ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(´◉ᾥ◉`)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
——数日後。
正式な会議室。
前線ではなく、全軍幹部会議の場だった。
長い机の中央。
utが座り、その左右に各方面の幹部が並ぶ。
rbrは——
席についていない。
まだ、推薦段階だからだ。
静寂を破ったのはutだった。
「議題一。
前線四部隊合同運用における指揮体系の再編」
視線が集まる。
「結論から言う」
utは、はっきりと言った。
「rbrを、俺と同格の司令(幹部)として推薦する」
一瞬。
空気が、凍る。
「……同格?」
誰かが思わず漏らす。
「utさんと、同じ……?」
ざわつきが広がる中、utは動じない。
「肩書きだけの話やない」
資料が配られる。
tnが作成した戦闘ログ、判断時系列、損耗率の推移。
utは続ける。
「この二作戦、実質的に戦場を“統括”していたのは誰や」
沈黙。
数字が、雄弁だった。
zmが口を開く。
「反対する理由はないな」
「rbrは命令を出してない」
「せやのに、全員が動いた」
「それはもう、司令の仕事や」
別の幹部が問う。
「だが、指揮権を二重にするのは危険では?」
utは首を振る。
「二重やない」
「役割が違う」
そして、決定的な一言。
「俺は“命令する司令”」
「rbrは——」
一拍置く。
「繋げる司令や」
zmが補足する。
「前線・後方・狙撃・医療」
「どこかが独走した瞬間、戦線は崩れる」
「それを止められるのが、あいつや」
会議室に沈黙が落ちる。
tnが静かに読み上げる。
「提案役職」
総合司令
ut
rbr
「権限:同格」
「担当:rbrは部隊横断統合・作戦調停」
誰も、軽くは扱えない内容だった。
——数分後。
議長が口を開く。
「異議は?」
……なかった。
「では、決議する」
「rbrを、utと同格の司令(幹部)に任命する」
——その後。
呼び入れられたrbrが、会議室に入る。
utが立ち上がる。
「正式に言う」
「お前を、司令に推薦し、承認された」
「……私と、同じ立場や」
rbrは、言葉を失った。
「自分が……?」
zmが腕を組んだまま言う。
「逃げ道はないで」
「同格や」
utは、静かに続ける。
「上下は作らん」
「意見が割れたら、議論する」
「それでええ」
rbrは、ゆっくりと一礼した。
「……自分は」
一度、言葉を切る。
「命令は、得意じゃありません」
utは即答する。
「知っとる」
「せやから、お前がおる」
zmが口角を上げる。
「命令する司令と」
「止める司令と」
「繋ぐ司令」
rbrは、深く息を吐いた。
「……務めます」
その瞬間。
この戦場に、初めて生まれた。
二人の司令。
上下ではない。
支配でもない。
ただ——
戦線を壊さないための、並び立つ存在。
前線の無線が鳴る。
「……司令、判断を」
utは、rbrを見る。
「どう見る?」
rbrは、即答した。
「まだ行けます。
ただし——条件付きで」
二人は、同じ地図を見下ろしていた。
もう、誰も疑わなかった。
rbrは、
utと並ぶ司令になったのだから。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
フム(( ˘ω ˘ *))フム
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!