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その子は僕にここについて説明してくれた。「ここは、【すぴりわーるど】っていうの。ここは、おばけがたくさんいるところ。なくなったひとたちがここにあつまって、ここにきたひとをころしたりしちゃう。わたしは、ここのばんにんってやつ。」その子は少し考えて、深呼吸して話した。「さいきん、ここは【ぐらへすどりかるぷらねっと】っていうところにしはいされはじめてて、もうわたしだけじゃせんりょくになれない。というか、わたしたち…いや、わたし、【めーだーぞく】は、のこりわたししかいないんだ。あはは…ごめんね。こんなかたことなことばをながくきいてもらっちゃって。」その子は恥ずかしそうに頬をかいた。僕はこの空気を戻そうと、「僕はここの探索をして来いって言われたから、丁度いいね。観察ついでに手伝ってあげる。」と言った。その子の顔は一瞬明るくなったが、すぐちょっと暗くなった。「その【ぐらへすみん】はつよいんだ。わたしのこの【えすどろっぷないふ】でもかてない。これがこのわくせいのさいせんたんだから。」その子はしょぼんとした表情をしていた。
僕はバインダーを出して、この惑星についてメモをした。その前に、この子の呼び名を決めないといけない。この先、名前があった方がいいと思うから。僕は考えたが、上手く名前が出てこない。
白…しろ…白はホワイト…あっ!「急になんだけど、君の名前思いついた。」「なに?」「いろとちゃん!」「いろと…?」その子はしょぼんとしてた顔からみるみるうちに笑顔になった。「いろと…!」その子はここでは【いろとちゃん】と呼ぶことになった。「わたし…いや、いろとがここ、あんないする!そして、かすみさんなら、ぐらへすみんにかてます。きっと。」いろとは僕の手を握って、そう言った。