登場人物…甲斐田晴
ご本人様とは一切関係ございません
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血の匂い
恐らく僕のものだろう
ちなみにめッちゃ痛い
憶測だけど致命傷
僕は弱々しいけれど今出せる最大限の声量でもう一度術式を唱える
耳鳴りのような甲高い叫び声と共に魔は消え去った
あぁ、僕は術式1回で祓えるような魔に殺されそうになってるのか
HPが低いぶん攻撃力は高かったのだろう
これもお約束だなぁ
仰向けに体勢を変える
空が見たいなんて思ったけどよくよく考えたらここ森だったっけ
青空なんて見えるはずも無く、濃い緑色の葉が視界に入る
どうやら死ぬ直前でも僕は不憫らしい
死…か
怖くないなんて言ったら嘘になる
それに正直やり残したことは沢山ある
「でも、、皆が笑って過ごしてくれればそれでいっかな」
僕は静かに目を閉じた
コメント
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続けようか続けまいか…