テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
⚠️注意⚠️
お互いのことが大好きで仕方ないクラクレ
▶︎純さんの嫉妬設定は遠足に行きました。
クラクレ書くの初なので口調が迷子
権兵衛さんがちょっと お♡と♡め♡
甘え下戸設定
最後の方キャラ崩壊してるし、めっちゃ
ネタに走ってます
それでも良い方どうぞ!!
5月10日。誰かにとっては日常の1片でしかない日。誰かにとっては不幸だった日かもしれない日。
「祝ってやろう!!!」
「誕生日おめでとう、権兵衛」
「あぁ、ありがとう2人とも」
花散家はいつも以上に豪華な装飾に包まれていた。大ホールの中央には木製の机に置かれた豪勢な食事。そして…
「なんなんだこの規格外のケーキは…」
「花散専属シェフお手製のケーキだ!!それにはまだ手をつけるなよ」
「はぁ…、お前何を企んで…??」
「まぁまぁ、後で分かるから!」
主役のために用意されたであろうケーキに手を付けるなと言われて困惑したが従うことにする。
純まで乗るのは珍しいが、光士郎が自分勝手なのはいつもの事なので慣れていた。
光士郎の企みは何年経っても怖いが…誕生日という名目に免じて何もないと信じよう。
「そのケーキ以外は食べて大丈夫だから、満足するまでどうぞ」
「残さないようにな」
「これを残さないようには無理があるだろ」
光士郎の無茶振りに、机の上を見ながら冷や汗をかいた。
用意してもらった食べ物を権兵衛を真ん中にして座り、3人で談笑しながらひたすら食べる。
ビーフウェリントン。さくさくとしたパイ生地の中にある牛肉が今にもとろけてしまいそうなほど柔らかくて、食感のコントラストも面白い。
「これ…かなり手間がかかるやつじゃないか?」
「あぁ、シェフに昨日から下準備をさせていた。」
「光士郎ったら、権兵衛の為に料理とか装飾とか凄く考えてたんだよ?」
自信満々に言う光士郎を見ながら、ニヤニヤと耳打ちをしてくるヤエ。その表情はまるでイタズラ好きの子供だ。
それを聞いて心がむず痒くなる。
こういうところは可愛いんだけどなぁ…
「そうなのか…?」
「おい!!2人だけで何を話している!お仕置だぞ!!」
「ん〜…光士郎って権兵衛のこと大好きだよねって話をしてたんだ」
「当たり前だろう。こんなにいじめがいのある奴はいないからな」
「虐めないでくれ」
真顔で肯定してくる光士郎に苦笑いが浮かぶ。
ほんと…生意気なところ以外は可愛いな
「それに、権兵衛の事が大好きなのは貴様もだろう?純」
「あれ、バレちゃった?」
「隠す気もないだろう」
「そうだね…大好きだよ」
長いまつ毛から覗く桃色の目に視線を捕われる。そのまま甘い声で囁かれてしまえば自分の頭は蕩けてしまった。
「…やめろ」
「あはは、権兵衛耳赤すぎ〜」
「ぐ…」
笑いながら揶揄ってくるヤエに、更に顔に血液が集まる感覚がする。思わず手で耳を隠してしまった。
「純!さっきから二人で話すなと言っているだろう」
そんな手を突き抜けてくる声量で光士郎の声が聞こえてくる。
「落ち着け…!」
この寂しがり屋め
「ご馳走様でした」
3つのその声が重なった時、机の上の料理は全て消えていた。
「権兵衛、ほんとによく食べるよね」
使用人達がいそいそと食器を片付けるのを申し訳なく思いながら見つめているとヤエにそう言われた。
「まぁ…食べないと、光士郎の体力についていけないしな」
「それもそうだ」
縦横無尽に駆け回り、やりたいと思ったことは直ぐに実行…そんな光士郎に付き合うにはどれだけ食べても足りないくらいだ。
「これだけ食べても太らないよう、動かしてやっているのだ。感謝しろ!」
「カロリー摂取量より運動量が圧倒的に上回っている気がするんだが」
笑ったり、怒ったり、焦ったり…食後の会話を楽しんでいたらいつの間にか片付けが終わっていたようで、机の上にはあの規格外サイズのケーキだけが残っていた。
「しかし…本当に大きいなこれ」
「この俺にかかればこれ程の大きさのケーキを用意するなど朝飯前だ」
「それで、これには手をつけるなと言っていたが…何をするんだ?」
「あ、それ聞いちゃう?」
食事の前に言っていたことに触れると、2人が目を細めて目配せをする。
自分はこれから何をされるんだろうか…
「じゃあちょっと失礼」
上機嫌なヤエに椅子の向きを180度変えられる。机に背を向ける形で座り、目の前に2人が立つ。
170越えの成人男性に囲まれるのはかなりの迫力がある。他の使用人だったら泣いて逃げ出してしまうだろう。
2人に囲まれて見つめられるのはどこか居心地が悪くて膝の上に置いた手に目線をそらす。
その瞬間に視界の端でふたりが跪くのを見た。
「なにし、」
「プレゼントだ、受け取れ」
光士郎に左手を取られ、薬指に嵌められたのは黄色と青の宝石が埋め込んである煌びやかな指輪。
「指輪?」
「…!!これじゃまるで、ッ」
理解した瞬間に全身が暑くなった。心臓が鳴りすぎて痛い。
「これじゃまるで…なんだ?手が震えているぞ」
宝石と同じ、黄色の瞳をいたずらに歪ませて自分の左手を撫でてくる光士郎。
「分かっているくせに…」
空いている右手で顔を覆って、顔を隠した。
きっと今の自分はリンゴよりも真っ赤な顔をしているだろう。そんな顔を見せれるわけがない。
「僕からもね」
光士郎から自分の左手を奪って、今度は桃色と青の宝石が埋め込まれた指輪を嵌められた。
「これは…」
光士郎に付けられた指輪に隙間なく嵌められた指輪。すると埋め込まれた宝石の青い部分がパズルのようにぴったりとくっついた。
「一緒に考えて買ったんだよ」
「あぁ、宝石を手に入れるのにも苦労した」
3色の宝石が1つになった指輪を見ると、ふと自分達を思い浮かべた。2人のことだ、多分それも考慮して買ったのだろう。
シャンデリアの光を反射して、上品な輝きを放つ指輪を顔の前に持ってきてじっくりと観察する。
「気に入ったか?」
口角こそ上がっていないが、自信が溢れ出た顔にそう言われてしまえば答えはひとつだけ。
「勿論だ、…大切にする」
「…ふふ」
顔が緩むのを自分でも実感した。でも抑えることなんて出来ない。
2人しかいないんだ。抑える必要なんてないか
そう思ってしまえば次の瞬間に出たのはあまりにも嬉しさが滲み出ている自分の笑い声。
「…」
「…なんだよ」
数秒の沈黙の中でなんだか恥ずかしくなり、左手手を右手で握りながら2人を睨んだ。
「いや、なんでもないよ」
「その通りだ」
「さぁ本題のケーキに行こうか」
「思いっきり話を逸らされた気がするんだが?」
そんな一言は無視され、2人はケーキを切るためのナイフを取りに行った。
「はい権兵衛これ持って」
立たされ、握らされたのはナイフの柄。それを両手で握ると両脇から2人のこと手が伸びてきて、自分の手を包み込むように握られた。
「ケーキ入刀!!」
馬鹿みたいにでかい声で言われたこのセリフに、ようやく熱の収まった顔がまた熱くなった。
分厚いケーキのスポンジに沈んでいくナイフを見ながら、口を固く結んだ。
コツン、という音がしてからもう少しナイフをずらして三角形に切り離す。
「また顔がりんごのようになっているぞ」
「今日はずっと照れてばっかだね」
「お前らのせいだ」
汗ばむ両手をナイフから外す。
ケーキの乗せられた皿とスプーンを光士郎がもち、こちらに向き合う。
「よし!!権兵衛!ファーストバイトの時間だ」
「…は?!いやいい、自分で食べれる」
「こういうのはやってもらうのに意味があるんだって」
「純の言う通りだ。」
「わかったわかった…」
2人に詰められてしまえば否定なんて選択肢は無い。大人しく口を開けて待つことにした。
「…よく食べる割には小さい口だな」
「うるさいな…関係ないだろ」
「主人に対してうるさいだと?!まぁいい、今日は誕生日だからな、特別に許可する」
喋りながらケーキを掬う。そしてスプーンの上に乗るのは零れそうなことに大きいケーキ。
「おい、多くないか」
「文句を言うな」
「んぐっ、」
光士郎が皿を机に置いたかと思えば、顎を掴まれて口に入れられる。
「んー!!!!」
口がいっぱいで今出せる精一杯の大声を出すとスプーンが離された。
程よく砂糖を入れられた優しい甘さの生クリームが口いっぱいに広がる。いちごの酸味と上手い具合に調和していて美味しい。
「生クリームが鼻までついてる」
パンパンになった口で咀嚼しているとヤエが鼻についた生クリームを取りながら笑った。そして指についた生クリームを舐めとる。
「おいし」
「なに、ん」
どうにか飲み込んで喋ると、間髪入れずに口を拭かれた。いつもは拭く側だからか、どこか恥ずかしい。
「次は僕の番だからね」
光士郎からスプーンを受け取り、次はちゃんと1口分の大きさのケーキの乗ったスプーンを向けられる。
「少しくらい休ませてくれ」
そう言いながらケーキを食べる。
飲み込むまで見つめるのは気まづいからやめて欲しい…
飲み込んで、今度は自分で口周りを拭くと今度はスプーンを渡された。
忙しい奴らだな本当に…
「次は食べさせろって言ってるのか?」
「そうだが?」
「後で僕にもやってね」
「はぁ…」
呆れさせられたり、照れさせられたり、困惑させられたり…本当に振りまされてばかりだ。
スプーンで一口大のケーキを掬い、食べさせようとした手を止める。
光士郎は…大声を出す時の口がでかいからな
悪戯心が働いて、スプーンに皿に落ちそうな位大きいケーキの欠片を乗せて突き出してやる。
「ほら、ファーストバイトするんだろう?」
仕返しと言わんばかりに笑ってやれば、光士郎はいっしゅんムッとした顔をして口を開けた。横髪を耳に掛けて食べるさまは育ちの良さを感じる。
そしてその大きい口で…
「ほんとにひと口で行けるのか…」
綺麗になったスプーンを見つめて、空いた口が塞がらない。
「口大きすぎでしょ…」
咀嚼する光士郎を苦笑いで見つめる。
「…生クリームがくどくなくて食べやすい」
「流石俺の専属パティシエ、腕がいい!」
「じゃあ次は僕ね」
ヤエはしっかり1口分で食べさせてやる。
「ケーキなんて久しぶりに食べたかも、やっぱりクリームは美味しいね♩」
「パフェを昨日食べてたじゃないか」
「パフェとケーキは別物でしょ」
「そういうものなのか?」
騒がしいパーティーが終わり、長針が指すのは11。
スーツからラフな服になり、眼鏡も外してベッド脇に腰掛けていた。開けられた窓から入ってくる風はひんやりとしていて心地よい。
パーティーで騒がしかった自分の感情を落ち着かせてくれるようで、肺いっぱいに空気を吸い込んで深呼吸をした。
少し前屈みになり、目の前のローテーブルにある小さな箱から指輪を2つ取りだして薬指にはめた。
そしてそのまま思い切りベッドに体を沈める。
月光が宝石の輝きを優しく手助けし、昼間に比べたら控えめな輝きを放った。
そのお陰で宝石本来の色がよく見える。
「本当に綺麗だな…」
小さな小さな独り言は夜空の闇へ溶けていく。
木々の揺れる音、宝石の輝き、ひんやりとした夜風、全身でじっくり喜びを味わう。
数十秒の静寂。自分だけの空間。
「権兵衛!来てやったぞ!!!」
「はっ、?!光士郎?!」
「僕もいるよ」
そんな静寂に見合わない男が来た。その後ろからピンクの髪を揺らしたヤエが顔を出している。
「なんでここに…」
「そんなことはどうでもいい!良いワインが手に入ったのだ」
眼鏡を外していてよく見えなかったが、よく見れば八重の手には細長い紙袋が2つ。
「ワイン?用意してくれたのはありがたいが…自分は飲めないから見ているだけだぞ」
「そういうと思って同じメーカーのぶどうジュースも買ってあるよ」
「あぁ、これなら飲めるだろう?」
「2つあるのはそれだったのか、それなら自分も飲めそうだ」
そうして乾杯を交わしてから30分ほど。
酒に強い2人はまだ酔わず、2杯目を飲んでいる。
「ところで…」
「なんだ?」
「その指輪、ちゃんと気に入ってくれたみたいだね」
「え?……あ」
ヤエがこちらを見ながらニヤニヤしたかと思えば左手を指さしたので思い出す。
そういえば指輪を見ていたんだった。
「一人で見つめるなんて、貴様も可愛いことをするではないか」
「い、言わないでくれ……、嬉しかったんだ」
「権兵衛が素直だ……もしかしてジュースでも酔った?」
「酔ってない!」
揶揄ってくる2人から目を背けて、追加のぶどうジュースを注いで飲んだ。
このぶどうジュース、ジュースにしては渋くて美味しいな…
光士郎side
ワインを煽りながら純と権兵衛と会話を交わすこと1時間ほど、権兵衛の口数が減っていくのを感じた。
「…権兵衛?」
振り向くと、そこには首元がズレて真っ赤になった鎖骨を出した権兵衛。
目元は赤く潤んでいる。
あまりにも官能的で唾を飲んだ。
「……」
「あれ、権兵衛顔赤くない?」
「…貴様まさか間違えてワインを飲んだな?」
「ちょっともらうね」
「……?」
奪われたコップを目で追う様子が赤子のようで愛らしい。
権兵衛のコップの中身を嗅ぐと芳醇なぶどうの香り…俺が飲んでいるものと同じ匂い。
「ワインの匂い…飲んじゃったみたいだね」
「かえせ、もっろのむ」
「だめだ、滑舌が回ってないぞ」
「そうだよ、水持ってくるから待ってて」
指輪の着いた左手を伸ばしてコップを取り戻そうとするが、酔っ払いに取り返せるはずもなく…
一瞬むっとした顔をしたかと思えば、次は顔が柔らかく緩み、笑い出す。
「ふふ、んふふ、ふ……へへ」
「急に笑い出してなんだ…」
「酔っぱらいの情緒は分かんないね」
「ゆびわ、きれいだな」
溶けてしまうのではと思うほどに蕩け、潤んだ瞳を伏せて恍惚とした笑みで指輪を見つめる。
手を伸ばした時に視界に入ったのだろう。
「ありがとう、うれしい、」
「かわ…、それはよかった」
「もうそれは言っているだろう」
「権兵衛が気づいてなければいいんだよ」
あまりの可愛さに、純が胸を抑えながらその場で崩れ落ちる。
これを真隣で受けて耐えている俺を褒めるのが先だろう。
「けーきも、うれしかった ぜんぶうれしい」
「ふふ、」
幼児のような純粋な笑顔で近づいてくる権兵衛に、庇護欲が湧いてくる。
絶対に外で酒を飲ませてはならん…
そう思った瞬間、左頬に柔らかい感触。
「…ふに?」
一瞬の思考停止。理解が追いつかなくてオノマトペが口から出た。
「だいすきだ」
思わず権兵衛の方を見るとはにかみながらそう言ってくる。
心臓を殴られた気分だった。
体を突き破りそうなくらい心臓が動く。
「ちょっと!光士郎だけずるくない?」
そんな純の声なんて聞こえないくらい
くそ、下僕にここまで乱されるとは
酒のせいか、この下僕のせいか…顔が熱くて仕方ない。
「ほら、やえも こっちおいで」
両手を広げて純を呼ぶ権兵衛。
口調が優しくなっているのが余計効く。
「行きます行かせてください」
「ふは、なんだそれ」
屈んだ純の首に両腕を回すと、目の前で頬にキスを落とす。
「はっっ!おい下僕、なぜ貴様まで」
「2人の権兵衛、でしょ?」
「じゃ僕お水取ってくるから」
その瞬間、0時を知らせる鐘の音が鳴った。
「…ふふ」
5月10日。それは他の誰よりも自分が1番幸せな日だと権兵衛は思った。
権兵衛さんー!!!!!!!!!!はぴばぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!
初のクラクレ小説いかがでしたでしょうか!口調や性格を掴みきれなくて苦戦しました
まぁ初にしてはいいのではという自己評価です
というか権兵衛さんの下戸設定全私が助かりました
泣き下戸か甘え下戸であってくれぇ…笑い下戸でもいいよ
かなりバランス悪いですが…指輪を貰って喜んでる権兵衛さんです
一応挿絵…?????
あとで腐イラスト部屋にもあげます
あとタイトルの話なんですが…タイトル候補にもう1つ好きなのがあってですね…
「薬指の小さな宝物」
です😌自分的にほんとにこれも好きだったのでここに書かせてください!
改めて権兵衛さんお誕生日おめでとうございます🥳
コメント
3件
めちゃくちゃ好きな作品です!リクエストって可能ですか?もし、可能なのであれば光権純(権兵衛さん 受け 光士郎さん•純さん 攻め)の監禁&お仕置きプレイで最終的に権兵衛さんが堕ちてしまう という作品って可能ですか?リクエストを受け付けていなかったり、地雷だったりした場合は申し訳ありません!細かくてすみません!長文失礼しました!
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