テラーノベル
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side Tn
「ッふ、…ぁ♡とんとんさっ…♡」
「っ…どしたん、ショッピ」
「ぁっ、ん…♡ふっ、ぁ…ちゅー、してッ♡したいっ♡」
「…ッええよ、しよか」
こちらに手を伸ばしてキスをせがむショッピに望み通り身を屈めてやれば、首の後ろに手を回してホールドされる。イく前にこうやって強請ってくるのはもう癖になってるんだろうか。可愛いから良いけれどこっちとしては理性を保つのも大変なんやぞと文句のひとつでも言ってやりたくなる。
「んッ…ふ、ぁ♡ぃ、く…ぁッ♡ィっちゃ…とんとんさ…ッ♡」
「ここにおるで…ッ、いっしょにイこ、っかわええなぁショッピ」
「っあ♡ぃく…とんとんさんッ♡ぁっ…ッ、〜〜〜ーー〜ッ♡♡♡」
「ッ…ふ、はッ……ふ~ッ…♡」
組み伏せたその体が震えるのと同時に強く締め付けられた肉壁に従って0.02ミリの壁越しに性を吐き出す。脱力した体からゆっくりと肌を離して頬、首筋、目尻とあらゆる所に唇を落とせば余韻で快感が残っているのか、小さく甘い声を漏らしながらも応えてくれるのが愛しくてたまらない。
「…落ち着いたか?抜いてええ?」
「っん…だいじょーぶや」
「ん、ほな動くで」
「ッはい…っぁ♡ッふ~、ッん、あっ…♡…ッ、は~ッ、ふ…」
なるべく刺激をしないようにゆっくりと陰茎を動かしても、何度かの繋がりですっかりと性感帯としての役割を果たすようになったそこは多少の摩擦ですら感じてしまうようでこうして鼻を抜けるような甘言が零れる。それになるべく反応しないようにと気を強く持って息子を抜き出し、液だまりに白濁を抱え込んだゴムを外して口を縛った。
「みず、とってくるな?」
「っ、はい…あざます…」
「ええよ、事後は俺できること少ないし」
「いや…そうやってトントンさんが気遣ってくれとるから翌日負担少ないっすよ」
「そんならええんやけど…」
実際問題、俺はショッピで童帝を捨てたこともあってあらゆる点で何を気をつければいいのか分からない。恥を忍んで経験豊富な大先生、彼女がいたことのあるゾムやシャオロンに嗜みを聞いたのももはや懐かしい思い出のように感じる。とにかくフィクションで学習しないようにということだけは気をつけた覚えがある、そのせいでメンバー全員に関係を知られることになった訳だが。
台所へ向かい、冷蔵庫からことに及ぶ前に入れて置いたペットボトルの水を取り出す。ショッピの元へ戻る途中で蓋を開けておき、渡せばすぐ飲める程度に再び締め直した。寝室の扉を開ければ一糸まとわぬ姿でスマホを弄っている恋人が待っていた。少食なせいか男にしては酷く華奢で薄い体は滅多なことがなければ自分しか見ることがないのだろうと少しの優越感と劣情を感じた。
「せめて布団かけーや…腹壊すで?」
「暑いから嫌や…水、あざます」
「ん、どーぞ。何してたん?」
「あぁ…ちーのがゲームしよって言うから、この日なら空いとるって連絡返してました」
「お前ら仲ええもんなぁ、なんのゲームやるん」
「こないだ出たこのゲームで…」
ピロートークとは思えないくらいのいつも通りの会話。初めての頃、俺が何を話したらいいのか分からずテンパったのをきっかけに湿度が高くなりすぎないように普段と変わらず接してくれるようになったショッピに感謝するというか、俺自身が情けないというか…複雑な感情に襲われるけれどこれはこれでいいのかもしれない。実際未だに何話したらええか分からんし。
最近の撮影の話やプライベートな近況、お互い好きなゲーム、今度行きたい店の話やらをダラダラと話していれば夜もいい感じの時間になっていた。これから空も明るくなってくるであろう時間の現在、さすがにそろそろ一旦眠らないと撮影に影響が出てしまう。ショッピも体力を消耗して眠たそうにしているし、ちょうどいいだろう。
「…ショッピ、そろそろ寝よか」
「ぅす………とんとんさん」
「ん?どした?」
「…すき、です」
「……俺も好きやで。おやすみ、ショッピ」
ふにゃふにゃと眠気で溶けた顔で甘い言葉を囁く姿と、事後特有の少し掠れた声に少々いや結構くらいながらも、落ち着いて返事をして額に一つキスを落とす。それを受けて赤ちゃんのように顔をくしゃりと歪ませて笑ったショッピはだいぶ眠気が限界だったのかそのまま眠ってしまった。
「………ッふ〜〜…やっぱ慣れへんわ…」
完全に眠りに落ちたのを確認してからそう呟く。ショッピに幻滅されたくない一心でなるべく良い恋人でいれるように努力しているつもりだけれど定期的に元魔法使いの自分が出てきてしまいそうで困る。いや、出てきてしまってもそれはそれで受け入れてくれるのだろうとは思うが何となく自分が嫌なのだ。
「ッ…すまん、ショッピ…」
スキンの封を新しく破って己に装着する。緩く芯を持つそれを上下に擦るとみるみるうちに先程までの情事の固さを取り戻した。いい歳とはいえ健全な成人男性、物足りていないのも事実なのだが、負担の大きい方を受け入れてくれているショッピに無理はさせたくないのだ。こうしてやつが眠った後に自らを慰めるのも定型なってきた。
「っ…ふ、 くッ…ぁ…っふーッ…♡ぁッ……!!………ふぅ」
作業のように昂りの処理をしてゴミ袋へと吐き出した精を投げ入れる。別に我慢すること自体は辛くないのだ、正直に言ってこの歳まで独り身で生きてきた身であるが故に想い人と付き合えて、しかも繋がれてる事実があるだけで割と満足している部分もある、性生活自体にはなんの不満もない。
外に出れる最低限の服を着てゴミ袋を居住地の決められた場所に出しにいく、部屋を出る前に窓も少し開けてきたから換気もおそらくされているはずだ。万が一にも俺が自分で処理をしていることを知れば多少なりともショッピに気にさせてしまうかも知れない、と常に証拠隠滅を徹底的に図っている。
朝の少し冷たい風を受けながら部屋に戻り、普段1人で居る時にはかけない鍵を施錠して寝室へと足を踏み入れれば、有難いことに疲弊しているであろう恋人はスヤスヤと健やかな寝息を立てて眠っていた。良かった、とその髪を1束救い取って指に絡める。
「…俺は、お前が幸せならそれでええよ、ショッピ。」
普段の俺がいえば全員からクサいだのなんだのと非難轟々を受けそうなセリフを吐き出して隣に潜り込む。寝入っているショッピの体は体温が上がっているのか、掛け布団の中は心地よい温もりがあった。ゆっくりと目を閉じ、午後からの撮影はなんだったかと思考を巡らせていれば頭が段々ぼうっとして、いつしか自然と意識を手放した。
――――――――――
「うっす、お疲れ〜」
「あ、今日は大先生遅刻なしか。珍し」
「なんやと?俺がいつも遅刻するみたいな言い草やないか」
「事実やないか」
「むしろ兄さんが定時で来るほうが稀やろ」
比較的予定を開けやすい4人での動画撮影、必ずと言っていいほど遅刻をして電話で呼び出しを受ける大先生が時間前に通話入りしたことを弄り倒せば遅刻をする自分が悪いのに逆ギレを始めるのだから救いようがない。こんなんでも一応うちの顔で外には割と猫をかぶるせいで良い目で見られるのが不満で仕方がない。
「あーあ!!!今日ちーのとメシ行くからショッピも誘ったろ思ったのにな!!!もうええわ二人で行ってくるわ!!!」
大先生がそう投げやりに言葉を発した瞬間、ある男の目がキラリと光ったのが通話越しの実際に見えない環境でもありありとわかった。あぁ、いつものが始まるわ…と思っているともはや聞きなれた猫なで声が耳に飛び込んでくる。
「ちょ、兄さ〜ん!冗談じゃないっすか!連れてってくださいよ〜、兄さんだいすき♡ほんまかっこええ♡」
「知らん知らん、今更遅いで」
「いやいやいや、俺がほんまに兄さんが遅刻魔なんて思っとるわけないじゃないすか!!!兄さんと行く飯がいちばん美味いんで!ね?」
「調子ええやつやなぁ…しゃーない、今日の𓏸時に××駅集合な」
「了解っす!!いやーほんと兄さんだいすき!男前!!愛してます!」
「そうやろ?俺がいっちゃん男前よな?」
「もちろんっす!!!」
もはや恒例の流れと化しているショッピの大先生への媚び、その内容の大半が冗談とは分かってはいるのだが1番やらだいすきやらと言った言葉を甘ったるい声ではいているのを聞くとどうしてもモヤッとしたものが腹の中に渦巻くのを感じた。
彼が自分を恋人として選んで愛してくれてるのはちゃんと理解してる、それでも大先生とちーのがショッピの中で知り合いの中でも特別な存在であることも知っている。だからこそ2人といる所を見ると仄暗い感情が湧き上がってしまうのを止められなかった。俺には見せない顔で、発しない声でショッピに接されるふたりが羨ましい、妬ましい…そう思ってしまうのだ。
「…トン、トントン!!」
「へ?あ、あぁ…なに?聞いとらんかったわ」
「いや、撮影始めんで?お前だけやぞまだ合流してへんの」
「うわマジか、すまんボーッとしとったわすぐ行く!」
これは良くないな…はよ切り替えんと。
みんな友達ではあるが、あくまで撮影の間は仕事で「まじめにヤバシティのトントン」として全うしなければならないのについ私情を混同しかけてしまった。付き合ったばかりの頃はこんなこと無かったはずなのに、月日を重ねる度に欲深くなってしまっている気がする。
マイクに入らないように小さく深呼吸をした。サーバーチャットに共有されたコードでゲームのロビーに合流して録画のスイッチを入れる。大丈夫や、俺はちゃんとやれてる。自己暗示のように脳内でそう言い聞かせて撮影モードに切り替えた。
side Shp
…最近、トントンさんの様子がおかしい。
話を聞いてないことが、聞いていたとしても生返事が返ってくることが増えた。そのくせ俺への対応は何も変わらず日々甘やかされて過ごしてる。なんか悩みやら考え事があるなら俺に言ってくれたってええのに、そんな頼りないか俺。
「………」
今だって何を考えてるんだか知らないが、俺が見てるのに気付きもしない。付き合う前の両片思いしてた頃や付き合ってすぐの頃は俺がじっと見てたらすぐ気付いてくれて、どした?って言ってくれていたのに。
大先生やちーのと飯に行った時に相談してみたりもしたけど、2人にはあまり共感を得られなかった。大先生はメディア露出も多くて身内じゃない人と話す機会が多く、ちーのは人脈が広くて八方美人、2人とも割と空気を読む機会が多いはずなのに何も感じないということは俺と居たり、話したりしてる時ばかりそういうことが起きてるということ。
ここまで来れば俺に何が原因があるんじゃないかと考えつくのは難しくない。でもそうだとして俺に何も言わないのが癪に障る、俺は割と自分勝手やる自覚はあるけど流石に何か非がある部分があるならそれを無視するほど人間性は終わってない。それをトントンさんも理解しているはずなのに何も言ってくれないのがあまりにも不満だった。
「トントンさーん」
「ん?どしたんショッピ」
「…俺に隠してることない?」
「えぇ?別にないで?」
「嘘や、絶対あるって」
「なんもないって、どしたん急にそんなこと言って」
「じゃあなんで最近話聞いてないこと多いねん、しかも俺おる時ばっかやろ」
「……別にんなことないと思うけどなぁ」
嘘だ、あまりにも顔に出てる。割とトントンさんは嘘をつくのが上手い方だと思うけど、こういう時は尽く顔に出るのが分かりやすくていいなと感じる。兎にも角にも、少し賭けのカマかけではあったがこれで何かを隠してるのは確実だと思えた。
「嘘やな、顔に出とる」
「いやぁ…うん、まぁでもショッピが気にすることやないで?」
「気にすることじゃないなら言ってや」
「あー…いや、それはちょっとな…」
「なんやねん、やっぱ俺が原因なん?」
「いやちゃうって、ショッピは別に悪ないよ」
「関係ないって言わんってことは、俺関連のことではあるんや」
「いやそれは言葉の綾っていうか…」
「焦っとるやん、さっきから否定からばっか入っとる」
言葉尻を指摘して逃げ場を無くしていく、最終的には目を逸らして黙り込む事でこっちからの追求を避けようとしだした。だんまりで逃げられんのは小学生までやぞ、あとそんな簡単に俺を丸め込めると思わんといてもらって。今の状況は正しくトントンさんを崖っぷちに追い詰めている状況、こっからこの姿勢を崩すには一旦アプローチを変えるのが大事なのだ。
「……俺知っとるで、トントンさんがヤったあと一人で抜いてんの」
「はぁ゛っ?!?!?!ちょ、は、なんで知って…!!!!」
「前たまたま目ぇ覚めたことあってん、そしたらトントンさんが一人でシてるからびっくりしたわ」
「そっ…れはぁ…その…」
「いや、分かっとるよ?多分俺への負担がーとかそういうことやろ?そうやろうなと思ったから厚意を無下にすんのもな思て俺も聞かんかったことにしたし」
「…それはほんまにありがとう」
「でもなぁ、それも隠されて今回も隠されてってなったら俺、流石にトントンさんに遠慮されてんのかなーというか…信用されてへんのかなーとか…」
「そ、そんなわけないやろ!それは絶対ない!」
「じゃあ教えてや、何をそんなに気にしてるん」
最初に情報をぶっ込んで動揺させる、その上で少し下に出て甘えれば大体トントンさんはお願いを聞いてくれる。この人と関わる上で学んだのは割と甘えられるのに弱いってこと、元々の責任感があって頼られる兄貴肌の気質上もあるんだろうが自分が年下なのも関係してる気がする。
「……やねん」
「え?なんて?」
「っだからぁ!大先生とちーのが羨ましかってん!」
「………へっ?え、ど…どゆこと?」
そういうトントンさんは耳まで真っ赤で、こんな姿を見たのは割と久しぶりな気がする。というか、何を嫉妬することがあるというのか。あまりにも思考の範囲外からの答えだったせいで正直衝撃で頭が回っていない。え、ほんまにどういうこと?
「やって、2人には甘えるし悪態つくし心許しとるやんか」
「えぇ…?いや、割とみんな同じちゃう…?」
「そんなことないで、少なくとも俺にとってはあの2人に対して気許してる感めちゃくちゃ感じとる」
「んー、まぁ軍団やし多少はあるん…かぁ?あんま自覚はないけど…ていうか、そんなこと気にしとったんや」
「……悪かったな、ええ歳したおっさんが」
「別にええけど…言ってくれればよかったんに、そしたらちょっとは気をつけてたで?」
「いや別に…俺は別にショッピが楽しいならそれでええし俺の気持ち押し付けようとは思わへんから…」
その言葉に少し引っ掛かりを覚えた。いや、もしかしたらずっとだったのかもしれない。別に俺はお姫様扱いして欲しい訳じゃないし、そんなことを望んでトントンさんと付き合った訳でもない。今俺がされてるのはそれこそトントンさんの気持ちの押しつけじゃないんだろうか。
「でも、それって結局俺に遠慮してるってことやん」
「そんなことないって、俺はただ…」
「俺は、トントンさんにもわがまま言って欲しいって思っとるんですけど」
「しょ、しょっぴさん…?」
トントンの隣から腰を上げ、膝の上に跨る。首に手を回して正面から見つめれば平静を装いながらも動揺しているのが手に取るようにわかった。普段スマートなくせにこういう所初心でええよなぁ…なんて少し場違いなことを考えながらも本題に入るべく口を開いた。
「事後にひとりで抜いてんのもそうやけどさぁ…俺のため、俺が良ければって、常にトントンさんの気持ちは無視やん」
「別に俺はそれで…」
「”俺が”嫌や、俺は俺の好き勝手やるためにトントンさんと付き合っとるんとちゃう。」
「ショッピ…」
「トントンさんが俺のわがままをしゃーないなって言ってくれるみたいに、俺もトントンさんのやりたいこととか何考えてるかとかもっとちゃんと知りたい…やからさ」
鼻先が触れる距離までグッと近づく、トントンが唾を飲み込んだのが聞こえるくらいに。普段はこんな事しない、でもそれと全部トントンさんやからするんやって、ちゃんとわかって欲しい。確かにあの二人は特別かもしれへん…でもあんたは、それよりももっと特別なんやって気づいて。
「…シよ、トントンさん。トントンさんのしたいこと、気が済むまで俺にぶつけてや…最後まで付き合うから」
side Tn
「っあ♡、っん…ぅぁ゛ッ♡トントンさっ♡」
「ッショッピ…!っふ、大丈夫か、キツないか?」
「っだいじょうぶ、やって♡っ、あッ…っふ、んぅ゛…♡」
「ッならっ、ええけど…っ」
暗に好きにしてくれと言われたとしても負担が大きいのは事実なのだから心配くらいさせて欲しい。これでも散々煽られたせいで普段より余裕が無いのだ。これはもはや遠慮とかの問題じゃない、俺の矜恃の問題だから許してくれ。
「ッ、っふ、ぁっ…とんとっ、さッ…♡」
「な、にっ…どしたん…ッ?」
「ふッ…ぁ…ッ、ちゅー…ッ、ちゅーしてくださっ…♡」
「ッ…!あ゛〜もうほんまに…ッ!どんだけ煽れば気ぃ済むねん…!」
「っ、んッ…!ふッ…ぁ…♡ん、ぅ…ッ♡…ふはっ、ま、じでよゆう…ッないんっすね…ッ♡」
「んなもんないわ…ッ!元から無いねん童帝舐めとんちゃうぞッ」
くっっっそこいつ…ふにゃふにゃ笑いよって…!
そんなに俺に余裕がないのが嬉しいのだろうか、いつもの人を小馬鹿にしたようなニヤニヤした笑い方じゃない顔をされると弱いのだ。するなとは本心じゃないからとてもじゃないけど言えないが今だけは本当にやめて欲しい。単純な思考回路に直結した己のそれがより熱を持ったのを自覚してしまう。
「ッあ、ちょ…ッ♡っふ、なに…おおきくして…ッ♡」
「っ…うっさい…ッ、おまえがわるいっ…」
「ふ…ッん゛、ぅあッ…♡いいがかりっ、やめてもろて…っあ゛…ッく♡」
言いがかりとはなんだ、こっちは最大限理性保って耐えてるというのに!俺の気も知らないで無遠慮に言いたい放題言われるのはあまりに癪に障る、1回説教してやらないと絶対に気が済まない。でも今は説教できるほどの頭も回ってないのだ、完全に頭が沸騰してバカになっている。
「あーもうッ、こちとらおまえの全部が刺さんねん…ッ煽んなや」
「は、ぁ゛…ッ?!♡っ〜〜ッあ゛ッ♡っひ、や゛ッ〜……ッ♡」
「ッ?!お、ま゛ッ…きゅうにしめんなって…ッ!」
「そっ゛れこそッ…!とんとんさんのせ、い…ッやっ…!♡っふ…ふー…ッ、ちょ、まってぇ…♡いき、ととのえた…ッ♡」
「そっれは、まつ…けど…ッ…っは〜…やば…出るかと思った…」
「ふっ…♡…はーッ…はッ……だ、いじょぶ、もー…いける」
「ッ…ほんまに大丈夫か?」
「だいじょーぶッ…おれも、そろそろげんかい、やからッ…いっしょ、イきましょ…ッ?♡」
「っ、だから煽んなって言って…ッ!」
「ッあ゛…ッ♡ィ、く…ッ♡ッふ、あっ…ふ〜〜ッ゛ぁ゛っ♡とんとんさっ♡」
「ッ…はッ、おれもっ…イきそッ…ショッピ…ッ!」
「っね…♡とんとんさ…ッ!おねがっ…ぎゅってしてッ…♡くっつきたぁ…ッ!♡」
「ッ、ええよっ…っ、ほらッ…」
「はッ…♡っふ…ぅ゛、あ゛ッ…♡ィ…ッく…ぃ゛ッ〜〜〜ーー~〜ーーッ♡♡♡」
「ッぐ…ぅ゛、っふ〜〜〜ッ!!」
ショッピの絶頂による肉壁の狭まりを決定打に自分もコンドーム越しに精を吐き出す。お互いにに息を整えてから密着していた体を離して胎内から1度役割を果たし終わったそれをゆっくりと引き抜く。精液を溜め込んだ膜を取り去って中身が零れないように結んでいると、未だ身を沈めていたショッピがゆっくりと起き上がった。
「…ゴムってまだ余っとったっけ、新しいの開けます?」
「……は?」
「え?もうワンラウンド行かないんすか、まだトントンさん満足してないっすよね」
「いやっ…おま、さすがに」
「…あ、もしかしてええ歳のおっさんのトントンさんはワンラウンドで満足しちゃうくらい枯れてんすか?w俺はまだいけるけどトントンさんがそうならいいっすわぁw」
「ッ……上等や、やってやろうじゃねぇかよ…!」
売り言葉に買い言葉、正しくその状況で勢いのままに起こされたショッピの上体を再びシーツの上に縫い付ける。サイドテーブルから新しいスキンを取り出して乱暴に口で封を開ければ、その姿を見た眼下の男は笑い声を漏らした。
「ほら、まだ全然元気やん。」
「お前なぁ…!せっかくこっちが…」
「俺やって、生半可な気持ちで最後まで付き合うなんて言っとらんのやって」
「だからってなぁ…!」
俺が新しいゴムをつけ終わるのを見計らって、ショッピの細くでも骨ばった指が俺の手を捕まえる。まだ赤く火照ったままの頬を擦り寄せ、目を細めて笑う姿が酷く綺麗で扇情的に感じて1度収めようとした熱が再び燃え上がるのを自覚した。
「…夜はまだこれから、やろ。いっぱい愛してや、トントンさん」
これから先、どれだけ経験を積んでも結局この小悪魔には勝てないのだろう。頭の中で大人しく白旗を上げて、2回戦目の始まりを告げるキスを薄い唇に落とした。
――――――――――
「…で??俺らに言うことないんかお前」
「すいませんっしたぁ!!!!!!!」
大声での謝罪を決め込んた昼下がりの通話。大変盛り上がった夜をこえて迎えた起床後、案の定ショッピの声はガスガスになっていてさすがに撮影を休もうと話をしていた所で事件は起こった。連絡を入れるためにスマホを操作していたショッピの手がピタリと止まった。
「……や゛っば」
「あ?何どしたん」
「…今日の撮影、4人必須やん」
「…………あ、」
4人プレイ必須ゲームの撮影予定だったのを完全に忘れて盛り上がってしまった事実に冷や汗をかきながら急いで電話をかけた。通話越しの寝起きの鬱先生の怒号がまだ耳にこびりついている。そして同じく撮影に参加するはずだったゾムにも連絡が行き早めに招集がかかった結果がこれだ。
「お前らなぁ…!別にいつヤるかは勝手にしたらええわ、さすがに俺もそこまで口出しせぇへんわ。でもさすがに人欠けできん撮影の時は考えろや!!」
「いやもうほんまにおっしゃる通りで…ほんまにすみません…」
「当日連絡して来てくれたちーのさんに感謝せぇよ!」
「そうや!俺に感謝せぇ!!」
「すんませんちーのさんありがとうございます!今度メシ奢ります!」
「俺らにも奢れや!!!何ちーのにだけ迷惑料払えばええ思っとんねん!」
「そうだそうだー!大先生の言うとりやー!メシ奢れメシー!」
「ほんまもう謹んで奢らせてもらいますわ…」
敵しかおらへんこの空間、いや完全に俺らが悪いねんけど。
メンバーからの総攻撃に為す術もなく平謝りしていれば後ろからのそりと近づいてくる人の気配を感じた。後ろを振り返れば休んでおけとリビングに置いてきたショッピの姿、おおよそ馬鹿でかく叫んだ謝罪の声が向こうまで貫通して様子を見に来たんだろう。
「ゔっす゛…」
「うわびっくりした!!!声ほんまにガッスガスやんお前!!」
「ずんまぜんほんま゛…トントンさんは悪ない゛んで…」
「いや弁明しに来んでええから休め!流石に心配なるわ!」
「俺らもその声のヤツに怒鳴れるほど鬼ちゃうわ、喉あっためて休め!」
「あ゛い…ちーの、ほんますまん…」
「だからええって!今度トントンと一緒に飯おごってチャラにしようや!!」
「ゔん…ほなさつえいがんばって…」
ショッピが部屋を去っていって扉を閉める音が響く。その音がマイクに入ったのか、さっきまでの騒がしさが嘘のように黙っていた3人が一斉に喋り出す。
「いやびっくりしたわ!!!思ったより声酷かったんやけど?!」
「ほんまにそう!ショッピのあんな声聞いたことない!!」
「いやぁトントンさん…中々やりましたねぇ」
「ゾムはこの後しばく」
「なんでや事実やろ!!!!」
「エロ親父みたいなこと言うなや!」
「てか、珍しないか?お前割とショッピに紳士的な対応しとらんかったっけ?」
大先生の純粋な疑問に効果音が鳴りそうな程体が綺麗に静止する。こんな気づかんくてええ時ばっか気づきやがってこの男…普段はクソ鈍感なくせに…。
「いやぁ゛…なんというか…」
「あ、ええわなんか察した。だからトントンさんは悪くないか…」
「察するんじゃねぇ!!!」
「お??ほな自分で説明するか???」
「…いや、結構っすわ…」
「そうやろ?」
なんで察せんねん、おかしいやろ…関係値か?関係値の差なんか…?
勝手な想像でまた嫉妬しそうになる思考を咄嗟に振り払う。正確に言えばこれからも嫉妬はするだろうが前までみたいにモヤついたりはしない、それはショッピからの愛を疑うことになりかねないから。
「まー説教の気も削がれたわ…ちょい早いけど撮影始めよか」
「うっすー、じゃあ部屋立てるわ」
「トントン!飯の件なぁなぁにしたら許さへんならな!」
「分かっとるって…撮影終わったら予定送っとくわ」
今日の撮影は俺集中狙いになりそうやな…と遠い目をしながら準備を進める。撮影が終わる頃にはクタクタになってるんだろうが、それ以上の収穫を前払いで貰ったから良しとしよう、そんなことを思いながら録画ボタンを押した。
こにゃ
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担々麺 チャソ ✧
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ぺん
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8/|/aB(旧アイビー)
1,681
コメント
1件
うわあ…このお話、すごく熱くて、でもちゃんと優しさもあって、読んだ後じんわりしました。「トントンさん」が事後に一人で処理してるところを、実はショッピが気づいてたっていうのが…ああ、そういう距離感の積み重ねってあるよねって。後半で「俺もお前のこと全部知りたい」ってショッピが言うところ、心に残りました。嫉妬も遠慮も、ちゃんと伝え合わなきゃダメなんだなって思わせてくれる第3話でした🌷