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 彼にあれこれ晒しだし私はもう彼のこと信頼できる、依存的になってしまった時に自暴自棄になって暴れてしまったことがあったっけ。

 でもそれは私の子供の頃の癖でそれを今まで誰も……学校も、そして親でさえも放置した。


 だから溜めに溜め込んで爆発して人間関係は破綻していく一方だった。

私の扱いはみんな雑だった。

 でも謙太だけは違った。


 それなのにそれなのに。隠し事。

浮気もして、お金も勝手に……ってまだ話しっかり聞いていなかった。


「落ち着いたかな?」

 まだざわざわするけど、大丈夫、大丈夫。

彼の腕の中、落ち着く。

「さっきみたいに対面して座って話した方がいいかと思ったけど」

「このままでいい」

 私は謙太に身体を委ねた。

「……鷲見さんとは身体の関係はもちろん、やましいことはしていない。キスも手を繋ぐこともハグすることも」

 ……それをしてたらもうベランダから突き落とす。今度は私が落ちないように。もちろん。


「彼女が僕の会社に来て営業しに来ていたんだがほとんどの人が相手にしなくてね」

「……」

 謙太の会社の環境はあまり深く聞いていなかった。きっと彼の優しさで歳の上の人が多くてもやりこなせそう、想像だけど。


「せっかくわざわざ来てくれたのに。だから僕はお話だけでもと」

「お話だけ」

「だったけどすごく熱意のある子で。僕から上司に彼女の企画を通して仕事を共にすることになった」

「ふぅん」

「……早く真相を言えって感じだよね」

 私は自分の話はたくさんするくせに謙太がたまにする長い話はフゥン、で済ませてしまう。酷いよね、なのにいつも自分のことよりも私のことを聞いてくれる。


「それから何回か仕事をしていくうちにご飯も食べることがあってさ。最初は何人かといってたけど……ある日上司がドタキャンして鷲見さんと二人きりになってしまって」

「……」

「本当なんだ、急に。その、二人きりなら相談したいことがあってと」

 ……つい、ねぇ。


「……その話が彼女、彼氏が既婚者だったらしくって。まぁ僕もだけど」

 ……。


「知らなかったらしい。その相手も結婚して子供が生まれたことをしばらく公表してなかったらしい」

「それはなんで?」

「わからない……結婚、誕生だからデキ婚ってのがあれだったのかな。なんかどこかの偉い人らしくって」

「……彼氏が既婚者で子持ち……奥さんが妊娠中に不倫。よくある昼ドラ設定じゃない」

「うん……だったら僕の大学のゼミで弁護士になった女性の知人がいるから紹介するよって言ったけどやっぱり相手は権力のある人みたいなんだ」

「とんでもないことになったのね」

 でもなんで……私の会社に来て私のことを見に来たのか。既婚者キラーじゃないけどでも既婚者キラーなのか?

「……悔しいって」

「どうして?」

「初めての彼氏だったらしい」

「それは最悪なスタートね。あんな素敵な女性なのに」

「そうだね……って、梨花ちゃんの方がもっと魅力的だし、タイプだし。鷲見さんも鷲見さんで美人さんだと思うけど、ガツガツ来られるのは正直苦手で」

 言葉数多いと怪しい。挙動不審になってる。私に対しては謙太、美人だなんて言ったことがない。

彼女はやっぱり男性から見たら美人、よね。


「……彼を見返したいって。一度彼氏の奥さんの顔を見たけどなんで私より劣っているのにって。ちょっとそれ聞いたらひいた」

 ああ、謙太は確かにそういう女性苦手そう。もちろん嫌です、て言わないけど線を引くタイプ。


 てか私の顔を見に来たくらいだから……やっぱり性格悪い、鷲見さん。

「だから僕はあえて君のことを話した。…… 勝手に話してしまってごめん」

だから知ってたのね、鷲見さん。でもごめん、て謝ることじゃないよ。


「僕の方にもグイグイ来る子だった。……僕は理性を保つため……ごめんね、本当」

「いいのよ。グイグイ来る方がいけないのよ」

「君のことを話すとそうなの、って少し身を引いてきた。仕事の取り引きこともあるし個人的な理由で破談になってはいけないとは思ったけど、それは今のところない。いや、もし仕事が破談になっても良い……」

「……」

 謙太は私の目を見て真剣な顔をした。


「僕は梨花ちゃんだけだ。誓うよ」

……謙太。


 まぁ彼女が私のオフィスに来たことは黙っておこう。彼女は謙太の妻である私を見てどう思ったのだろうか。

 謙太にも拒否されてもなお……自分の恋が上手くいかないからって違う家族を滅茶滅茶にしようとするのだろうか。



 ん、じゃああの時子供がいる……と言ってたけど……それは鷲見さんの嘘? お腹さすってた。なのに?


 彼女の演技? それとも謙太が嘘をついているの?



……謙太の告白をどこまで信じていいの?



 あ、そう言えば。


「ねぇ、もう一つ謙太が言いたかったことって?」


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