私は、神に会った。それを自覚したのはあの種が手に乗っていたからだ。
〜〜〜〜〜始まり〜〜〜〜〜
『其方、この世の幸せを願う者か?』
どこからともなく声が聞こえた。
「だ…だれ?」
『我は幸せを願っておる神だ。幸せを願うならばこの種を何処かに植えよ。』
私の動揺も知らずに、神と名乗るものはこう告げると、私の握っていた手の中には、小さな、一つの種を握っていた。
そして、その光景は消えたのであった。
「ゆ、夢…?」
だが、さっき有った出来事は、現実なのだ、と実感したのは、手に、いつの間にか握っていた、あの種があったから。
「やっぱり、夢じゃない…」
不安、戸惑い、困惑…沢山の心情が私の中に入り混じった。
「とりあえず、家の庭に植えよう」
私は、決心して家の庭に種を植えることにした。
その種によって今後、自分が世界の人々から、あのように言われることなど知らずに。
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わぁ ノベルで書けるの天才