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奪う。それはどういう事だろうか。
君はもう笑わない。笑ってはくれない。
君の隣に居るのに。
突然だが、俺は死んだ。
覚えているのは車に跳ね飛ばされた所までだ。
死んだ俺は気づいたら恋人の家にいた。
君は、思い出の写真を見ながらプレゼントしたペアリングを撫でつけている。
優しく微笑んだ顔を浮かべていた。
それが最後の笑った表情になるだなんて、きっと俺以外誰も想像していなかっただろう。
少しして流れてきた俺の訃報を最後に恋人は笑わなくなって、ただただ泣くようになった。
泣かないでほしいのに。
俺は無力であった。
君がこうなったのは俺が奪った「所為」だ