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星崎視点
LINEの通知が入った。
相手を確認すると、
懐かしい名前が表示された。
「え⋯優里さん?」
お互い下積み期間に知り合った中で、
もうかれこれ7年の付き合いだ。
とはいえアメリカで行った僕のデビューライブに、
サプライズゲストで来てくれたのが最後なので、
2年近くも会っていなかった。
そのため突然の連絡で、
少しメッセージを開く指が震えた。
『いきなりで悪いけど、
いま日本にいるらしいって聞いたけど本当?』
そう言われると事故の影響で、
バタバタしていたため、
連絡を後回しでほったらかしにしていたなと思い出す。
『諸事情で急に決まった帰国なので、
連絡が遅れてすいません』
僕はそう素直に事情を説明した。
するとまたすぐにメッセージが届く。
『こっちにいるならメシでも食いに行かね?
俺◯日からライブツアー回るからしばらく会えないんだ。
⬜︎日とかどう?』
慌てて予定を確認した。
特に仕事も何の予定もない日だ。
すぐに了承の返事を送った。
その後でふと深瀬さんの顔が浮かぶ。
確か日程や詳しい話はまだしていないが、
彼とも食事に誘われていた。
まあそれぞれ別の日に会えばいいだろう。
僕はその程度に考えていた。
「おかゆでも食べようかな」
食事が面倒でも何かは胃に入れようと、
台所で簡単な作業をして、
一人で味気なく食べ終わる。
ピコンッ
今度は深瀬さんからのLINEだ。
『前に食事の話したの覚えてる?
今月は忙しくて⬜︎日しかダメなんだ。
無理だったら来月にしよう』
そのメッセージに僕は固まってしまう。
(嘘でしょ)
よりによって同じ日を指定された。
しかも相手はどちらも先輩のため、
下手な断り文句は使えない。
角が立たない方法を考えた結果、
深瀬さんには友人を同伴させてもいいか確認をしたところ、
快く許可してくれたため、
優里さんにもそれとなく伝えた。
同じ日に同じ場所で、
二人と会えば問題ないなとテーブルにスマホを置いて、
洗い物を片付ける。
ピコンッ
まさかーーーーーと、
最早嫌な予感しかしない。
LINEの送り主は大森さんだ。
『話したいことがあるんだけど、
⬜︎日って空いてる?』
やっぱり的中した。
一人しかいない部屋に、
それはそれは盛大なため息を深く吐いた。
僕は仕方がないため、
指定された日は予定があることを伝えて、
その翌日であれば時間が取れると返した。
雫騎の雑談コーナー
はい!
早速波乱の幕開けですな。
先輩お三人方からの総攻撃に遭う、
TASUKUを書いてみたかったという、
私個人の願望で作りました。
これが面白いかどうかは分かりませんが、
楽しんでいただける方が一人でもいれば良し!
という方向に舵を切った駄作でございます。
ここからさらに物語はあらら〜?な方向に向かって、
さらなる暗雲が立ち込めてきます。