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第28話「また会おう」
7月18日(土曜日)
夕暮れの街を歩きながら、二人はゆっくりと夜空中央駅へ向かっていた。
楽しかった時間は、あっという間だった。
駅が近づくにつれて、陽葵の足取りが少しだけゆっくりになる。
「もう、着いちゃうんだ……」
そう思うと、胸の奥が少し寂しくなった。
塁「……駅、着いたね」
陽葵「うん……」
改札前まで来ると、二人とも自然と足を止めた。
今日初めて会ったばかりなのに、もう離れるのが寂しい。
塁「今日は本当に楽しかった」
陽葵「私も。映画もパンケーキも……全部楽しかった😊」
塁「また、一緒に行こう」
その言葉に、陽葵の顔が少し明るくなる。
陽葵「うん……!次はどこ行く?」
塁「陽葵が行きたいところ、考えておいてよ」
陽葵「じゃあ、いっぱい考えちゃうね笑」
塁「楽しみにしてる笑」
二人は次に会う日をまだ決めていない。
それでも――
「また会おう」
その約束だけは、ちゃんと交わした。
陽葵「じゃあ、帰ったらLINEするね」
塁「うん。俺も帰ったら送る」
陽葵「絶対だよ?笑」
塁「絶対。今日の写真も送って」
陽葵「分かった😊」
改札を挟んで、二人は向かい合う。
帰らなきゃいけない。
分かっているのに、なかなか離れられない。
塁「……じゃあ、またね」
陽葵「……うん。またね、塁くん」
小さく手を振る。
一歩、また一歩。
それぞれの帰る方向へ歩き出す。
何度も振り返りそうになる気持ちを抱えながら、陽葵は駅の階段を下りていった。
今日初めて会ったばかりなのに、もう会いたくなっている。
スマホを見ると、まだ今日撮った二人の写真が残っていた。
陽葵は小さく笑って、心の中でつぶやく。
――また、会いたい。
その頃、塁もスマホを見ながら歩いていた。
今日のことを思い出しながら、少しだけ寂しく笑う。
――次は、いつ会えるかな。
別々の帰り道。
それでも二人のスマホには、今日からまた続いていく繋がりがあった。
そして――
帰ったら、LINEをする。
それが、二人の「またね」だった
ミリス
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脳てゃ
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コメント
1件
ああ、もう終わっちゃうんだ……って感じ、すごく伝わってきました。初めて会った人と別れる時の、あの「もう少しだけ一緒にいたい」って気持ちが、駅の改札前の立ち止まり方や、何度も振り返りそうになる描写にぎゅっと詰まってて。最後の「帰ったらLINEする」という約束が、ただの挨拶じゃなくて、ちゃんと次に繋がる「またね」になってるのがいいなと思いました。