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赤と出かけてから1週間
今週なんか元気無かったな、どうしたんだろ
大丈夫かと聞いたが平気としか言わない
凄く心配だ
後で家行ってみようかな
なんて思いながらスーパーにものを買いに行く
そして
歩いていると見覚えのある赤髪が見えた
黄「赤、?」
よく分からないおじさんに腕を掴まれ引っ張られている。
良くない状況だと直ぐに分かるほど赤が酷く苦しそうな顔をしていた。
赤を苦しませているそいつが許せなくて
横の小さい道からそっと近づいて
そいつを蹴った
衝撃で転んだこいつは起き上がりなんか喚いてる
僕に殴りかかろうとしたけど運動もろくにしてなさそうなお前の拳になんか当たらない
避けてさっきよりも強く蹴る
どこか痛めたのか動かなくなったので、
騒ぎを見に来た近所の人らに事情を説明して警察に渡しとくように言った
赤の無事を確認しようと赤を見ると震えて上手く息が出来なくなっている
まずいと思い落ち着かせようとするが僕の言葉が届いていないようだった
どうしよ、呼吸ちゃんとしてもらわないと
考えていると突然赤が逃げるようにどこかへ走り出した
どうしたのだろう
なぜか見失ってはダメな気がして追いかける
黄「はぁっ、、、」
追いかけていると近所の小さな森の中に入っていった。
見失わないように急いで追いかける
黄「…いた、」
ぼそっと呟き赤の方を見る
やっとピントが合った僕の視界に写った赤
黄「ぇ…」
「耳と…尻尾….?」
何だ?と思った瞬間
赤がばしゃんと音を立てて池に飛び込んだ
黄「赤!?」
まずい。と思い僕も池に飛び込む
飛び込んですぐ赤を見つけ引っ張り上げる
黄「赤!」
赤「げほっ、、」
「黄、く..なんで、」
黄「なんではこっちの台詞だよ」
「なにしてんの…!」
どうしてこんなことをしたのか、悲しさと怒りが湧いてくる
下を向き黙ってしまった赤
このままだと冷えちゃうし、僕の家まで運ぼうか
黄「ちょっと失礼するよ、赤」
そう言い赤を抱きあげる
赤「へ、、ちょ、おろして、!」
黄「今の赤また逃げそうだから、ごめんね」
人がいない道から無事僕の家につく
中に入れてバスタオルを被せる
赤「わ、っ…」
赤「普通に俺、自分ち帰った方が、、」
黄「だって赤、今1人にさせたら危なそうだし」
赤「…」
黄「あのさ、赤」
「その耳と尻尾…なに?」
思い切って聞くと、赤は俯いて震える
赤「….これは、」
「ぇ、っと、」
黄「赤。落ち着いて」
「僕は赤のこと嫌わない」
また取り乱しそうな赤を落ち着かせようと必死に言葉を吐く
赤「…俺ね、」
赤が説明してくれたものはとても苦しいものだった。
でも
僕は赤が例えどんなだろうと受け入れる
好きだから
赤「ずっとひとりぼっちだったからさ」
「黄くんといると変な感じで」
「バレて嫌われたくないからその前に消えたかった。」
黄「…赤」
勇気を出して言ってしまいたい
言えないままなんて嫌だから
黄「僕、赤のこと好きなの」
「赤のこと嫌ったりなんかしない」
赤「ぇ、ぁ、」
「好き…って、」
黄「恋愛の方での好きだよ。」
「赤、僕と付き合って下さい」
赤「へ、っ、、」
さっきの話を聞くに、生まれてから1度たりともこんなこと言われたことないのだろう
かなり驚いて目を見開いている
赤「っ…お、俺も、、」
「す、き、/」
黄「…!」
すぐ顔を背けてしまったが初めて見た顔だ
あまりにも可愛い
黄「よろしくね、赤」
赤「..うん」
黄「てか赤びしょびしょだね」
赤「..黄くんもだよ」
黄「僕はいーの」
「冷えちゃうだろうし、お風呂貸すから入ってきな」
赤「えー、、」
黄「いいから入るー!」
嫌そうにする赤を入るように促す
黄「僕の服だけど置いとくから」
赤「はーい…」
赤が入っていったのを見て、頭と体をよく拭いて僕も着替えた。
飲み物を出す準備をして椅子に座って待った。