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「はちーはーちー、じゅーうーはーちー」
「なーに!もーうるさいー」
「はちちゃんは可愛いねぇ〜」
今日も今日とて18はかわいい
そんな想いが溢れて止まらなくて、構いたくて、構ってほしくて、横から抱きしめる
うるさいとは言いつつ、受け入れてくれる彼女に口元が緩む
「ペットにメロメロ過ぎて様子がおかしい人みたいになってるよ」
「だいたいあってるから大丈夫」
「わたしが大丈夫じゃーなーいーの!!」
とは言え、いよいよ嫌になった18が私から逃れようと身じろぐ
私だって離したくはない、と腕に力を込める
「じゅうはちぃ〜」
「もーはやくその発作どうにかして」
「はちを補給しないと終わりません」
「終わってください」
心から面倒くさそうに18は言うが、まだまだ18成分が足りないんですよ?私は
終わるって言ったってなー……あっ
「じゃあ、ん!」
腕を解いて、目を閉じる
そう、ずばりキス待ち
とはいえ反応はなんとなくわかるが果たして…
「…」
「心底嫌そうな顔しないでぇ?」
数秒の空白を過ごしてから目を開けると、渋い表情の18がいた
わかってはいたけど、やっぱりダメだったか
「ばか」
「かわいい」
「うざあ」
「助かる」
「ほんとばか」
ちょっとした罵りだって、その声で言われたらもはや嬉しい
本気じゃないのはわかってる
それに、少しの期待が含まれているのだって
「はーち」
「やだ」
「じゅーはち」
18の頬を両手で包む
触れた肌は柔らかくて、温かくて心地良い
彼女に触れる度にときめいて、鼓動は加速する
それくらい大好きなんだよって伝わるように、できるだけ真面目に、真剣に名前を呼んで…キスをした
「…やだってゆった」
「ふふ、ごめんね」
触れたところから離れると18からのクレームが入る
そんな彼女の耳は赤く色づいていてかわいい
やだとは言いつつ、ですね???
「うざい、顔溶けすぎ」
「いだだだだ」
自覚はあるが、よっぽどデレた顔をしていたのだろう
両側のほっぺをしっかり引っ張られる
ほどほどの力が入っていてちゃんと痛い…
「発作終わったでしょ」
「ほっぺとれちゃうよう」
「大人しくしてて」
せめて片方で許して欲しかったなあ、なんて思いながら頬をさすっていると端っこに寄せられる
はてなを浮かべつつ身を任せていると18が私の脚の間に背中を向けて入り込んだ
「おお???」
しかも私の手が取られ、彼女のお腹あたりで組ませられる
最強のかわいい頂きました
さすが18号さん、はい拍手
スタンディングオベーションです
「次はほっぺとれるよ」
「はぁい」
一人脳内で沸き立っていると、しっかり釘を刺される
折角腕の中に収まってくれたのだ、みすみす逃す訳にはいかない
喜びは上がりっぱなしの口角に任せて、言いつけ通り大人しく、ただ彼女を抱きしめることにした