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第27話「駅が見えた」
7月18日(土曜日)
夕焼けの中、陽葵と塁は並んで歩いていた。
今日撮った二人の写真を見ながら、陽葵は嬉しそうに笑う。
陽葵
「この写真、ほんとお気に入り😊」
塁
「俺も。今日の思い出って感じするな」
そんな話をしながら歩いていると、前方に夜空中央駅が見えてきた。
陽葵は駅を見た瞬間、少しだけ足をゆるめる。
――もう、着いちゃうんだ。
楽しかった時間が終わってしまうと思うと、胸の奥が寂しくなった。
塁
「……駅、見えてきたね」
陽葵
「うん……」
さっきまで笑っていた二人の会話が、少しだけ静かになる。
陽葵
「今日、時間経つの早すぎたね」
塁
「ほんとに。もっと一緒にいたかった」
その言葉に、陽葵の胸がドキッとする。
陽葵
「……私も」
二人は駅へ向かって歩き続ける。
あと少しで、今日の時間が終わる。
でも陽葵の中には、寂しさだけではなく、もう一つの気持ちがあった。
――また、塁くんに会いたい。
そして塁も同じように思っていた。
――次は、いつ会えるかな。
駅の入り口が、だんだん近づいてくる。
二人は顔を見合わせて、小さく笑った。
今日初めて会った二人。
それなのに、別れるのが少し寂しい。
そんな気持ちが、二人の距離をまた一歩近づけていた。
ミリス
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脳てゃ
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コメント
1件
ああ、もう終わっちゃうんだ…って感じ、すごく伝わってきました。初めて会ったばかりなのに「別れるのが寂しい」って思える距離感、ここまで丁寧に描かれてるのが素敵だなって。夕焼けの中、駅に向かう二人の歩調がゆっくりになる瞬間、すごくリアルで胸にくるものがありました。また会いたい、って気持ちがちゃんと二人の中にあるのもいいですね。次が楽しみです🌷