして彼は待ってくれているのだろうか。
待ってくれてなくたっていい。だって俺は海に入ったら…多分、理性なんてどっかに行ってるからな。
kr「あ、そうだスマイルー。」
sm「んだよ…、」
kr「死ぬなよ。」
…は?
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