5限、6限が終わって放課後の時間。やっと長い長い、転校初日が終わった。色々、ありすぎて疲れが増してくる。
🎈「はぁぁ、やっと終わったぁぁ」
「ふふふ、お疲れ様。」
🎈「ありがとう、小野原くん。今日はすごく助かったよ。」
「そんな、大したことしてないけど…」
🎈「いやいや、すごくありがたい」
残りは帰るだけ…。あ、職員室よらなきゃ。面倒だけど仕方ない。
「神代くん、もう帰ったりする?」
🎈「んー、職員室よって帰ろっかな」
「あ、なら一緒に帰らない?、誰もいないならでいいんだけど…」
🎈「え、いいのかい!?」
正直、母さんには見栄を張ったけど一人で歩いて帰るなんて心細かった。よかった、これで1人じゃ…
🎈「うわッッ!?!?」
突然後ろから抱きつかれる。この暖かい匂いは、まさか、、。
🎈「天馬くんかい?」
🌟「…正解です」
🎈「声、かけてくれればいいのに」
🌟「お取り込み中だったので」
昼休みのことがあり少し気まずい。押し倒してしまったあと、話す内容が見つからなくってほとんど無言だった。もっと、褒めて欲しいだなんて思ったけれど、何とか隠し通したから。
「あ、昼休みの…」
🌟「コクッ」
相変わらず頷くだけだし、。何か話せばいいのにさ。
🎈「で、どうしたんだい?」
🌟「あ、それですが…。その、一緒に帰りませんか?」
🎈「え、一緒に??」
🌟「は、はい!」
もしかして、僕たちの話聞いてた?いや、まさかまさか、そんなことないはず。多分。
🎈「えっと…僕は…」
そっと小野原くんの方に目線を向ける。誘ってくれた手間、断りにくい。どちらとも嬉しいし、できるならみんなで一緒に帰りたい。
🌟「ジーッ」
まぁ、見る感じ無理そうだけど。じっと見てるつもりなんだろうけど、僕からしてみれば睨んでいるようにしか見えない。僕からは。
「えっと…」
🎈「す、すまないね。困らせる気は、、」
「あ、小野原は俺と帰るからなー」
🎈「げ、野村くん、、」
「げとはなんだ、げとは」
「って、また野村くん!?!?」
「ん?、そのちっこいのは?」
一体どこから現れたんだ、野村くんは。いまさっきまでいなかったのに突然現れた。相変わらず、小野原くん大好きだなぁ。
🎈「あ、えっと、2年の天馬司くん。」
🌟「ペコッ」
「よ、チビ。」
🎈「ちょっと、野村くん!?」
「なに、別に本当のことを…」
🌟「誰がチビだと???」
天馬くんは僕を振り払うなり、ずかずかと野村くんに近づいていく。怒ってる?、。
「お前しかいないだろ黄色いの」
🌟「あ”?、後輩だからって甘く見すぎでは」
「チッ、なんだとッッ、」
2人の喧嘩に不快感を覚える。この感覚は何度も味わってきた。ひゅっと息を飲む。視界にぼやがかかってきて、震え出す。頭では止めなきゃと思っているがそうもいきそうにない。まず…い。
🌟「聞こえないのか??」
「はぁ?、こっちのセリフだが?」
「す、ストーップ!!、2人ともやめて!!」
少し甲高い声が響く。なんとか止めてくれた。みんなにバレないように深く息を吸う。……危なかった。もし、止めるのが遅かったら。僕は今ここに立てていない。
🌟「もとあと言えばこいつがッッ、」
「一旦、落ち着こう?、2人とも気づいてないかもしれないけど少しGlare出てるからっ」
「な、」
🎈「…そ、そうだよ。落ち着こう、」
多少、頭痛がするがバレてないだろう。帰る前に速攻薬を飲もう。
「はぁ、お前とはあわねぇわ」
🌟「ボクの方こそッッ、!!」
「もー!良いから帰ろ!!」
2人はそっぽを向き、目を一切合わせない。
🌟「もういいです。先輩、帰りましょう」
🎈「そう…だね、」
「はいはい、早く帰れ」
🌟「うるさいですよ!!!!」
久々に感じたな。
🎈「すまない、トイレに行ってきてもいいかい?」
🌟「え、あぁ、待っときます。」
教室を後にし、トイレへと急いだ。
🌟「先輩、長かったですね」
🎈「あ、あぁ少しお腹が痛くてね」
🌟「えぇ!?大丈夫ですか!?」
🎈「なんともないよ」
明らかに薬が効かなくなっている。彼に会うまではちょっとのGlareは我慢できたというのに。あんなの誰でも出せるぐらい小さい。少し冷や汗をかく。
🎈「…..これはまずいね(小声)」
🌟「ん?、何か言いました?」
🎈「あ!いや、何も無いよ」
🌟「あとこれ、トイレ行ってる時に先生が渡しといてと…」
あ、これは。職員室にとりいくはずだった、書類だ。手間が省けた。
🎈「ありがとう、助かったよ」
🌟「いえいえ、預かっただけですし…」
?「あれ、司??」
🌟「む?」
え、嘘だろう。確かこの学校ではないと聞いていたのに。緑の髪の歌姫が僕に突然話しかけてきたのだ。
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